575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

蛍火ののこせる闇の深さかな  遅足

2018年06月16日 | Weblog

京都・東山の山麓にある哲学の道。
ここには琵琶湖疎水の分水が流れ、蛍が出るとのこと。
先日、夕暮れを待って行ってみました。
永観堂を過ぎたあたりから哲学の道へ。
北へ向かいます。しかし、どこにもいません。
天気が良すぎて、今夜は見られないかな?と北へ。
人影が・・・大豊橋の近くです。

「出ますか?」「一匹ですが」
しばらく闇を見つめていると・・・ぴかり、ぴかり。
3回光ったら、消えてしまいました。
次はなかなか光ってくれません。

蛍の光の消えた後に残る闇。
じっと見詰めていると、そこだけ濃く感じました。
後の世へ通ずる扉が開かれたような深さ。
若い頃には感じたことのなかった深さと豊かさでしょうか。

途中で見上げた夕暮れの空に一番星、そして二番星・・・。
久しぶりに見た美しい空でした。

コメント
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