空蝉という文字から「虚しい」という感じが伝わってきて、
厭世観みたいなものにつながりそうでした、
そんな時の「思想の書」は関心 を持ちましたが、
あまりにも大きな問題で、戸惑いました。
この場合は、まず宗教史が浮かびましたが、
宗教思想史を学ぶということは
自分がどのような価値観で生きているのか、
何を目的として、どこに向かって生きるのかを考えること。
社会思想史は「人間社会を歴史的にどのように位置づけ、
これからの人間社会をどのように構築したいか」を考えること。
だそうです。
と、考えるだけでじりじりしてきます。千香子さん。
空蝉の句とともに投句された自由題の句。
虫食いに文字と認めし夏落ち葉
虫食いのあとを文字と思ってしまった、とあります。
本がスムームに読み進めない苛立ちがあるようです。
思想史の本、読んだ先から頭から抜けてゆく。
そんな感じを季語の「空蝉」に託しているのかも知れません。遅足