昨日に引き続き、静荷さんの句を紹介します。
2015年5月にブログでも紹介した句です。
ままごとの飯もおさいも土筆かな 星野立子
ままごと、といえば、この句を思いだします。
しかし、静荷さんの句の子どもは、金魚を切り刻んでしまいました。
さみしくて、と下五にあります。
子供がさみしかったからなのか、あるいは、子供は無頓着で、
作者のさみしさに主眼のある句なのか?
実際にあったことを詠みました、と作者。
名古屋大学の学生の殺人事件を想いだしました。
大人になると、すっかり忘れていますが、
子供の頃、小さな生き物を沢山殺してきました。
そうして命というものを理解していくのでしょうか?
人間には残酷な一面があるようです。
ままごとで殺すのではありませんが、こんな句も。
金魚死なせ死なせては子の健やかに 林 翔
(遅足)