575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

蓮の実や次の世待てり泥の中 (竹葉)

2020年09月25日 | Weblog

蓮の実句会。
亜子さんダントツの送別句に続いて票を集めたのがこの句です。

「蓮の実がはじけて泥の中で生まれ変わる様子がわかる」泉さん
「これは輪廻転生でしょうか?次の世待てり・・に魅かれました。」麗子さん
「次の世が、花を咲かせるに値する世であればよいのですが」能登さん

来世への期待は、今が辛いほど大きくなるかもしれません。
本当にどうして泥の中からあんな美しい花が咲くのでしょう。
蓮池を散策するお釈迦さまの姿も浮かび、こんな句も。


    蓮の実の 色即是空 穴にあり (殿)

「発想の面白さに惹かれました」紅さん
「色即是空という仏教用語を使われたのが新鮮です。
 すべては無というはかなさを感じます」麗子さん

ユニークな形状の蓮の実に色即是空とは!
スパっと言い切るのが楽しいです。ハスだけに。

   ※静荷さんにむけての私の句は
    「蓮の実飛ぶ破顔の奥に如来の眼」

静荷さんの豪快な笑顔と瞳を織り込もうと試みました。
菩薩か如来で迷いましたが、どちらも蓮に寄りすぎました。
お年を召しても変わらぬ、好奇心に満ちたきらきらした瞳が魅力です。
また落ち着いたら、飛び入りで投句してください。郁子
コメント (2)
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