575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

盆支度母の残した料理帖 麗子

2020年09月03日 | Weblog
この夏は、春に亡くなった母の初盆でした。コロナ禍にあって悩みましたが、車で帰省することにしました。

母はとても几帳面な人で、季節の行事の献立や法要の際のお料理などきちんとノートに書いていました。(私の結納の時のメニューも。)
そしてお盆には、先祖の供養に毎年かわいいおままごとのようなお霊供を作っていました。

「精進料理だから、出汁にかつお節は使っていけない」という言葉を思い出しながら、今年は私が昆布と干しシイタケで出汁をとりました。
器の並べ方(飯椀、汁椀、平椀、高杯、壺椀)や、お箸を仏壇側に向けてお供えすることもそのノートにきちんと書いてありました。
宗派によってさまざまですが、初盆なので私も母の真似をして作ってみました。晩年、何も食べられなかったので私なりの供養です。

玄関先で迎え火を焚いて、家族で母の霊を迎えました。初盆の夜、家族で母の懐かしい文字を見ながら母をしのびました。

最初に「盆支度母の残したノート見て」という句をつくりましたが、遅足さんに推敲するようアドバイスをいただき「料理帖」にしました。思いがけずたくさんの票をいただきありがとうございました。麗子
コメント (2)
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