575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

一押しの足らず今あり心太  晴代

2022年07月21日 | Weblog

氷菓 蜜豆 甘酒 ゼリー、白玉 水羊羹・・

夏のおやつは、季語にたくさん並んでいます。スイーツという今風の言葉にしてみた今月の兼題はいかがでしたか?

甘いのが苦手な方は、つるっとのど越しの良い心太は最高のおやつですね。

 

 コメントをご紹介します。

 竹葉さん: あと一押しがあったら。。を「心太」を使うとはぴったりですね。この句を詠んで、あと一押しが無くて今があり、それで良かったんだー、と思わせてくれました。

千香子さん: ところてんを押し出すときのように、なぜ最後まで押し出さなかったか という気持ちがよく表れていて、季語が生きている感じです。

⑩と迷いました  【⑩とは 青春にいささかの悔いシャーベット 亜子 】

亜子さん: ◎の句。懐かしい押して出てくる心太の道具。しみじみと人生を振り返って「あの時、もう一押ししていたらよかったのに。。。」と思う反面、案外これでよかったのだと今の人生を肯定しているように感じられる。

佐保子さんもとっておられます。

 

  

私もいただきましたが、少しちがった読みをしました。

一押しというのは過去でなく、今現在のこと。

ついても少しだけ残る感じのところてん突き器・・そんな道具はNGでしょうが、(笑)

何かわだかまる、微妙な違和を「一押し足らず」としたのかな?と

それが「今」である と解釈しました。それは自分だけでなく世の中全般を指しているかもしれません。

どのように読んでくれても良いよ~と晴代さんの笑顔が浮かびました。 郁子

 

 

コメント
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