575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

2022年 575の会① 

2022年12月30日 | Weblog

2022年もあと二日です。皆さまにとってどんな年でしたか。

三年ぶりの行動規制のない年末となりましたが、繰り返すコロナ感染拡大で自粛疲れの日々。

単調になりがちな暮らしではありましたが、唯一俳句が季節の色どりを追わせてくれたように思います。

一年を575の会の兼題で振り返り、最高得点の句とともにまとめてみました。

◆一月「寒雀」

 けんぱの輪残り遊ぶや寒雀  郁子

◆二月「春浅し」

 春浅き空にま白き昼の月  亜子

 底見せて流るる田川春浅し  千香子

◆三月「春苺」

 春場所のいちご横綱でかほっぺ  等

◆四月「長閑」

 長閑さや昭和の集う喫茶店  晴代

 長閑さやポテトチップス陽の香り  郁子

◆五月「青梅」

 再検査夫の手のひら実梅二個  竹葉

◆六月「紫陽花」

 静寂ごと白磁に生ける額紫陽花  郁子

◆七月「夏のスイーツ」

 一押しのたらず今あり心太  晴代

 青春にいささかの悔いシャーベット  亜子

◆八月「秋めく」

 秋めける雲は縦から横に伸び  等

◆九月「朝顔」

 亡き母の朝顔の種茶封筒  須美

◆十月「生姜」

 手に取れば握手のごとし新生姜  郁子

◆十一月「湯豆腐」

 湯豆腐やあみだくじめく鍋の罅  千香子

◆十二月「息白し」

 遠き日やおいかけてゆく息白し  遅足

 車椅子押すも座るも息白し  須美

  明日は自由題で一年を振り返ってみます。  郁子

 

コメント (1)
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