2022年もあと二日です。皆さまにとってどんな年でしたか。
三年ぶりの行動規制のない年末となりましたが、繰り返すコロナ感染拡大で自粛疲れの日々。
単調になりがちな暮らしではありましたが、唯一俳句が季節の色どりを追わせてくれたように思います。
一年を575の会の兼題で振り返り、最高得点の句とともにまとめてみました。
◆一月「寒雀」
けんぱの輪残り遊ぶや寒雀 郁子
◆二月「春浅し」
春浅き空にま白き昼の月 亜子
底見せて流るる田川春浅し 千香子
◆三月「春苺」
春場所のいちご横綱でかほっぺ 等
◆四月「長閑」
長閑さや昭和の集う喫茶店 晴代
長閑さやポテトチップス陽の香り 郁子
◆五月「青梅」
再検査夫の手のひら実梅二個 竹葉
◆六月「紫陽花」
静寂ごと白磁に生ける額紫陽花 郁子
◆七月「夏のスイーツ」
一押しのたらず今あり心太 晴代
青春にいささかの悔いシャーベット 亜子
◆八月「秋めく」
秋めける雲は縦から横に伸び 等
◆九月「朝顔」
亡き母の朝顔の種茶封筒 須美
◆十月「生姜」
手に取れば握手のごとし新生姜 郁子
◆十一月「湯豆腐」
湯豆腐やあみだくじめく鍋の罅 千香子
◆十二月「息白し」
遠き日やおいかけてゆく息白し 遅足
車椅子押すも座るも息白し 須美
明日は自由題で一年を振り返ってみます。 郁子