575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

恋の呼び出し  したごころからまごころとなり  長良  

2005年11月07日 | Weblog
ここから3句、恋の呼び出し、恋、余情と恋の句が続きます。

一杯のお酒があればすべてよし  遅足

を受け、長良さんの恋の呼び出しは

したごころからまごころとなり  

明快な付けですね。

恋という字には、下に心がある。
愛という字は、真ん中に心があるとのこと。
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雑  虹色に光りしものの危うきに  長良

2005年11月06日 | Weblog
氷柱の句を受けて、美しいもののなかに
危ういものを感ずるという付け。
なかなか面白く意味深長な句です。

この後、次のように続きました。

雑  ひと十色の世聖(ひじり)はいずこ  久々
雑  一杯のお酒があれば全てよし    遅足

この後は3句、恋の句が続きます。
      
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古池や蛙飛び込む水のをと  芭蕉

2005年11月06日 | Weblog
俳句を始めたばかりの頃、古池の句を読んで、
なにが面白いのだろうか?と不思議でした。
古池があって、蛙が飛び込めば水音がするのは
あたまえじゃないか!

   

ものの本によると、
芭蕉はまず、「蛙飛び込む水のをと」の
七五を得たとあります。
その後、其角が「山吹や」と付けたのを採らず
自ら「古池や」としたそうです。

これを読んだ時、小学校の先生が、
芭蕉さんは、池の周りを回って句を作ったと
教えて下さったのを思い出しました。
あれ?ちょっと違っているな?

実は、この違いは、とても重要な意味を持っているのではと
最近、思い始めています。

  山吹や蛙飛び込む水のをと

これもいい句ですね。   

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冬  氷柱のなかの小さき溜息   遅足

2005年11月05日 | Weblog
発句  稲孫田の悠々として美濃の風   長良
脇    百一百二もう眠いです        久々
月    水底に夢の国あり後の月      遅足
雑    サービスとなる宇宙遊泳      長良
冬    神の舟サンタの橇もひと跳びに   久々
冬    氷柱のなかの小さき溜息      遅足

ここまでを表6句というそうです。
なぜでしょうね?
とにかく序段がここで終り、いよいよという
感じなのでしょうか?
最後の18句目までまだまだ。

     


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冬  神の舟サンタの橇もひと跳びに  久々

2005年11月04日 | Weblog
中国が宇宙船の打ち上げに、またまた成功。
アメリカやロシアに追いつき、追い越す勢い。
東洋の神の舟が西洋キリスト文化の象徴ともいえる
サンタの橇を追い越していく。
中国にしてみればアヘン戦争以来の屈辱を晴らす
快挙といったところでしょうか。

     

面白い付けですね。
次も冬です。   (遅足)         

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雑  サービスとなる宇宙遊泳  長良

2005年11月03日 | Weblog
秋が3句続き、4句目は雑の句となります。
季節のない人事句です。

ライカ犬に続いて、ガガーリンさんが
宇宙に行ってから、もう数十年。
ソビエトは崩壊、ロシアの誕生。
今や宇宙旅行はお金さえあれば可能な時代に。

  水底に夢の国あり後の月

を、受けて、世界を宇宙に転じました。 
次は冬の句です。

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月  水底に夢の国あり後の月  遅足

2005年11月02日 | Weblog
後(のち)の月 

陰暦9月13夜の月。8月15日の名月とともに
お供えをして祭る風習があります。

子供の頃、母の在所で見た明るい月を思い出します。
影踏みという遊びもありました。
月光がつくる影を踏む遊び。
今、思うと、とても幻想的な遊びですね。
月には兎が住んでいると教えられました。

     
   

秋も深まり、空気が澄み切った夜、満月ではなく
少し欠けた月をめでるのも、日本人のセンスですね。

連句の3句目は、絵巻を大きく展開していく役割が
求められているそうですが、力不足でした。

                       遅足
    
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脇  百一百二もう眠いです    久々

2005年11月01日 | Weblog
美濃の風をうけて。
秋の夜長の添寝。
孫を寝かしつけるのに、数を数えて・・・
しかし孫はちっとも寝てくれません。
おじいさんの方が眠くなってしまいました。(遅足)

                
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