575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

猫の目草

2006年05月06日 | Weblog
海上の森に行ってきました。
猫の目のように見えますか?

      
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一つの言葉に出会う   高柳重信

2006年05月05日 | Weblog

要するに、僕は、ある時、一つの言葉に出会う。
それは週刊誌の愚劣な実話小説の一行のなかに於いてでも、
生物学の教科書の見出しのなかに於いてでも、
あるいはテレビの画面に流れるテロップの断片に於いてでも、
何でも構わない。

出会ったという思いは、その言葉が僕の眼に入った瞬間、
その言葉が現に置かれてある前後の言葉と関係なく、
その文脈とも無関係に、その言葉の独立した意志の働きのように、
もう一つの言葉を浮かびあがらせてきたときに、
たしかな手応えとして響いてくる。

 そして、このあとは、ちょうど十七字の分量のコップのなかに、
すでにある言葉が招いている言葉を次々と流しこむだけである。
流しこまれた言葉は次々と溢れ出し、そのコップのなかの言葉は
少しずつ微妙に変化する。

こんな作業を現実に紙の上に文字を書いてゆくというかたちで行っていると、
ふと何かが見えたような気がする瞬間がある。
僕が、その言葉を通して、何かを見たと信じ、
それを見たことによって、なにがしかの感動めいた興奮が生まれたとき、
それは僕の作品として書きとめられる。

したがって、この作業に加わっているのは、俳句形式と、
その形式に反応しながら自由に流れてゆく作業と、
それを書きとめてゆく僕の手である。

  高柳重信という俳人が、俳句をつくる時の様子を
  書き記した文の一部です。

  まなこ荒れ
  たちまち
  朝の
  終りかな

  私の好きな高柳重信の句です。  (遅足)

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春陰の第二病棟長廊下  絵門

2006年05月04日 | Weblog
ぼくは生れてこのかた、幸いなことに入院の経験がない。
三十代にひどいギックリ腰で病院に担ぎ込まれたが、
この時もすぐ家に帰されてしまった。
出来ることなら、死ぬまでなんとか入院はしたくないと
思っているのだが、そううまく行くかどうか?
気の弱いぼくは、入院しただけで、もう死を覚悟して
しまうだろう。きっと。
この句は友人を見舞いに行った折のもの。
本人は、結構、気に入っているのだが・・・?

春陰(しゅんいん)=春の季語

  (天邪鬼卯月・折おりの句より)
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長良さん追悼句会

2006年05月03日 | Weblog

昨日、長良さんの追悼句会が瀬戸でありました。
そのなかの幾つかを紹介します。

 句友恋ふ常磐木落葉踏み分けて  静荷

 草笛や真っ直ぐ駆けて逝きし人  敬子

 今朝も来ぬ長良メールや春惜しむ 角々

このブログも長良さんの投稿がなくなって
とても寂しくなりました。

      
            



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古い釘抜いても抜いても桜咲く  鳴戸 奈菜  

2006年05月03日 | Weblog
有名俳人の句を読むと、初心者の私たちには、
意味が分らない句が多くあります。
難解句とされる句です。
そこで、三人寄れば文殊の知恵。
そんな句を取り上げて、みなさんと読み解いて
みたいと思います。

今回は、鳴戸さんの句です。
なぜ、釘を抜くことと、桜が咲くことが関係あるのか?
どんな関わりがあるのでしょう?
ちょっと手がかりがありません。

なお、よく似た句に桂信子さんの句に

 ごはんつぶよく噛んでゐる桜咲く

がありました。    

                 遅足

    


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おしゃべりの好きな蝶々を待ってます

2006年05月02日 | Weblog
男女のどちらが、おしゃべり好きか?
ある調査によると、男女差はないそうです。
(仕事での会話も含んでいるためです。)

ひとりが一日におしゃべりする時間は?

  男女ともおよそ2時間。

話相手は?

  男性  職場の仲間 学校時代仲間 趣味の仲間

  女性  子供を通じた仲間 兄弟姉妹親戚 近所の仲間
       学校時代の仲間 趣味の仲間

噂話はどっちが好き?

  男性のほうが女性より好き。

意外な調査結果でした。
おしゃべりの相手は女性の方が多彩ですね。  (遅足)
 
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今朝の牡丹

2006年05月01日 | Weblog
牡丹が満開となりました。
今年は、とても豪華です。

        
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春はあけぼの憲法九条深く息        石塚 真樹

2006年05月01日 | Weblog
 この句は、平成十年に故石塚氏が句集「真さらな太陽」に載せた句だそうです。
 九条の句はなかなか難しくて、これはという句になかなかお目にかからないのですが、この句は、大らかで懐の深い句のように感じて好きになりました。
 
 多くの俳人が憲法に関心を寄せていて、「俳人九条の会」も昨年春結成され一周年記念の大会が4月22日に開かれました。
 この会は金子兜太、大牧広、辻桃子、夏石番也、敷地あきら、田中陽、諸角せつ子さんなどの俳人が立ち上げ、現在五百五十名の方が参加しているそうです。

 九条に関心のある私などは、とても心強い事なのですが、「九条」をテーマにした俳句がどんどん作られて、揚句の「春はあけぼの憲法九条深く息」と肩を並べる
秀句、名句が作られるのを期待するこの頃です。
                          愚足
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