575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

明日をひらく言葉    麗

2007年02月15日 | Weblog
昨日、知人から郵送で一冊のカレンダーが届けられました。

その名も「明日をひらく言葉」という日めくりカレンダーです。
毎月発行されているようで有名無名問わず各界で活躍する方の名言集です。

私自身、最近なんだか停滞した気分だったので言葉で喝を入れてもらった気分です。

例えば「学びに引退なし」(松下電器産業相談役 森下洋一)

「不調な時でも違った収穫がある」(プロゴルファー 宮里藍)

「明日は見方」(作家 山本一力)

などなど。どれも一家言あるな~と納得。
そして送り主の知人の言葉も27日分に載っていました。

大学講師として活躍し、NTTのOL時代には一人でテレホンカードを
年間2億円も売った実績をお持ちの山村洋子さん。
CBCのラジオでコメンテーターとしても活躍されていたのですが
今は全ての仕事を辞めてご両親の介護をご自宅で一人でされています。
介護に追われゆっくりお風呂に入る時間もないという山村さんの言葉は

「まずは自分が今いる場で必要とされる人になる。
その場で必要とされる人間になれば、あるいはそういう努力をしていれば必ず道はひらける。」

今、ご両親から必要とされていることに覚悟を決めた生き方は
必ず次につながるはず。有言実行。まさに「明日をひらく言葉」でした。
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いま、藤沢周平が面白い  遅足

2007年02月14日 | Weblog
藤沢周平の小説が静かなブームだそうです。
時代劇など見たことのない友人が「蝉しぐれ」と
大河ドラマ「風林火山」に、はまっています。
両方とも主人公を演じているのは同じ俳優ですね。
藤沢周平の小説は面白い。
ミステリーであり、剣豪小説であり、また自然描写も巧みです。

大河ドラマは、長い間、三英傑が主人公でした。
やがて主人公が男から女に。
「女太閤記」の時代が続きました。
しかし今は、主人公は武田信玄ではなく、
山本勘助というマイナーの人物です。
視聴者が、権力者の成功という大きな物語のなかに
自分を感情移入させることが出来た時代は終ったようです。

藤沢周平の主人公は、時代閉塞のなか、
善悪の境界の定かでない世の中を生きています。
しかし困難な状況でも、ヒューマニズムの精神は捨てない。

美しく負けるという男の美学。
こんなところが現代人の心を捉えて離さないのでしょうか?

    

大きな物語から小さな物語の時代へ。
俳句は大きな物語は苦手です。
小さくてもキラリと輝く十七文字の世界です。



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花は青 陽に煌めいて春の色      草女

2007年02月13日 | Weblog
 春、早々に咲くオオイヌノフグリ。ゴマノハグサ科クワガタソウ属の二年草。
 西アジア、中近東原産で、明治の中頃発見された帰化植物。現在ではヨーロッパを始め全世界に拡がっている。
 草丈も花も小さいけれど美しい。美しい瑠璃色に手を出すと、花がポロリと落ちてしまう。実は四枚の大きな花弁を持っているように見えるけれど、花弁が下部で合着している合弁花なのだ。
 また、可憐そのものという風情であるが繁殖に関してはしたたかな仕組みを持つ。昆虫はキセルのように突き出した雌しべに止ると、左右に伸びた2本の雄しべに捉まる。すると虫の重みで雄しべは押し曲げられ、葯(花粉の袋)が破れ虫の毛だらけの腹に花粉がこすりつけられる。虫が飛び去ると花は次第に閉じ始め、スポッと抜け落ちる。
 やがて雌しべの基部にある子房が膨らみ始める。イヌノフグリの仲間の果実は双子山のように二つに括れているので、犬の陰嚢に見立てたのである。
 この下品な(?)和名を品のあるものに改めようとする意見も多く、テンニンカラクサ(天人唐草)、ルリカラクサ(瑠璃唐草)、ルリクワガタ(瑠璃鍬形)など提案されたが、一般には定着しなかった。
 千葉県の一地方にはホシヒトミ(星の瞳)という方言もあるそうだ。虚子も次の様に詠んでいる。

  犬ふぐり星のまたたく如くなり

 この花から星を連想する人は多いと思う。名前から犬のふぐりを思うより、青い花が目に浮かぶ。この名前で十分だ。
 名前より困るのは、日本在来の「イヌノフグリ」(花はピンクで一回り小さい)
が追いやられ、ほとんど見ることができなくなったことである。
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建国記念の日の句       松下育男

2007年02月12日 | Weblog
  豆腐屋の笛もて建国の日の暮るる   岡崎光魚

 昭和をノスタルジーの対象にする最近の風潮には、多少の抵抗があります。しかし、気がつけばわたしも昭和を、懐かしく思い出していることがあります。

 掲句、「豆腐屋の笛」という言葉を目にして、そういえば昔、そんな音を聞いたことがあったなと思いました。
 あの、どこか気の抜けた金属的な音が、耳の奥で蘇ります。当時の家は、今ほど密閉性にすぐれていませんから、家の中にいても道端の音がはっきりと聞こえてきました。笛の音と、「とーふぃー」という間延びのした声を聞くと、割烹着すがたの母親が鍋をかかえて外に急いだものです。

 たしかに当時の家は、今よりもずっと外と緊密につながっていました。扉も今のようにいくつも鍵がかけられていたわけではありません。外部というのは、必ずしも防ぎとめる対象ではありませんでした。時に「さおだけー」だったり「いしやきいもー」だったり、ラーメンのチャルメラだったり、家の玄関の延長のような場所で、物売りがのんびりと通り過ぎたものです。

 今日の句を読んで真っ先に目に浮かんだのは、昭和の懐かしい風景でした。道端を通り過ぎる豆腐屋の向こうの、広々とした原っぱに夕日が沈もうとしています。 そんな懐かしさの只中に、「建国」という重い言葉が置かれています。

 しかし、神武天皇がその昔即位した日にしろ、一日はただの一日です。市井の人々にとっては、国を作ることよりも切実な出来事があり、その日もいつもと変わらずに、豆腐屋の笛を合図に、何事もなく暮れてゆくのです。               『角川大歳時記 春』(2007・角川書店)所載。

※上の文章は人気の俳句ネット「増殖する俳句歳時記」の松下育男の俳句評です。
 まったく同感しました。

                     
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案外少ない夫婦の句    

2007年02月11日 | Weblog
友だちのような夫なり水鉄砲

夫婦とは一人とひとり花菜漬

遊船の揺れに夫婦のぶつかりぬ

いずれも、上野龍子さんの句集「中州」から。
つくられた年に従って書き出してみました。
夫婦の間にある微妙な感じをうまく表現しているようです。
最後の句に続いて

二人ゐればふたつの息やさくら草

という句がありました。
これも夫婦の句として読むのか?
ちょっと迷いました。

音もなく中洲に寄する水の秋

「中州」は、この句から。
作者は羽島の生まれ。長良川の秋かも。

               (遅足)

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春風や小学生は物静か   朱露

2007年02月10日 | Weblog

   朝8時前後小学生グループが通学する。
   国民学校の私も羊のように生きていた。
   静かに物思う子供たちをどうする気だ!
   と、老残の狼は狂気の眼を血走らせる。   
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17×17ー3=31       鳥野

2007年02月09日 | Weblog
同じ短詩型といっても、その文字数は、短歌は俳句の約2倍。後の7,7はダメ押しだの、コジ付けだのと、俳句系からは、不評です。

でも、その分ゆっくりと遊ぶことも、許されるのです。

その一つが”枕詞”という修辞法。あおによし、うつせみの、ちはやぶる・・・など、一定の被修飾語に遣いますよね。

古臭い、意味不明、形式的、と嫌わずに,ご試用ください。

 ぬばたまのクローン人間いづくにか密かに生るるごとき春寒  大塚寅彦

 行き暮れてハトヤはいづこ蹌踉とハトヤはいづこ泣くなたらちね  小池光

 潔くわが心境を述べるならあかねさす夜ぬばたまの昼  福島泰樹

       枕詞の英訳が pillow word  って本当?
       こりゃ まいったネ
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言葉とは?   麗

2007年02月08日 | Weblog
衆院予算委員会での少子化問題の集中審議の様子をニュースで見ました。
「産む機会」「健全」発言をめぐっての
元NHKアナの小宮山委員の柳沢大臣への質問。
言葉を武器に的確に質問を繰り返す委員に対し、
不明瞭な答弁でただ頭を下げる大臣。
言葉の選び方ひとつでこれほど印象が違うとは。。。
ある意味見応えがありました。

でも私の本音を言うと。。。
言葉は相手を攻撃するためのものではないはず。

少子化は国にとっては大切な問題でしょうが、根本は夫婦の問題です。
子供を授からなかった私に「一体何をしているんだ。」
「女は子供を産んで一人前」「仕事より大事なことがあるでしょう」「子供がいなくて淋しいね」
などという世の中にあふれる何気ない言葉にどれだけ傷ついたかわかりません。

私の考えは健全ではないかもしれないけど
未婚の人や子供のいない夫婦に優しくない国が
子供を産み育てやすい国になるとは思えません。

言葉の揚げ足をとるのではなく
私たち一人一人の思いやりのある言葉がつながり合うことを祈るばかりです。
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球春(きゅうしゅん)は季語

2007年02月07日 | Weblog

船団という俳句結社のホームページを見ていたら
「球春」を季語としていました。転載します。

   

 立春というが寒い日が続く中、連日の新聞をにぎわすプロ野球のキャンプ情報。
都市生活者の僕にとっては最も早春を実感する風物である。
テレビに映る選手の練習風景は、ときに僕を野球少年だったころに帰す。
背番号「23」の非力な左打者、出場試合、5年間で5試合。
これも毎日練習に行ったご褒美でライトを守らせてもらったもので、
打席では必ずバントのサインが出た。

そういえば昔、阪神タイガースの実物のユニホームが我が家にあった。
背番号は「68」。「NISHIURA」と背中に名があり、デカかった。
左膝の部分には大きな穴が二つあいていて、
それぞれ丁寧にミシンが掛けられてあった。
「この人、きっといつか一軍に出てくるわ」と言っては
母はその膝のミシン目をなでていた。
僕の前にいる母はその穴がいつもお気に入りだった。
母の予想は見事にはずれたが、彼も今は球春にときめいているのだろうか。
ちなみに「23」と「68」のユニホームは12年前の震災以来、
どちらも行方不明である。
(塩見恵介(船団の会 会務委員)

    

この塩見さんは関西の人で阪神ファンですね。
そういえば、星野さんがオリンピックの監督になりましたが、
その時の紹介が元阪神タイガース監督。
これってドラ・ファンには違和感がありますが・・・

                     遅足




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馬酔木           草女

2007年02月06日 | Weblog
  磯の上に生ふる馬酔木を手折らめど 見すべき君がありと云わなくに
                               大伯皇女

 ずいぶんな慌て者が居る。海上の森で、もう花を咲かせたアセビである。
 この花を見れば大伯皇女を思い、大津皇子が偲ばれる。持統天皇が我が子を天皇にするために殺した大津皇子とその姉。その時から千年以上の時がたつというのに、その二人を忘れないのは歌の力の凄さだと思う。
 
 アセビはツツジ科アセビ属の植物でアシビ、アシミ等幾つもの古名を持つ。
 葉にも木部にも苦味のあるアセポトキシンその他の有毒成分がある。牛馬がこの葉を食べると足が萎え麻痺に陥るので馬酔木といわれるが、牛馬を倒す程の毒性は無くそれは別の植物だともいう。確かに毒性はあって駆虫剤など害虫退治に応用されてきた。葉を煎じて、その液を作物に撒くのである。何が起こるか判らず、人間に有害な化学薬品より安心であり、昔の人の知恵はつくづく素晴らしいと思う。
 
 白い小さな壺型で房になる花は美しい。樹木全体を覆うように咲いている株を見ると、大伯皇女もこのような上品で清楚な人であったかと思う。
 園芸品種も色々あって、薄紅色のものはアケボノアセビという。花の穂の長いもの、葉の小型のものなどあって、原産地日本よりアメリカで珍重されているという。
 英名はアンドロメダ。やはりこの花は美しい女性を思い起こさせるものがあるのだろう。
            
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いろはにほへとちりぢりに     愚足

2007年02月05日 | Weblog
 自身が「日常生活に根ざした抒情的な即興詩だ」言う、久保田万太郎の俳句に惹かれます。
   神田川祭りの中をながれけり
   湯豆腐やいのちのはてのうすあかり
   粉ぐすりのうぐひすいろの二月かな
そんな句の中に
   竹馬やいろはにほへとちりぢりに
という句があります。竹馬ごっこをしていた子供たちが日暮れて家路に付く様子や竹馬の友が年月の流れの中でちりぢりになる事への哀感が込められて好きな句でした。
 ところが、川名大氏の「現代俳句(下)」にこの句の下敷きになった詞が広瀬中佐作詞の「いろはにほへとちりぢりに、打ち破らむは今なるぞ」である事を知り吃驚するとともに
 「軍歌を郷愁の句へと異化したところに、万太郎の独創がある」という川名氏の解説に同感しました。
           
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春寒し喉に白髪の剃り残し 朱露

2007年02月04日 | Weblog
   二十数年ぶりに剃刀派に復帰する朝。
   百円ショップの安全剃刀セットです。
   誰も見ない喉元の毛を徹底的に剃る。
   誰にも会わない毎日なのに変な男だ。

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桜咲く   遅足

2007年02月03日 | Weblog

伊豆の河津に行ってきました。
河津桜という早咲きの桜で有名です。
いくら早いと言っても、まだまだと、北風のなかを散歩。
桜並木は蕾がふくらみ、ちらほら。

ところが一本だけ満開!

なぜなの?
近くで畑仕事をしていたおじさんに尋ねると、
「この地下に温泉の水脈があるから」とのこと。
たしかに、すぐ隣が地区の共同浴場でした。

     


このオジサン、東京の人で、ここまで畑仕事に来ているとか。
きっと暇なんだ。
というコチラも同じ人。

    

一日歩いて疲れました。

  早咲きの桜持病の筋肉痛  遅足









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「むかご」狩             遊外王HPより

2007年02月02日 | Weblog
  「鳥野さん」の記事を読み、去年の秋読んだ「遊外王さん」の記事を思い出したので投稿しました。
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<今回のテーマとして、「むかご」を取り上げてみました> 遊外王

 ご存知の方も多いと思いますが、「むかご」は、自然薯の種です。
自然薯を掘る体力が無くても手軽に出来て、旬の味覚が楽しめる「遊外」です。

【場所】
雑木林の周囲、特に、落葉低木のある林が狙い目です。
今の時期は、自然薯が登っている木の葉と自然薯の葉が同系色の為、ちょっと探しづらいですが、林の周囲で細長いハート形の葉を見たら覗いてみましょう。
そこに、小指の先~親指の先ぐらいの茶色の塊があればそれが、「むかご」です。
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【むかごの成り方】
むかごは、秋に、自然薯のつるから葉が出でいる部分の両側に成ります。
1本のつるで30g~50g程度は取れます。
9月では、ちょっと早いとは思ったのですが、むかごはすくすくと成長しており、大きなもので直径15mm程度まで育っていました。
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【むかごの採取の仕方】
むかごの採取方法ですが、つるを引っ張ったりするのは厳禁です。 大きな物から簡単に落ちてしまいます。

☆ ) 傘編
効率良くむかごを採取するには、傘を使って行う事をお勧めします。
この方法ですと、多少つるを引っ張っても、確実に取れます。
また、傘を持つ手の部分がUの字になっている傘であれば、枝等に引っかける事が出来て便利です。
折り畳みの傘では、Uの字になっていないものが多いため、(ストラップが付いている傘であれば、)クリーニング屋さんで付いてくる針金製のハンガーの肩の部分を上に折り曲げてストラップを引っかけても使用できます。
高価な傘ですと枝などに引っかけて破いてしまう恐れがありますので、ビニール傘や、リタイヤ寸前の傘を使用した方が良いでしょう。

取り方は簡単で、傘の上でむかごの付いたつるをなぞる様に引っ張ります。 これで、ほとんどの、むかごが傘の中に入ります。

☆ ) レジャーシート編
傘が無い時は、レジャーシートやタープを地面に広げて、傘の時と同じ方法で、つるをなぞったり、つるが登っている木毎揺らします。
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【むかごの食べ方】
採取した「むかご」は、水で洗います。
芋洗いの様に水は少な目にして実と実がこすれ合う様に洗ってください。
これで表面の薄皮をとります。
水を入れたボールの内側に金属製のザルを入れこれに実を入れて洗うと早く皮がむけます。(約10分程度)
この時、キッチン用の手袋を使用した方が良いでしょう。
(人によっては、自然薯同様にかゆくなります。)

☆ )レンジでチン(煎りむかご)
上記で、薄皮を取った後、レンジでチンして軽く塩をふります。
これで簡単な、酒の肴の出来上がり。
(皮を剥かずに、フライパンに軽く油をひいて、
塩を振りかけ煎るだけでも充分美味しく戴けます。

☆ )むかごご飯
水加減は若干大目で、皮を剥いたむかごと米を一緒入れる。
(きのこご飯と同じ要領で作ります。)

調味料は、塩・しょうゆできのこご飯を炊く様に味をつけます。

【注意点・アドバイス】
・ 場所によっては薮蚊が多い場所もあります。
虫除け対策は万全にして出かけて下さい。
・ 「むかご」の成長は、日照、気候によって差があります。
時期が早い場合には、出来るだけ、林の南面を狙うと良いです。
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季節はずれですが、「零余子」       鳥野

2007年02月02日 | Weblog
富士五湖ルートの道の駅で「ムカゴ」と手書きされた小袋をみつけました。
収穫するのは大変な苦労と、話には聞いていましたが、見るのも、手にとるのもお初。さっそく購入しました。

「ムカゴご飯はおいしいよ」「そのまま油炒めにしてもいい」「味噌汁の実にも」と地元らしい人たちのアドバイス。「生で食べるのが好き」というおじさんもいて話がはずみます。
道の駅の産直コーナーは大方どこも嬉しい。

帰宅して薄めの塩味に茹であげ、まぼろしをつまむ気分で味わいました。
素朴で武骨な山の珍味、辛口のコップ酒にお似合いです。

  音にして夜風のこぼす零余子かな  蛇笏

  触れてこぼれひとりこぼれて零余子かな  素十
 
  肩越しに山の音くる零余子かな  倶子

       ほろほろところころと掌に零余子かな 鳥野


 (蛇笏の句、歳時記によって”音にして” ”音のして”と違いがあり、それぞ
  れ景が異なってきます。正しくはどちら?)
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