花鳥風月を透徹した眼で眺め、調べ美しく詠む、細やかな心象を抉って述べる。俳句も短歌もそれだけでは終りません。
うちに秘めた怒りや希い。それが社会詠や反戦歌になって、溢れ出します。
・外国に果てたる兵の頭蓋たち帰りて九条の旗ゆらすべし 副田千春(かりん)
・手榴弾に果つとぞ密林に餓死すとぞいずれも叔父の真実とせん 高尾文子(かりん)
・おののきも悲しみもなし絞首台母の笑顔をいだきてゆかむ 木村久雄(28歳不当な処刑半時間前)
・このくにの空を飛ぶとき悲しめよ南へむかふ雨夜かりがね 斉藤茂吉
・ゲームでもゴッコでもない首都炎上 イラクの幼な澄める眼で佇つ 鳥野
うちに秘めた怒りや希い。それが社会詠や反戦歌になって、溢れ出します。
・外国に果てたる兵の頭蓋たち帰りて九条の旗ゆらすべし 副田千春(かりん)
・手榴弾に果つとぞ密林に餓死すとぞいずれも叔父の真実とせん 高尾文子(かりん)
・おののきも悲しみもなし絞首台母の笑顔をいだきてゆかむ 木村久雄(28歳不当な処刑半時間前)
・このくにの空を飛ぶとき悲しめよ南へむかふ雨夜かりがね 斉藤茂吉
・ゲームでもゴッコでもない首都炎上 イラクの幼な澄める眼で佇つ 鳥野