歳時記には想像もつかない季語が載せられているが、「雁の風呂」もその一つだ。
説明を読むとこんな事が書いてあった。
この季語は、津軽地方に「雁の風呂」という民話が伝えられ、それに由来するという。
シベリアから飛来する雁は、海上で羽根を休めるために小さな木片をくわえてくる。日本に着くと、浜辺に不要になった木片を落としていく。
やがて春が訪れ、再び日本を去りシベリアに帰るときに、おのおの、その木片をくわえて飛び去っていくのである。
しかし、日本で越冬中、捕らえられたり死んだりしてしまい、雁が飛び去った後にいくつかの木片が海岸に残される。
村人たちは、哀れな雁を思い涙にくれ、その木片を持ち帰り、雁の供養のために風呂をたくという。
雁風呂や海あるる日はたかぬなり 高浜虚子
雁供養星見えぬ夜は海荒れて 成瀬櫻桃子
雁風呂のもう一焚べのほしきかな 辻 桃子
砂山にぽかと月あり雁供養 永田青嵐
説明を読むとこんな事が書いてあった。
この季語は、津軽地方に「雁の風呂」という民話が伝えられ、それに由来するという。
シベリアから飛来する雁は、海上で羽根を休めるために小さな木片をくわえてくる。日本に着くと、浜辺に不要になった木片を落としていく。
やがて春が訪れ、再び日本を去りシベリアに帰るときに、おのおの、その木片をくわえて飛び去っていくのである。
しかし、日本で越冬中、捕らえられたり死んだりしてしまい、雁が飛び去った後にいくつかの木片が海岸に残される。
村人たちは、哀れな雁を思い涙にくれ、その木片を持ち帰り、雁の供養のために風呂をたくという。
雁風呂や海あるる日はたかぬなり 高浜虚子
雁供養星見えぬ夜は海荒れて 成瀬櫻桃子
雁風呂のもう一焚べのほしきかな 辻 桃子
砂山にぽかと月あり雁供養 永田青嵐