7人が出席、まずはオシャベリ・・・
話題はやはり震災のこと。
句友の一人は、これまでは原発賛成だったけれど、
反対に気持ちが変わったと話していました。
そして句会に。
結果は、ごらんの通りです。
題詠「夏めく」
①マネキンの装い初夏を競い合う(立雄)鳥野・静荷
②夏めくや揺れる真珠の耳飾り(亜子)晴代
③はつなつの桜並木は自転車で(静荷)郁子
④牛の瞳(め)に被曝の大地夏兆す(遅足)能登・朱露・値遇・童子・結宇・狗子・亜子・静荷・立雄
⑤夏めくや美白につられまたひとつ(麗子)値遇・郁子・晴代・遅足
⑥化粧塩跳ねるがごとき夏めく夜(晴代)結宇・亜子・遅足
⑦名刹の廊下の軋み夏きざす(狗子)能登・鳥野・結宇・麗子・立雄
⑧夏めけば病ひ一年(ひととせ)巡りかな(結宇)能登・童子・麗子・亜子
⑨夏めいて もひとつはずすシャツの胸(郁子)狗子・晴代・遅足・立雄
⑩夏めきて出会いし人の香の残る(能登)狗子・静荷
⑪初夏の瑞枝拡ぐる水辺かな(値遇)朱露
⑫夏めいて彼女と歩く山の裾(朱露)値遇・麗子・郁子
自由題
①ほうれん草軸赤きまま老ひの伴(とも)(結宇)能登・静荷
②生真面目に今年もひそりぎぼし咲く(郁子)能登・童子
③マニキュアに星座を描く薄暑かな(能登)鳥野・結宇・麗子・狗子・晴代・静荷・立雄
④止まるも泳ぐも揃ふ鯉幟(値遇)鳥野・朱露・結宇・狗子・遅足
⑤薫風や蔵に古筆の日記みる(晴代)鳥野・値遇・狗子
⑥えんどうの豆飛び出して夕支度(麗子)値遇・郁子・亜子・遅足
⑦わが愛すバラ科のなかに妻はあり(遅足)麗子・立雄
⑧打つ手なく盤上に藤降りしきる(立雄)童子・郁子・亜子・晴代・静荷
⑨歓声の回転木馬夏来る(亜子)値遇・晴代・立雄
⑩旧姓で呼ばれふり向く新樹光(静荷)朱露・童子・結宇・麗子・郁子・亜子・遅足
⑪つき出しのサイコロのごと冷奴(狗子)
⑫あの年は蚫剥がして終りけり(朱露)能登
次回は5月15日(水)東鮨本店 午後1時~
題詠は「南風」「黒南風(くろはえ)」などです。