575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

ぶらんこに小さな冬の忘れ物    狗子

2015年04月10日 | Weblog
ぶらんこに大切な物を忘れて大変、と鳥野さん。
忘れ物?雪片? 自然体の秀句、と能登さん。

私は子供の小さな手袋が片方のっている、と読みました。
手袋、時々落ちているんですが、なぜか片方。
それを誰かが拾ってブランコに。
具体的なものを示さずに「冬の忘れ物」と言いとめました。
そこに読者の想像力が刺激され、自由に読む楽しみが。
冬そのものが忘れ物をしたのかもしれません。

ブランコの横木の平面(たひら)
   はつかなる地の揺れののち月光の載る  高野公彦

            

応答の一日一句

 春燈(しゅんとう)や舞妓の帯も少し揺れ   孝

 行く水を追うや花びら春燈(はるともし)   亜子

同じ季語でも読みが漢語とやまとことばでは
印象に違いがあって面白ですね。      (遅足)
コメント
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