人外花境

暇人の何でも自然観察日記

主に野歩き山歩き.たまに旅歩きの写真ブログ

悪石島温泉その1

2008年06月11日 | 島旅:悪石島・奄美大島

 5月21日(水) 午後

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 悪石島とはこんな所、上集落に有る民宿南海荘に泊まりました。

 上集落は標高170mに有るので、港から急な坂道を約3.0km登ってこなければなりません。

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 ここで次の奄美大島行き「フェリーとしま」が来るまで、三泊四日過ごします。

 当然の事ながら、島にはコンビニも食堂も有りませんので民宿は三食付きです。宿泊客は最後まで、仕事で来 ていたNTTのお兄さんと二人だけでした。ケータイのauは通じません、docomだけみたいです。ネット環境はADSL で、ケータイモバイルの方が通信速度は速いのではと、NTT兄さんの話でした。ここの民宿のご主人は、釣り客の 瀬渡し船もやっています。

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 一休みしたら、さっそく温泉へ向かいます。

 下りの坂道の途中から見下ろした「やすらはま港」です。港に面した斜面に民家が数軒と民宿が一軒有り、ここ が下集落です。人間が住んでいるのは、上集落とここだけ。

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 悪石島温泉は、こんな所にこんな感じで有ります。

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 海中温泉は台風で埋まってしまい、今は入浴出来ません。岩の上の温泉マークも消えかかっています。入浴出 来たにしろ、ほとんど港の中に有りスッポンポンで入るには勇気がいりますね。

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 島はちょうどテッポウユリの季節でした。


トカラ列島

2008年06月10日 | 島旅:悪石島・奄美大島

 トカラ列島は、阿蘇山から桜島、薩摩硫黄島、口之島、宝島そして沖縄県に属する硫黄鳥島へ続く火山帯の一 部である。現在も活発に噴煙を上げているのは、薩摩硫黄島と諏訪之瀬島ぐらいであるが、いずれも海底火山の 頂上部が海面上に顔を出しているだけである。

 最も標高の高い中之島は、海面下ー400mまで山体が広がっており、海水を取り除けば高さ1,400mの独立した 火山となる。したがってトカラ列島有人7島には、いずれも温泉が湧いているのだ。

 日本最後の秘境に温泉と黒糖焼酎、海の幸・山の幸とくれば、端ッコ大好きとしては是非とも行かねば。

 5月21日(水曜日)

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 午前5:15 口之島入港 面積 13.33k㎡ 標高 628.3m 人口 126人

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 午前6:15 中之島入港 面積 34.47k㎡ 標高 979.0m 人口 145人

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 午前7:40 平島入港  面積   2.08k㎡ 標高 242.9m   人口  73人

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 午前8:35 諏訪之瀬島入港 面積 27.66k㎡ 標高 799.0m 人口 60人

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 午前9:35 悪石島入港 面積 7.49k㎡ 標高 584m 人口 73人

 それにしても最初の住人は、よくもまあこんな断崖絶壁に囲まれた孤島に住み着こうと思ったものだ。この小さ な島の中で自給自足の生活をしていたのだから、人間ってスゴイな~。

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 これも桜島山麓の道端に咲いていた ムシトリナデシコの花です。   


フェリーとしま

2008年06月09日 | 島旅:悪石島・奄美大島

 5月20日 夕刻 

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 鹿児島港から見た夕陽に染まる桜島です。

 そろそろ日も暮れるので、鹿児島港南ふ頭へ行ってフェリーとしまの乗船手続きをします。

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 十島村営(運航委託:中川運輸㈱)のフェリーとしまです。この船に乗って、日本最後の秘境と言われるトカラ列 島の悪石島へ向かいます。

 フェリーとしまは、総トン数 1,389t 航海速度 20.4ノット 旅客定員 200名、トカラ列島有人7島の生命線で ある。宝島行きと奄美大島行きの週2便、それも天候しだい。乗船開始21:00、出港23:00、悪石島までは11時間、 奄美大島までは16:30を要する。

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 トカラ列島(漢字で書こうと思ったがワープロ変換出来ない)は、秘湯マニアか大物釣りマニアでもなければまず は行かない所です。たまにはバカな暇人間が行くかも知れませんが。

 詳しく知りたい方は 「トカラ列島~日本最後の秘境~」  をクリックして下さい。

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 桜島山麓の道端に咲いていた小さな花です。

 草丈10cm~15cm、花の大きさ5mm~10mm程度。

 手元の図鑑で調べたが載っていなかった、何でしょか?


桜島

2008年06月08日 | 島旅:悪石島・奄美大島

 5月19日(月曜日)

 午後の便で新千歳空港を立ち、夕方鹿児島市内に着く。

 鹿児島は雨、中川運輸㈱へTELすると案の定フェリーとしまは台風4号のため欠航との事。急遽市内に宿を取 り、今夜はコテコテのトンコツラーメンを食べて寝るだけ。夜の天文館をウロツクのは実に23年ぶりの事、記憶が全 く無いが、路面電車が元気に走り回っているのだけは覚えていた。

 5月20日(火曜日)

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 バカ人間はわざわざ梅雨時期・台風時期に旅に出るものだから、台風4号に掴まって鹿児島で一日足止めを喰 らってしまった。せっかくの滞在日、海は荒れても陸上は晴天だから桜島へ行く。

 鹿児島港と桜島港の間は、頻繁にフェリーが行き来しているので適当に乗船します。片道150円ですが、料金 所は桜島側にしか有りませんので、乗船時も下船時も桜島港で支払う方式になっている。

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 錦江湾にこんな物が浮かんでいました。軍事オタクでないので、型式は解りません。

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 桜島はもちろん登山禁止ですから、桜島港から湯乃平展望所まで往復10Kmをテクテク歩いて行く。後日ニュー スで知った事ですが、当日の夜9:20頃小噴火が有ったそうです、その時はフェリーとしまの船内で寝ていました、 残念!

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 湯乃平展望所から見た桜島、中央が北岳(1117m)右側の噴煙を上げているのが南岳(1040m)です。ここも火山 と人間の距離が近すぎますが、一つの火山の活動期間は約20万年、一人の人間の寿命はどんなにガンバッテも 100年が限界、いちいち付き合っていられないので、まあいいか。

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 湯乃平展望所へ向かう途中の民家の庭にマキバブラシノキの花が咲いていました。イヌマキに似た葉を付けビ ンを洗うブラシに似た花の形をしているので命名された。オジサン世代にとってはその物ズバリなのですが、若い人 にとってはどうだろう?当節ホームセンターに行ってもビンを洗うブラシなんて売ってないもんね。

 


帰ってきました

2008年06月07日 | 島旅:悪石島・奄美大島

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 帰りは何時も夜間飛行で何故か寂しい、また暇で退屈な日常生活に戻るのかと思えば「帰りたくない!」気持 ちが半分と、此からの北海道は一年で最も輝く季節、早く帰って思いっきり野山を駆け回りたい思いが半ばしてしま います。

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 南西諸島の魅力は、何と言ってもこの海と空と島々の織りなす景観に有ります。この風景に一度はまってしまっ たら中毒に成りそうです。今回の旅シリーズの写真は、1000×660サイズ程度で掲載します。本当は原画サイズ でお見せしたいのですが、ブログがパンクしてしまいますので。

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 亜熱帯海洋性気候の島々には、色鮮やかな野の花が咲き乱れ、島々の景観に一層の彩りを添えています。本 土でも普段見慣れた物から、いかにもsub-tropicalな物まで何でもかんでも写真に撮ってきました。ちなみにこれは キョウチクトウだと思うのですが。

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 南西諸島の景観を形成する要因の一つに、約170万年前から始まった「うるま変動」と呼ばれる地殻変動が有 ります。島々の隆起沈降により、多彩な自然景観が生まれたのです。たとえばこれは、上部に琉球石灰岩を載せ た島尻層の断層崖です。多分に個人的趣味ではありますが、この様な話も少々。