人外花境

暇人の何でも自然観察日記

主に野歩き山歩き.たまに旅歩きの写真ブログ

硫黄島 俊寛と安徳帝

2014年04月30日 | 旅行記

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硫黄島は何処へ行っても「俊寛の〇〇」だらけの島なのです。

これは開発総合センターの前庭にある「ワシも乗せてくれ~っ」と沖の舟に

向かって叫ぶ歌舞伎で有名なシーンの俊寛像です。

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そもそも俊寛とは・・・・・・と言うことらしいは。

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そしてこれがその俊寛堂、集落からかなり離れた山の中に有りました。

本当にこんな所に一人で住んでいたのなら、完全なひきこもりですね。

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これも有名ですが、硫黄島にはこんな物も有りました。

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そしてこれがその説明文。

俊寛が鬼界ヶ島(硫黄島)へ流されたのが1177年、37歳で死んだのが1179年、

安徳帝が壇ノ浦の決戦後すぐに硫黄島へ落ち延びたのであれば1185年、

俊寛没後わずか六年ということになります。

平家の落人ぐらいは居たでしょうが、安徳帝本人となれば少々マユツバです。

もし本当なら、敵も味方も分け隔てなく受け入れた島の人はえらい。


手稲山頂上から

2014年04月30日 | 野歩き山歩き

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昨日は素晴らしい天気でしたね、手稲山頂上の神社の鳥居も顔を出してきた。

画面中央奥の山は積丹半島の積丹岳と余別岳です。

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頂上からの何時もの風景、まだ何処もここも真っ白だ。

昨日は頂上の気温が+10°あり、外人さんなんかは半そで姿でした。

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連休中はスキー場もオープンしており、子供たちの何かの大会が行われていた。

藻岩山の雪も解けたが、まだ緑色は見えない。

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札幌市街地の向こう側に日高山脈がクッキリと見えた。

雪山の色が赤っぽいのは、市街地の上空にスモッグが掛かっているためと思われる。


北海道人を決め込む

2014年04月28日 | 今日の雑感雑記

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札幌近郊の山々にもやっと春がやって来て、山菜採りの季節となりました。

福寿草の花が咲き、アイヌネギが出てきた、こうなれば北海道も春です。

北海道人は、アイヌネギを食べなければ春が来たことにはならないという

硬い信念を持っているのです、したがって暇人も早速採りに行ってきました。

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アイヌネギと言えばジンギスカン、そして晩酌は焼酎甲類、これこそが北海道人の

アイデンティティーなのです(誰も認めていませんが)。

と言う訳で、今夜は北海道人を決め込んでみました。


硫黄島はクジャクの島

2014年04月27日 | 旅行記

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バブル期ヤマハがリゾート開発を行ったが、バブルが弾け飛行場と観光用に

持ち込んだクジャクを残して撤退した。

天敵の居ないこの島では、その子孫が増えに増え当然のような顔をして

野山や集落の中を闊歩している。

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島民は増えたクジャクを捕まえて食べてみたが、クジャクの肉は煮ても焼いても

不味くて食えないそうだ。

人間という天敵も居なくなったクジャクには、人が近ずいてもヘンッ!てな顔をして無視された。

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メスを誘惑するオスのクジャク、こうやって子孫を次から次へと増やしている。

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見ただけで幸せに成れるというオスの白いクジャクだが、未だ全然幸せじゃない。

こいつがバッサバッサと空を飛ぶ姿は豪快である。

硫黄島は、火山と温泉とクジャクと伝説の島なのです。


鬼界カルデラ

2014年04月26日 | 自然観察

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鬼界カルデラは東西25km南北15kmの楕円形のカルデラで、竹島と硫黄島は

カルデラ壁の北縁に位置する。

数十万年前から活動を始め、最近の大規模な噴火は7300年前の火砕流噴火である。

実はこの火砕流は屋久島をも焼き払い、幸屋火砕流堆積物として島の彼方此方に残っている。

縄文杉はこの火砕流堆積物の上に生えているため、最大樹齢7300年としているだけ。

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恋人岬から硫黄島のほぼ全体を望む。

現在立っている恋人岬から、画面左手の浸食の進んだ急峻な山地にかけてが

鬼界カルデラ壁である。

正面の稲村岳と活発な噴火活動をしている硫黄岳は後カルデラ火山群です。

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海上から見た硫黄岳、亜硫酸ガスを大量に噴出しているため一般の登山は禁止。

許可を得てガスマスクを着けて頂上火口へ入って行ったドイツ人ビデオジャーナリスト

の話によれば(同じ宿に泊まっていた)噴気の温度は800°有ったと教えてくれた。

大陸に住んでいる人間にとっては、活火山は珍しい存在のようである。


硫黄島の坂本温泉他あれこれ

2014年04月25日 | 旅行記

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離島における三代秘湯の一つ、硫黄島の東温泉は島の南海岸、集落の東側

歩いて30分ほどの所、周辺の風景はこんな感じです。

ところで残りの二つの秘湯ってどこの島だろう?はさておいて、

硫黄島その他の温泉あれこれ。

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島の北海岸の長い坂道をダラダラと下った先にある坂本温泉。

手前の湯船の底から温泉が湧きだしている、この日は腰湯ほどの深さしか

無かったが、此処まで来た以上はと根性かけて入ってきた。

温めの適温、泉質はほぼ海水、しかしである・・・・湯船の底にはヌルヌル・

トロトロ・ベチャベチャの藻とも苔ともつかぬものが溜まっており、気持ち悪くて

長湯はできなかった。

湯量と湯温は栓を開け閉めして自分で調整して入るそうである、地元の人は

東温泉よりもこちらの方が良いと言っているらしい。

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島の北端平家城展望台から見下ろした穴の浜(ケツノハマ)温泉。

どこが?と言われても、海の色が変わっている所がどこでも温泉です。

下りてゆく道は有るが、この日は波が高くて入浴ではなく入水(ジュスイ)自殺

になってしまうのでやめておいた。

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穴の浜温泉への入り口、大名竹の林の中に立派な道が付いていた。

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同じく島の北海岸にある大谷(ウータン)温泉入り口の標識。

穴の浜温泉同様の海岸に湧き出す温泉であるが、入り口のみ確認。

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温泉と言えばこれも温泉、硫黄島港に湧き出す鉄分を含んだ温泉により

海水が赤茶色に変色している。

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実は島の周囲の海岸は、どこでも温泉なのです。

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フェリーみしまの船上から撮った島の南海岸、この洞窟の中にも温泉が湧いて

いるそうだが、当然舟でなければ行けない。

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集落の開発総合センター内の温泉、ただの水道水と思ったが、沸かし湯ではあるが

一応温泉だそうである。

火・木・土のみ14時から19時まで利用可能、一般の旅行者も勝手に入って行って

無料で使用できる。


薩摩硫黄島の東温泉

2014年04月24日 | 旅行記

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暇人が暇つぶしに薩摩硫黄島の東温泉に入ってきた。

この日は先客二名と私と三人で貸切露天風呂、波も穏やかでまずまずの入浴日和、

海が荒れると湯船まで波が押し寄せるそうです。

いろいろと写真を撮ってみたが、結局は観光案内などに載っているこの角度からの

写真が一番画に成るようです。

源泉の流れ込む手前の湯船は湯温50°C程で熱くて入れません。

中間の湯船は40°C前後で適温、下の湯船は底の方が少し冷たいぐらいでした。

泉質は硫黄ミョウバン泉と何かに書いてあったが、暇人のベロメーター分析結果

によれば、この温泉に入るということは「希硫酸に塩化ナトリュウムを大量に溶かし込んで

40°Cに加熱した溶液の中に生身の人間を漬け込む」に等しい行為です。

宿のオカミが「東温泉で顔を洗ってはいけません、目に入ると危険です」と言っていた。

下手な皮膚病なんぞは一発で治ってしまいそうです。

薩摩硫黄島(太平洋戦争の硫黄島と区別するため薩摩を付けているが以下硫黄島)

にはその他にも温泉が多数あり、さらに見所聞き所ウソみたいな話なども有ります

ので後日ボチボチと。


ブログ更新休みます

2014年04月15日 | 今日の雑感雑記

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暇人の一生の願望は、こんな風景の中で硫黄の香りがぷ~んとする

白濁した硫黄泉の露天風呂に入ることですが、なぜか日本国内では

亜熱帯気候と硫黄泉は両立しないのです。

この写真は西表島船浦の夕暮れです。

露天風呂はおろか、民宿にはシャワーしか有りませんでした。

明日から北海道よりは少しだけ暖かい所へ行って露天風呂に入ってきますので

ブログ更新一週間ほど休みます。


月と火星のツーショット

2014年04月14日 | 自然観察

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今夜は月齢14.7(ほぼ満月)の左に地球に接近中の火星がマイナス1.5等星で輝いています。

火星の下の明るい星はおとめ座のスピカです。

火星が全然赤くないじゃないか!・・・・おっしゃる通り。

デジカメのホワイトバランスを太陽光やオートに設定して都会の夜景を撮ると、

空が真っ赤になってしまいます。

この写真はホワイトバランスを3500K(ケルビン)に設定して撮りました。

したがって、空の色はそれなりですが、火星の赤が消えてしまった。

今夜の夜空、光害の無い所で見たかったなぁ。