人外花境

暇人の何でも自然観察日記

主に野歩き山歩き.たまに旅歩きの写真ブログ

屋久島を去る

2010年05月04日 | 島旅:屋久島・口永良部島

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4月20日、屋久島へ来た以上杉の木の一本でも見ておかなきゃと思い紀元杉まで車を走らす。

安房入り口から此処まで約20km、淀川登山口までは23kmも有るのだ。

紀元杉の看板には、樹高19.5m、胸高周囲8.1m、樹齢約3,000年、標高1,230mとある。

下界は晴れていたが、此処まで登ってくれば霧雨である。

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下から見上げてみたが・・・・写真では何だか解りませんね。

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屋久島と言えば鹿と猿、鹿は可愛いが猿は顔が怖い。

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山の1つも登って来たかったが今回はパス、これは石塚山(1589.4m)かな?

淀川登山口から黒味岳(1831m)往復ぐらいなら何とかなりそうだが、

宮之浦岳(1936m)は体力的にもう無理だろうな。

てな訳で、今回は寒さと雨の中屋久島まで何しに行ってきたのだろう。


一日早く島を出る

2010年05月03日 | 島旅:屋久島・口永良部島

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口永良部島の照葉樹林の中、濃密な緑の世界。

空中に目には見えない緑色をした湿った微粒子が漂っている気配がする。

黒潮の中の島嶼であるから、実際湿度は高いのであるが、

この場合皮膚感覚の湿度ではなく、視覚に訴えてくる湿り気である。

薄暗く重く湿った緑の世界、こんな中を一人トコトコと歩いていると、

森に取り込まれ同化されてしまいそうな心地よさを感じる。

エドモンド・ハミルトン「反対進化」の中の一編「異境の大地」を思い出した。

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4月19日の夜、宮之浦の素泊まり民宿「晴耕雨読」の面々、

顔出しOKもらったので生で載せちゃいます。

実は海が荒れそうに成ったので、一日早く島を出て屋久島へ戻りました。

飛び込みなんだが、屋久島じゃ人気の宿「晴耕雨読」へTELしたら

港まで迎えに来てくれました。さすがGW前のシーズンオフである。

この料理は左奥の女の子が作ったもの、宿の客なんだがほとんど此処に

住み着いちゃっている、と宿のオーナーが言っていた。

右奥は、東京新宿から長距離バスを乗り継いで20時間以上掛けてやって来た若者。

右手前のヒゲは長距離トラックの運転手で、釣りをしながら彼方此方回っているとか。

左手前の中年男は、何だか解らないがしょっちゅう此処へ来て泊まっているみたい。

そしてこの写真撮ったのは、そろそろ中高年の高の字になろうとしているのに、

こんな旅しているバカ人間です。


口永良部島の秘湯巡り

2010年05月01日 | 島旅:屋久島・口永良部島

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本村港前の屋久島町口永良部島出張所にあった看板。島内には温泉が四箇所有る。

大隅諸島有人島6島の内、本土鹿児島から直通船便が無いのは口永良部島だけ。

鹿児島港⇒屋久島宮之浦港⇒口永良部島と船を乗り継いで来なければならない。

これだけでも秘湯の名に価する。

それにしてもこんな小さな島に民宿が9軒も有ったとは知らなかった。

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本村集落内に2年前に出来た温泉施設、500mのボーリングで湯をくみ上げているが、

湯温37°Cで沸かし湯だとか。泉質は単純泉と書いてあるが、西之湯とほぼ同じである。

湯銭は島民150円、島外者は300円也、営業時間は午後5:00~8:00までである。

ここは秘湯と言うよりは、ただの銭湯ですな。

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集落から歩いても行ける西之湯(別名こいのゆ)は、こんな処に有る。

もともと海岸に湧きだしていた処を浴槽で囲い、屋根を付け石垣で囲ったもの。

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潮の満ち引きで湯量が変化するようで、この日は少し少なめだった。

湯銭箱へ湯銭200円也をチャリンと入れて、脱衣かごが置いてあるのでその場で脱いで

ザブンと入るだけ。白い波板の向こう側は一応ご婦人用の浴槽らしい。

この日は熱からず温からず適温、泉質はナトリュウム塩化物泉(主成分は食塩・石膏)

効能は腰痛・胃腸病とのこと。

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オヤジの入浴シーンなんて見たくもないって?まあそう言わずに、

人物が写っていれば臨場感も湧くってもんでしょう。

この日は他に誰も居らず、って言うか島内に観光客は私一人だったみたい。

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次は車で25分ほど行った処に有る寝待温泉(ねまちおんせん)です。

ここももともとは海岸に湧出していた処の上に施設を作ったものであり、

中は半地下式になっている。施設そのものは新しく綺麗だった。

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更衣室は男女別であるが中は混浴、したがってこの様な札が有る。

ここも次の湯向温泉も湯銭は200円也です。

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仕事で来島していた人のお孫さんが湯船の中でやりたい放題の大はしゃぎ、

子供にとっては秘湯も唯の温水プールみたいです。

温めで硫化水素の臭いがほのかに漂よう白濁した湯、実に正しい温泉なのです。

泉質は、含硫黄・ナトリュウム・カルシュウム塩化物泉と書いてあった。

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ここ寝待地区は数軒の集落であったが、現在住んでいるのは一軒だけ。

これは4部屋有る湯治小屋で、一日500円で利用できる。

世の中が嫌になり首でも吊ろうかと考えている其処の貴方、

米・味噌・醤油・野菜に釣り竿持ってしばらく此処に居れば、

世間の雑事がバカらしく見えてくる様になりますよ。

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島の東側の湯向集落にある湯向温泉(ゆむぎおんせん)、管理が行き届いて

非常に綺麗、逆に秘湯と言うには物足りない感じであった。

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此処は男女別浴槽、普通の温泉銭湯である。

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無色透明な綺麗な湯が満々と、でも浴槽の底に湯ノ花が大量に沈んでおり、

入ると舞い上がる。この日は飛び上がる程熱く、本当にザブンと入っただけ。

泉質は含硫黄・ナトリュウム・カルシュウム塩化物線。

一番のおすすめは寝待温泉、湯治小屋で一週間ほどダラダラと過ごしてみたいが、

この歳になれば、そのまま認知症かアルツハイマーに成ってしまいそう。


口永良部島の古岳へ登る

2010年04月29日 | 島旅:屋久島・口永良部島

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前田森林公園で一株だけ見つけたカタクリの花、例年なら裏山に沢山咲いているのに。

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口永良部島は2007年10月の市町村合併前までは、口永良部と書いて「くちのえらぶ」

であったが現在は「くちえらぶ」が正式名称である。

この石碑は合併まえの2007年3月に建てたものなので「くちのえらぶ」となっている。

口永良部島は、屋久島の西約12kmに位置する火山島で、面積38.04k㎡・周囲49.67km

長径12km・短径5km・最高点657m(古岳)人口約150人でそのほとんどは本村地区に

集中している。火山と温泉以外は何も無い島である。

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4月18日、今日は天気が良いので新岳・古岳登山である。

新岳登山口は本村集落から歩いて一時間弱の通称「砂防ダム」という処で看板が出ている。

覗いてみたら廃道化していて、何か嫌な予感がしたので島の反対側の畠登山口へ向かう。

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畠登山道入り口へは、この様なコンクリート舗装された林道を延々とかつブラブラと三時間

かけて歩いた。

帰りは下り道なので二時間半であったが、登山ではなくこの歩きで膝を痛めてしまった。

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島の南端を回り込めば洋上に屋久島が見えてくる。

口永良部島は「緑の火山島」と呼ばれるだけあって、本当に緑が濃い島である。

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畠登山道入り口には、この様な立派な標識・東屋・車二台分の駐車場が整備されている。

なにせこの島の観光資源は、山と温泉しか無いのだから。

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登山口から古岳山頂(三角点 648.9m)までは約一時間、快適なハイキングコースである。

古岳の最高地点657mは、崩壊の進んだ火口壁の上に有り、危険が危ないので

素人は行かないほうがいいと思うよ。

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三角点から見下ろした古岳火口、遠くに屋久島がぼんやり見える。

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新岳火口と左下に本村集落が見える。

砂防ダム登山口から新岳へ登るということは、この道も何も無いガレ場の急斜面を

登るという事であり、嫌な予感はこの事だった。新岳は此処から眺めてお終いとした。

ちょうど一年前、米国の火山学者が此処で行方不明になり米軍まで出動して探したが

見つからず、火口内へ落ちたのであろうとのことだった。

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口永良部島は、住人の十倍は居るんじゃないかと思える程鹿だらけの島である。

古岳の頂上にも居た。


口永良部島へ移動する

2010年04月28日 | 島旅:屋久島・口永良部島

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早春定番の花、前田森林公園にてキバナノアマナです。

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4月17日、午前6時日の出、気温8°C、宮之浦川河口周辺を散歩するが非常に寒い。

此方に来てからは毎晩部屋の暖房を付けていた。

4月中旬に屋久島で暖房を付けなきゃならんとは、今年の日本はどうなっているのだ。

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早朝の宮之浦川河口付近から、正面の山は前羽神岳・1127m (何と読むかはわからん)。

左の沢が宮之浦川の支流白谷川で、山腹に白谷雲水峡へ行く道路が見えている。

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宮之浦の集落で見掛けたマキバブラシノキ、ちょうど満開だった。

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これはシコンノボタンだと思う。

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口永良部島へ向かうフェリー太陽の船上から、永田川の奥にそびえる宮之浦岳(1936m)を

望む、左側の急崖をなす岩山は障子岳(1549m)。

屋久島は「洋上のアルプス」と呼ばれるだけあって、半端な山じゃ無いことがヨ~ク解りました。

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屋久島登山のコースマップです。

行ってみようと元気の有る方は参考になさって下さい。年寄りにはもう無理みたいです。

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屋久島の全景です。こんなに晴れることは珍しいとか。

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口永良部島へ近づいてきた。いかにも火山島ですね。

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昭和41年に噴火し今も噴煙を上げる新岳(657m)と溶岩流の断面です。

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これが屋久島宮之浦港と口永良部島本村港を1時間40分で結んでいるフェリー太陽です。

総トン数499 t 乗客定員100名の屋久島町営の船です。

この船は別名「欠航船」とか「欠航丸」とか「欠航便」とか揶揄される程しょっちゅう欠航

しているそうです。船と船長の名誉のため申し上げておきますが、欠航する理由は

船が小さいためとか船長の腕が悪いせいでもありません。

口永良部島本村港の造りが悪く、波が荒いと接岸出来ないためとか。


白谷雲水峡・その2

2010年04月27日 | 島旅:屋久島・口永良部島

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前田森林公園へ行ってみたら、ヒメオドリコソウ・キクザキイチゲ・カタクリ・エゾエンゴサク

などがポツポツと咲き始めたいた。

このヒメオドリコソウは草丈5.0cmにも満たないがもう花を咲かせていた。

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もののけ姫の森の入り口に有るのがこの七本杉と呼ばれる巨樹で、

上部が七本の大きな枝に分かれている・・・・らしいがキリが濃くてよくわかりません。

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なので根元しかお見せ出来ませんが杉データによれば、推定樹齢2,000年、

樹高18.0m、胸高周囲8.3m、標高830mとある。

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これがもののけ姫の森の世界、キリが濃くて近くしか見えませんが、樹木も岩も

何から何まで緑に苔むした世界です。年間降水量10,000mmの成せる技ですね。

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かっては「もののけ姫の森」と書いた看板が現地に設置してあったそうですが、

現在は案内図にもその名称はありません。

事情通に言わせると「勝手にもののけ姫の名称を使用するんじゃない」と

スタジオ ジブリからクレームがついたそうで。

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樹木や岩を覆っている苔には何種類か有るようですが、これはその内の1つ。

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生えているのは杉じゃありませんが、典型的な切り株更新です。まるで植木鉢みたい。

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屋久島の森は自然豊かな原始の森の様に思われていますが、そんなことはありません。

江戸時代から昭和の時代まで、屋久杉を始め金になる木は徹底的に伐採され

収奪され尽くした後のなれの果ての姿なのです。

この屋久杉の切り株は江戸か明治時代のものでしょうか、背後の森を見てください。

ヒョロヒョロとした雑木の若木しか生えた居ない二次林か三次林です。

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でも暖かい黒潮の流れと多量の雨、そして日の光さえ有れば次の世代は確実に

この屋久島の森に育ってゆきます。

映画もののけ姫が訴えかけていたのは「命の営み」確かその様なものだったと思います。

であれば、やはりここはもののけ姫の森なのです。

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山を下りる頃になって、先ほどの濃霧は何処えやら。スッコーンと晴れて種子島が目の前に。

飛行機の上から富士山を拝んだ御利益も無かったようで。


白谷雲水峡・その1

2010年04月26日 | 島旅:屋久島・口永良部島

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ツヤツヤしたオオウバユリの若葉も出てきた。

春だなぁ~と思うのだが、寒い!そろそろGWも間近、4月下旬はこんなに寒かったかしら?

丸山茂徳教授の「地球温暖化」論に騙されるな!地球はこれから氷河期に向かうのだ、

論を信じたくなってきた。

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4月16日、午前9時頃になって雨も上がってきたので白谷雲水峡一周へ出かける。

谷へ向かう林道から見下ろした宮之浦の市街地と港、橋が架かっているのは宮之浦川。

道路はこの後簡易舗装された一車線の本格的林道となる。対向車に気を付けて下さい。

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林道終点にいきなりポカッと広場と駐車場が現れる。

この管理棟で協力金300円也を支払って案内図をもらう。

それにしてもGW前のシーズンオフなのに、人が多いなぁ。

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さて今日のコースは、⑥のさつき橋を渡り⑫で楠川歩道へ合流し辻峠往復(天気が良ければ太鼓岩まで)⑪で原生林コースへ入って入り口まで戻る約6.0kmです。

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白谷雲水峡は標高600m~900mの深い谷底、午前中は雲の中でした。

この楠川歩道(屋久島では山道・登山道のことを歩道と呼びます)は、江戸時代平木に加工した

屋久杉を背負って宮之浦まで運び出した時のものです。

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楠川歩道は、ほぼ等高線に沿って道が付けられているためアップダウンが少なく

楽であるが、登るにつれて霧が濃くなってきた。

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この切り株は江戸時代のものでしょうか?何百年経っても屋久杉は腐らないのです。

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横に切れ目が入っているから、平木を採った跡と思われます。

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人間の存在を完全に無視して食事中のヤクシカです。

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標高800mを越えたあたりから、屋久杉と呼べる巨木が現れ始めます。

これは「くぐり杉」と呼ばれ、登山道が根の間を通っている。

ここから白谷小屋を過ぎれば、いよいよ緑一色の世界「もののけ姫の森」に突入です。


屋久島の滝巡り

2010年04月25日 | 島旅:屋久島・口永良部島

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近所の空き地にツクシが顔を出してきた。それなりに春はやって来ているようです。

バカ人間は単純だから滝が好きなんです。

一周道路沿いに有る観光地化された滝を巡ってきました。

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まずは島の西部に有る大川の滝、と書いて「おおこのたき」と読みます。

屋久島は薩摩文化圏に属しますから、江戸時代は外国みたいなもので文字も言葉も理解不能。

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正面から見た大川の滝、雨は降るは水煙は上がるはでこれ以上近づけませんでした。

落差といい水量といい、かなり迫力の有る滝です。

黒い岩石はホルンフェルス、中段から上部の白っぽい岩石は優白色花崗岩の岩脈。

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島の南部に有る千尋滝、「せんじんだき」ではありません「せんぴろのたき」と読みます。

花崗岩の一枚岩を削り込んだ峡谷に出来た滝で、全体のロケーションがすばらしい。

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谷底へ降りる道が閉鎖されて近づけませんでしたが、側で観ればかなり迫力有ると思うよ。

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千尋滝のある鯛之川が海へそそぐ河口部に出来たトローキの滝。

トローキとは、轟が島言葉でなまったものとか。

背後の岩峰はモッチョム岳(940m)、漢字で書けば「本冨岳」である。

とどろき→トローキ、もととむ→モッチョム 島言葉ではこうなってしまうのだろう。

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滝壺ではありません、海へ直接落下しています。岩盤は接触変成岩となった付加体の泥岩です。

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千尋滝のちょい東側に有る竜神の滝です。特に展望所など作られていないので橋の上から撮りました。

橋の下で二段三段に成っている様で、水量も多く全体としてはかなりのスケールの滝です。


屋久島は月に35日は雨

2010年04月24日 | 島旅:屋久島・口永良部島

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(画像をクリックすれば、縦横最大800ピクセルに拡大表示されます)

4月15日、早朝にホテルの窓から白谷雲水峡方面を観たら、山肌にキリがまとわりつき

雨がシトシト降っていた。

屋久島の形容句「屋久島は月に35日は雨」は林芙美子の「浮雲」が出所。

年間降水量は、海岸部で4,000mm、山奥では10,000mmに達するそうである。

そりゃそうだ、黒潮が流れる海の中にいきなり2,000m近い山がそびえ立っているのだから、

湿った海風は上昇気流となり、雲と成り雨と成って落ちてくる。

天気予報によれば今日一日天候の回復は望めないので、レンタカーで島内一周に出かける。

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雨でいっそう新緑が映える照葉樹林の森、この風景を見んがために2,000km近い距離を

飛んできたのだ。

こんな何でもない風景に感動するなんて、私のご先祖様は間違いなく縄文人であり、

さらにその先祖は日本猿だったかも知れませんね。DNAにそう書いてある気がする。

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一周道路の内島の西側の一部は、地形が険しいため「西部林道」と呼ばれる一車線道路。

山奥へ入らなくても、ここを車で走っていれば屋久島の自然に触れる事が出来る。

猿や鹿がピョンピョン跳びだしてくるが、屋久杉は無いですよ。

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雨が激しくなってくればこんな事も、落石が砕け散った跡、気を付けて下さい。

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島北西部に有る永田のいなか浜、アカウミガメの産卵地である。

砂浜の砂は花崗岩の砕けた石英砂、天気が良けりゃ海の色が綺麗なんだろうなぁ。

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島の北西部にだけ海岸に花崗岩が露出している。

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なぜかと言えば、屋久島の地質分布はこうなっているからです。

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屋久島花崗岩の顔つき、極めて粗粒であり白い長方形のものは正長石の巨晶、

大きい物では15cmも有り世界的にも珍しいそうです。

と言う訳で、月に35日は雨が降る屋久島の豊かな自然は、黒潮が流れる

海上に突き出した高さ2,000mに達する花崗岩の塊が作り出したものだったのです。


屋久島の宮之浦へ

2010年04月23日 | 島旅:屋久島・口永良部島

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旅から帰ってみたら、近所の星置緑地のミズバショウが満開になっていた。

昨年の見頃は4月10日前後であったから、やはり今年の春は二週間程遅れている。

春を待ちきれなかったので、屋久島と口永良部島へ行ってきました。

なぜ屋久島か、春=緑=もののけ姫の森=屋久島、といった単純発想です。

口永良部島は、ついでに登山と秘湯めぐり、完全にオヤジ世代の行動パターンですな。

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4月14日、関東地方は晴れで富士山がきれいに見えていた。

ここで富士山が見えると旅のさい先がよい気がする・・・・のだが。

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午後3時ごろ鹿児島港に到着、桜島の噴煙がポッポッと上がるのが見える。

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これから時速80kmの水中翼船に乗って屋久島の安房港へ向かいます。

時速80kmで「ロケット」とはおこがましい、と思ったら種子島経由の便だからだろう。

午前7:00に札幌の自宅を出て、JR→千歳空港→羽田空港→鹿児島空港→

バスで鹿児島港→船で屋久島安房港→バスで宿の有る宮之浦へ、宿到着は午後7:30。

時間的には沖縄より遠かった。疲れた、腹減った、今日はメシ食って寝るだけ。