人外花境

暇人の何でも自然観察日記

主に野歩き山歩き.たまに旅歩きの写真ブログ

野寒布岬と納沙布岬

2018年11月15日 | うんちく・小ネタ


ここ数日は雨ばかりで話題が無い、古い写真を引っ張り出してお茶濁し。



これは稚内市(そもそもなんでこれを「わっかない」と読むんじゃ?)の
野寒布岬と書いてノシャップ岬と読みます。



イルカの像がトレードマークの野寒布岬、アイヌ語でノッ・シヤフ(岬の・際)の意味。
稚内はアイヌ語でヤム・ワッカ・ナイ(冷たい・水・川)の意味。



こちらは根室市の納沙布岬と書いてノサップ岬、同じくアイヌ語のノッ・シヤフから。



納沙布岬灯台、アイヌ語に無理矢理漢字を当てはめるからこういうややこしいことになるのだ。
松浦武四郎さんは、今頃草葉の陰で嘆いているんじゃないかな。

冬柏(ふゆかしわ)

2012年12月14日 | うんちく・小ネタ

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 柏(かしわ)、樹木図鑑によれば

「海岸から山地の日当たりの良い所に生えるブナ科の落葉樹」

樽などの器具材、公園樹、葉は餅を包む、とかなりそっけない説明文。

しかしながら冬に葉が枯れても、落ちないで越冬するため

「柏木の葉守の神」神宿る木とされる。

また翌年新芽が出るまで古い葉が落ちないため「代が途切れない」

縁起物とされ、塩漬けの葉で柏餅を包む(これWikipediaから)。

ふぅ~ん、知らなかった。餅を食べるとき指先が汚れないための

ただの包み紙の代わりと思っていた。

ならばついでに「桜餅」の由来についても調べてみた。

「初代山本新六が・・・享保二年・・・長命寺の門前で売り出し・・・」とあるから、

こちらは神がかった所は無く、江戸時代のただのスイーツみたい。

さらについでに「スイーツ」をWikipediaで調べたら

「日本人のアホバカ女のこと」とあったぞ。

・・・渋茶飲みながら桜餅食べたいな・・・それにしても暇じゃのぉ~・・・。


花はなぜ花になる

2012年05月27日 | うんちく・小ネタ

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5月も下旬、木々の葉もそろそろ初夏の装い、でも青葉若葉の新緑は何度見てもいいですな。

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足元の草むらに目を向ければ、なにやらゴチャゴチャと咲いている。

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先日のブログで「花弁は葉の変化したもの」と書いてしまったが、これに該当するものは、このツルアジサイのようにユキノシタ科の装飾花(花弁ではない)でした。すみません。

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では普通の花はというと、葉で作られたフロリゲンというたんぱく質が茎頂や葉の付け根など花芽が出来る場所へ運ばれて、花芽を作る遺伝子のスイッチを入れる。

スイッチの入った一様な細胞は、がく・花弁・おしべ・めしべなどの器官へと分化する。

どの細胞がどの器官になるかは、三つの遺伝子の組み合わせで決まり、これをABCモデルという。

Aのみの遺伝子ではがく、A+Bでは花弁、B+Cではおしべ、Cのみではめしべへと分化する・・・・と言われている・・・・花についてのうんちくでした。


エゾニワトコ

2012年04月24日 | うんちく・小ネタ

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春一番に色づきを見せるスイカズラ科エゾニワトコのツボミ。

漢字で書くと「忍冬科蝦夷接骨木の蕾」となるが、こんなの読めない。

図鑑によれば「幹や枝を乾燥したものは接骨木といい、捻挫・骨折に外用し・・・・」漢方薬の名前からきているのですね。

忍冬については「秋から冬の間の茎葉は、忍冬(にんどう)という生薬で抗菌・解熱作用・・・・」これも漢方薬からみたいです。

山菜図鑑には「若芽とつぼみをゆでるとカリフラワーのような歯触りと味がしておいしい、食べ過ぎると激しく下痢をする」とある、なにせ骨折の薬だからね。

たしかに見た目には小型のカリフラワーだが、この色は食欲がわかないな。


オナモミ

2009年09月13日 | うんちく・小ネタ

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先日「これは何じゃいな?」と写真だけ載せておきましたが、キク科オナモミでした。

北海道・本州・沖縄~ユーラシア大陸・北米に広く分布する一年草。

山野林縁・道端・荒れ地などに見られ、草丈20cm~100cm、茎は分枝し短毛が有る。

イガイガの果実は鍵状のトゲで覆われ、動物にひっつき種子分布する。

オナモミ(雄ナモミ)の名前の由来は、衣服に付いた時揉むように取ると

一段と絡みつく、そこで昔の人は「な揉み」と名付けた。

メナモミ(雌ナモミ)より全体が大きく頑丈に見えるから雄ナモミ。

種子は「蒼耳子(ソウジシ)」と呼ばれる漢方薬の原料。

解熱・発汗・鎮痙作用が有る。蒼耳子から絞った油は疥癬などの皮膚病に用いる。

良く調べたら物の本に、と書いて有った。ズボラはするべきでは有りませんね。


OPINEL FRANCE

2009年03月15日 | うんちく・小ネタ

海でも山でも出かける時はこれ一本、もう十数年は使っている。とは言っても年に数回だが。

OPINEL  FRANCE  No.9  全長21cm  刃渡り9cm  カーボン含有率0.85%の鋼である。

ハンドルは欧州産のブナ材、水を吸うと膨張して刃の出し入れがきつくなるのが難点。

刃が鋼材であるため、水に濡れるとすぐに錆びるが、研ぎ直せばシャープな切れ味に戻る。

特に今回は、西表島で岩に張り付いた貝を採るのに活躍したが、真っ赤に錆びた。

Opinel

オピネルの創業は1890年、創業者ジョゼフ・オピネルの名前からきている。

王冠を戴いた「恵みの手」と呼ばれるマークは、1909年のデザインでフランスの刃物商の登録商標。

「恵みの手」とは、キリストを洗礼した手を意味する。

創業者ジョゼフ・オピネルの出身地サン・ジャン・ド・モリエンヌの町の紋章である。

オピネルは刃渡り3.5cmのNo.2から、刃渡り12.1cmのNo.12までの10種類有るが、

このNo.9あたりが実用品としては使いやすいと思う。リング式ストッパーはNo.6から付いている。

十数年前買った時は、2000円ぐらいだたかな?・・・・以上オピネルの蘊蓄でした。

早く山菜採りの季節がこないかなぁ~。

 


デジカメ望遠接写技法

2007年03月10日 | うんちく・小ネタ

 バカチョンデジカメで、簡単に超望遠撮影と超接写撮影が出来ます。大きく重たい機材を持ち歩かなくても、 これなら旅先でも簡単に撮影を楽しむことが出来る。これもひとえにデジカメのオートフォーカス機能と高感度(シ ャッタースピードが早く手ブレしない)ゆえです。

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 今回使用した機材は、カメラはPENTAX  Optio S・双眼鏡はNikon 6×15・ルーペはCarton 18×です。

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 Optio Sの接写機能を使用して撮影した一円玉。

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 レンズの前にルーペを付けて撮影すれば、この通りになります。

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 Optio Sの三倍光学ズームで撮影した看板。

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 レンズの前に双眼鏡を付けて撮影すれば、この通り。やはり周辺部の画像は悪化します。

 パソコンで中央部の画像だけをトリミングすれば、十分使用に耐えます。

 もっと大きな双眼鏡や望遠鏡を三脚に固定し撮影すれば、超超望遠撮影が可能です。


然別峡の露天風呂

2007年01月14日 | うんちく・小ネタ

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 ちょっと古いんですが、と言いつつ菅野温泉でこんな物をくれました。菅野温泉から上流2.0kmにわたって、 ユーヤンベツ川沿いに露天風呂が点在しているのです。(温泉サイトにワンサカと写真付きで載ってます)では何 故にこの地域に温泉が湧き出ているのでしょうか。

 実は、シイシカリベツ川からユーヤンベツ川の川筋は時代の異なる地質の境界に一致するのです。右岸は 前期白亜紀~中期始新世の付加体、左岸は中期~後期中新世(1500万年~700万年前)の安山岩類です。不 整合面もしくは断層で接しているのかも知れません。いずれにしても温泉の通り道と成っているのでしょう。

 では温泉の熱源はと言いますと、然別湖周辺は後期更新世(13万年~1.8万年前)の火山群です。現在で は、死語ですが「死火山」扱いとなっていますが、火山の平均寿命からすればまだまだ若い(熱い)火山です。

 十勝平野を東西に走る国道274号から北を見て下さい、東ヌプカウシヌプリの山並みが見えます。まるで久 住高原の山容を見ている様で、いかに若い火山群であるかが解ります。


二日酔いにはやはりクズ

2007年01月08日 | うんちく・小ネタ

 以前、二日酔いにはクズの花を煎じた物が効くと紹介したことがある。椎名誠の「からいはうまい」を読んで いたら、韓国ではクズの根の絞りジュースを「チ」と呼んで二日酔いの時に飲むと書かれていた。やはりクズは 根から花まで二日酔いに効果が有るらしい。暇ついでに「北海道薬草図鑑・205種」を調べたら、菱の実を煎じ た物も二日酔いに効果有り。こんな事調べてるんだから、私って暇でしょ。

 暇なものですから、明日から然別峡の菅野温泉へ三泊四日のミニ湯治に行ってきます。前から一度やって みたかったのが「湯治の真似事」です。温泉・ビール・読書に昼寝、これだけで二三日過ごす、これ以上になれば 身体をもてあますだろうな、何時になっても貧乏症が抜けないなぁ~。