人外花境

暇人の何でも自然観察日記

主に野歩き山歩き.たまに旅歩きの写真ブログ

寒いので食い物の話

2017年01月31日 | 今日の雑感雑記


1月も終わってしまうのに毎日毎日天気が悪い、雪雲の向こうに朝の太陽、したがって話題が無い。
話題が無いので過去ネタで食い物の話、八重山諸島の石垣の上に生えている食えるものとは。



赤瓦の古民家の周りには台風対策としてフクギの木とサンゴ石の石垣がある、この石垣の上が食材の宝庫。



セリ科 ボタンボウフウ(牡丹防風)別名:長命草、一株食べれば一日長生きできる、ポリフェノール一杯。



ツルムラサキ科 ツルムラサキ(蔓紫)本土では野菜として売られているが、島では石垣の上に勝手に生えている。



マメ科 シカクマメ(四角豆)別名:ウリズンマメ、実をつけ種を落とし半分野生化しているのかな。



ウリ科 ヘチマ(糸瓜)別名:ナーベラー、ヘチマの味噌炒めナーベラーンブシーは私の好物。



チャセンシダ科 シマオオタニワタリ(島大谷渡)新芽をバターで炒め塩コショウで食べると美味。

今日の一枚 アオノリュウゼツラン

2017年01月27日 | 野の花山の花


リュウゼツラン科 アオノリュウゼツラン (青の龍舌蘭)
10年から数十年に一度だけ開花するというが、昨年の母島では一斉に開花していた。



葉縁にトゲの有る大きな葉を龍の舌に見立てた。
この根元に含まれる樹液を醗酵させてテキーラを作る。
大量に採取できるか、旨いか不味いかを別にすれば作って作れないことはないかも。



自生のものはこんな岩山にへばり付く様に生えているが、メキシコでは畑で栽培している。
メキシコ国境に壁を作ったりすれば、テキーラ飲めなくなってしまうぞ、トランプ大統領さん。

貨幣石とアオノリュウゼツラン

2017年01月24日 | 自然観察


話題が無いので小笠原諸島母島の御幸之浜、1927年昭和天皇がここで生物採集をしたので命名されたそうな。
今では大型有孔虫の貨幣石の化石が産する所として有名、第二次世界大戦中のトーチカが残っていたりする。



場所はどこかと言うと、集落の有る沖港から歩いても行ける、殆どが安山岩(107)で構成される母島の中で
数少ない堆積岩(12)の分布域に当たる、有名な石門(せきもん)地域も堆積岩の一種である石灰石で構成される。



これが御幸之浜の海成堆積岩、凝灰岩・火山礫凝灰岩・角礫凝灰岩などから構成され、点々と貨幣石の化石が入っている。



これが貨幣石の化石を含む4000万年~5000万年前の新生代古第三紀始新世の地層、含まれる礫種は安山岩である。
海洋島を構成する岩石はほぼ玄武岩と決まっているのだが、伊豆諸島~小笠原諸島~グアム島に至る島々の中には
安山岩のものも有る、つい最近まで噴火していた西ノ島やグアム島も安山岩である、なんでかは未解明だそうだ。



付近の海岸には背丈が5m~6mにもなるアオノリュウゼツランがニョキニョキと生えている、これはまだツボミの状態。
母島の特産品にラム酒が有るが、こいつを原料にテキーラ作れないかな、島には沢山生えているのに。

今時の森の中から

2017年01月22日 | 写真


夏には鬱蒼たる森の中も、冬に覗いてみれば色彩の無いただの枯れ木の山。
陽が射し、雪が融け、春になるのをじっと待っている木々、暇人はウロウロしながら待っている。



いつもの裏山の散歩道から、石狩湾の向こうに厳冬期の暑寒別の山々が綺麗に見えていた。



霧氷に覆われた手稲山の頂上、スキーヤーが何人か見える、今日あたりは寒いだろうな。



冬は山へ行っても何にも撮る物が無いんです、ツリバナの抜け殻です。



何も無いのでこんな物撮ってみた、ミズキの枝に引っかかった枯葉。
そろそろ一月も下旬、新緑の季節まであと三ヶ月、何して待とうかな。

今夜の金星

2017年01月19日 | 自然観察


1月12日に東方最大離角となった金星、2月17日には最大光度マイナス4.6等となります。
今夜の金星、銭函天狗山の上にギラギラと輝いていたので一枚撮ってみた。
全く人工の光の無い大雪山系のど真ん中や波照間島なんかでは、金星の光で影が出来るかも。