露頭(岩盤が露出している崖の斜面など)を観察していると、なんじゃいな・・・これは?????てな場面に出 くわす事がしばしば有ります。これもその一つです。
人物の左側に、地層と直交した縦の砂岩層が見えますが、層では有りません「砂岩脈」です。地震の時に地面 から水と一緒に砂が吹き出す「噴砂現象」てのが有りますが、海底で地層が固まる前に発生した噴砂が、通り道 でそのまま固まってしまったものと言われています。
人物の右側に、地層が大きく窪んだ所が有ります。まるでドロップストーン(氷河によって運ばれた石が海底に 落ち窪みを作る)の様です。これは????です。人物足下から右上に延びる断層のせいかもしれません。
画面下から上に噴き上げた砂岩脈の側面に出来た鱗模様です。なぜこんな模様が出来るのか、これ も????です。ギュウギュウ詰めの砂を、下から無理矢理押し上げれば、こんな模様が出来てもおかしくはない気 もしますが。はて、何でしょうかね。
地球上で最も大きな断層は?ヒマラヤ山脈でしょうかねぇ~。でも見ただけでは断層地形とは解りませんね。こ れは誰が見ても断層です。砂岩層がスパッと切れて横にズレています。日本列島は常に太平洋プレートとフイリピ ン海プレートに押され続けていますから、この程度の断層は何処にでも有ります。日本列島砂山論と言うやつです ね。
地球の表面を毎秒30コマで100年一コマのコマ落としで撮影したら、3000万年で三時間弱の動画が出来ます。 これを見れば、地球の表面は常にグニャグニャと生き物の様に動き回っていることでしょう。人間の一生なんて、動画 の一コマにも満たない儚いものです。人間社会のしがらみなんて、地球46億年の悠久の歴史に比べれば小さい小 さい・・・なんて気取ってる場合か!お前アルバイト止めて明日からどうするんだ、本物の仙人ならカスミ食ってでも 生きて行けるだろうが、お前さんは生身の人間だろう・・・ヘイッ、すみませんね。
早いもので、今年も十二月中旬です。去年の今頃は何をやっていたかを思い返せば、やはりアルバイトで雪山 の中を彷徨っていたようです。今年は、9月中旬から11月下旬まで延べ22日間夕張の現場を歩きました。一日平均 5kmとしても、110kmも山中を歩き回っていた事になります。その内半分は藪漕ぎです。また雨にも良く会いまし た、土砂降りの中で立ったまま昼食を食べていたら、雨水が入り弁当がお茶漬け状態に成った事もありました。今 になって振り返れば、良い思い出貴重な経験でした。今年は後一週間で長かったアルバイト生活から解放されま す。自称「仙人」なのだから、あまり長く働いてはいけないのだ。
老い先短きこの命(と、勝手に決め込んでいる)もっと人生を楽しまなきゃ。昔から仙人は貧乏と相場が決まって いるが、少しのお金と自由な時間、それと小さな遊びの目標、それさえ有れば他には何にもいりません。年々周り の同年代の人が、病気になったり死んでしまったり、枯れ残ったツルアジサイの花を見ていれば、残りの人生につ いて深刻に考えてしまったりするのだ。全然深刻じゃないじゃないかって?まあ「仙人」だから許して下さいよっ。