今日の朝日新聞に「破局噴火・周囲の生物全滅/火山灰は全国へ」なる記事が載っていた。過去12万年間 (後期更新世)の巨大噴火の実例として、屈斜路・摩周・支笏・洞爺・阿蘇・姶良・阿多・鬼界が上げられてい る。約一万年前に噴火した鬼界カルデラ噴火では、南九州一帯に住んでいた縄文人が全滅したであろうと言 われている。
この写真は魚川上流?(だったと記憶しているが)の支笏火砕流堆積物です。中に亜円礫がレンズ状に挟 まっている。おそらく河床礫だったのでしょう。左右の地層のつながりから、二次堆積物ではないことは確か。火 砕流に巻き込まれ、いっしょに流され運搬されて堆積したものでしょう。探せばもっと大規模なものが有るかも 知れませんが、これだけ見ても破局噴火のすさまじさが想像されます。
破局噴火についてもっと知りたい方は、日経サイエンス2006.09号「スーパーボルケーノ超巨大噴火の脅 威」をお読み下さい。