Nikon D90 抱えてわざわざ沖縄の離島まで行ったのは、11月18日に出現のピークを
迎える獅子座流星群の写真を撮りたかったのです。
当日の夜は奇跡的に快晴で一晩中満天の星空でした。
午前0時頃から2時間と、明け方40分ほど空を見ていたのですが、数個の流れ星を
見ただけで写真には撮れませんでした。
したがって唯の星空風景写真です。
午前1時24分 阿嘉島からほぼ真東の空、これは40km離れた沖縄本島の明かりです。
スカイラインの島影は渡嘉敷島、これが無ければ水平線がギラギラ輝いていたでしょう。
データは 16mm F 4.0 22s ISO 2000 です。
午前1時15分 南東の空に昇ってきたシリウスと大犬座、前景は慶留間島のシルエット。
データは 16mm F4.0 39s ISO2000 です。
オリオン座とシリウスを入れてみました。
データは 16mm F 4.0 32s ISO2000 です。
カシオペア座とM31、さすがに離島の天頂付近の空は暗く天の川も写っています。
データは 16mm F 4.0 35s ISO3200 です。
オリオン座の三つ星とM42 です。
データは 85mm F 5.6 21s ISO3200 です。
オキナワキョウチクトウの花と実、美味しそうだが猛毒なので触らないように。
阿嘉島の中岳展望台から見下ろした阿嘉大橋と慶留間島。
昔ケラマジカはこの海峡を泳いで渡っていたが、今は橋を渡っているとか。
阿嘉集落はこのメーヌハマ(大和言葉に翻訳すれば「前の浜」?)に面しています。
さすがに11月中旬ともなれば訪れる人も居ませんが、夏は人だらけだそうです。
阿嘉島といえば何といっても島の北部に有るニシハマ(北浜と書いてニシハマと読む)です。
この日はフェリーが欠航するほどの荒天、でもこの海の色・・・・・!
ニシハマの一風景、沖縄の海は一度見ると中毒に成ります。
モンパノキの木陰でひがな一日寝て暮らす、沖縄の離島にはそんな生活スタイルが似合います。
でもビンボーなビンボー性のヤマトンチュウには、なかなか真似の出来ない事なのだ。
これはお遊び写真、砂浜の足下を見ればこんな感じです。
アダンの実はまだ青かった。
ケラマジカ(慶良間鹿)は、1640年頃鹿児島から慶良間諸島の久場島へ移入された日本鹿の
子孫だと言われています。
島嶼化(島嶼部ではエサが少ないため、他の地域よりも体が矮小化する)のため体が矮小化
しているのが特徴で、国指定の天然記念物です。
チラッとでも見れたらラッキーと思って行ったのですが、何のこと無い島中鹿だらけでした。
これは昼間に集落近くの海岸に出てきた若い雌鹿と子鹿です。
親子か兄弟か赤の他人かは分かりませんが、雌は雌どうし、雄は雄どおし数頭の群れを作る様です。
体の大きさはどの程度か、ドラムカンと比べてみて下さい。本当に小さいのです。
でも部屋の中で「座敷鹿」として飼うには大き過ぎます。
雄鹿は体色が黒く、目の回りが白いのが特徴で、この個体の体の大きさは雌と同程度でした。
夕方街中へ出てきた若い雄鹿、短い角が生えています。
中岳展望台へ向かう林道に現れた雌鹿です。30m程の距離であれば、何だ?何だ?と
興味深げに此方を見ているが、それ以上近づけばサッと逃げてしまいます。
夜中に懐中電灯を持って探しに行ったら居るは居るは、彼方此方で二つ目玉がギラギラと。
島民の話によると、数が増えすぎ農作物が荒らされ困っているそうです。
天然記念物を獲って鹿肉ステーキにする訳にもゆかず、と言っていました。
近年エゾ鹿も日本鹿も数が増えているそうですが、これも地球温暖化により
食糧が豊富に成ったせいでしょうか。
今時野山に咲いているのはランタナぐらいなものでした。
阿嘉島は那覇市西方海上約40kmにある慶良間諸島の内、座間味村に属する
有人三島の一つです。那覇空港から正面に見えるのは渡嘉敷島で、その後ろ側に有ります。
座間味村は、座間味島・阿嘉島・慶留間島と無人島で飛行場だけが有る外地島から成っている。
阿嘉島・慶留間島と外地島間には橋が架かっているので、歩いても行けます。
阿嘉漁港と阿嘉の集落、これが阿嘉島の全てで他は山と森だけ。
人口300人面積3.82k㎡、那覇泊港から高速船で50分、フェリーで一時間半です。
島の食堂の女の子は「北谷町(ちゃたんちょう)に住んでいるより便利」と言っていた。
海の透明度が高いためダイバーのメッカ、世界中からこの小島を訪れるそうです。
前出の写真はこの阿嘉大橋の上から撮ったもの、左が阿嘉島右が慶留間島です。
島民曰く「数億円かけて作ったのに、一日数台しか車が通らない・・・沖縄って変な所」。
此処だけに限りません、沖縄県には変な橋が沢山有ります。
橋の上から海峡を覗けばマンタと海がめの姿を見ることが出来るそうです・・・運がよけりゃ。
正面に見えるのは「サクバルの奇岩」と呼ばれる唯の岩、その向こう側に見える島は
慶良間諸島最高峰標高270mの無人島、久場島です。
別にどって事無いモンパノキなんだが、単純バカ人間はこんな風景が好きなんでパチリ。
何のために阿嘉島へ行ったかって?天然記念物のケラマ鹿に会うためが1つの目的。
明日は鹿の写真でも。