人外花境

暇人の何でも自然観察日記

主に野歩き山歩き.たまに旅歩きの写真ブログ

下地島

2008年06月30日 | 島旅:宮古諸島

5月30日(金)

 今日は丸一日有るので、下地島をゆっくりと見物します。

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 下地島はこの通り、人っ子一人居ない真っ平らな島です。有るのは、民間パイロットを養成する飛行場とゴルフ 場、それとサトウキビ畑だけ。でも自然景観の見所は沢山有ります。

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 これは海岸に転がっていたサンゴの骨格、原型を止めているのは珍しい。

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 下地島の海水浴場である中の島海岸、シーズンオフの離島には有名な観光地以外、本当に人っ子一人居ませ ん。美しい景観を独り占め出来る上に、唯の石ころや崖の写真を撮ったり、草むらかき分け花の写真を撮ったりして も不審がられる事もありません。大抵の観光客はチラッと眺め「アッ・ソゥッ・・・」てな顔してすぐに帰ってゆきます。

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 中の島海岸の鍾乳洞群、全部で7っ有りました。

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 部分を拡大すれば、鍾乳石の痕跡が残っています。

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 有名な「帯岩」、明和(1771年)の大津波で打ち上げられたもの、高さ12.5m  周長60m有るそうです。

 重さを単純計算すれば、約1,500トン程になります。 

 他にも沢山有ったのですが、飛行場建設のため全て爆破されてしまったとか。

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 テンノウメとアサガオガラクサ


クロバナエンジュ

2008年06月29日 | 野の花山の花

ここしばらくは運動不足だったなぁ~、てな訳で新川河口まで往復9kmの散歩。

前回このコースを散歩したのは二ヶ月ほど前か、周りの様子が一変していた。

以前このコースで撮影したカラマツの花が、ただのマツボックリに変身していた。

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始めて目にした マメ科のクロバナエンジュ(別名イタチハギ)です。こんな木も有ったんですね。


伊良部島へ

2008年06月29日 | 島旅:宮古諸島

5月29日(木)

今日は 座間味島 ⇒ 那覇 ⇒ 宮古島 ⇒ 伊良部島へと移動です。

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本日の宿は、渡口の浜近くに有る「ホテルサウスアイランド」、一階がスーパーで二階がレストラン、三階四階が ホテルです。沖縄方面の離島では気の利いたホテルなんですが、クーラーの効きが悪く室内温度30°湿度80%で はとても寝れたものではありません。

生ぬるいが風は出ているので、ベッドを送風口の下までズルズルと引っ張ってゆき、扇風機代わりにしてやっと 寝ました。地元の人にとっては、特に暑い訳ではないのでしょうが。

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渡口の浜から見た朝日夕陽です。どちらが朝日でどちらが夕陽かって?物理の法則は時間対称性なのでどちら でも同じ事、と言ってしまえば身も蓋もないので、左が夕陽で右が朝日です。

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時間が無かったので伊良部島は特に見て回りませんでしたが、佐良浜港近くのサバオキ公園の海食崖です。 ここには鍾乳洞の断面が露出していました。

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トカラ列島口之島以南に自生する オキナワスズメウリ です。直径2cmほどでとっても綺麗なんですが、食べら れるとは書いてないので、相当に不味いかもしかしたら有毒かも?

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北アメリカ原産の ヒルザキツキミソウ 、野生化して道端に咲いている。 


古座間味ビーチ

2008年06月27日 | 島旅:座間味島

 有村産業のクルーズフェリー飛龍が運休となったため、宮古島へは飛行機で行かざるを得なくなった。

 そのため座間味島にもう一泊する事とした。飛行機代と宿代が予定外の出費となったが、この様なハプニング もまた行き当たりバッタビの楽しみである。主要な交通機関と宿泊先だけは事前に予約しておくが、途中で予定が 狂った場合、シーズンオフならどうにでも成るのが沖縄旅行の良いところ。でも離島の民宿に予約の電話を入れる と「航空券は取って有りますか」と聞かれる事が有る。南西諸島の離島への交通機関は、シーズンによっては大変 混雑する事も有るし、全ては天候しだい、それなりに不便でもあります。此も又離島への旅の楽しみです。

 5月28日(水)

今日も朝から気温30°C 湿度70%、気温湿度とも普通であるが、ギラギラの直射日光がすさまじい、昨日半日 で両腕が真っ赤に日焼けしてしまった。今日は座間味島の北西に有る稲崎展望台へ行き、戻って安護の浦の安佐 集落へ下り古座間味(ふるざまみ)ビーチへ行く予定。

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 まずは花を枕に昼寝の猫チャンに挨拶。

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 稲崎展望台から見た屋嘉比島です。1月から3月のクジラが回遊する季節は、此処から双眼鏡で探索し、発見 したら無線でホエールウオッチングの船に連絡し、現場へ急行させるそうです。

 戻って安佐集落へ下る道は、観光案内の地図では立派な道として記載されているのですが、実際は廃道寸前 の野道「この島にハブは居たかなぁ~」なんて思いながら下る。間違ってもビーサンなどで行こうとは考え無い事。

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 古座間味ビーチへの入り口、ハイッ! 観光写真です。

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 グンバイヒルガオの咲く古座間味ビーチ、これも観光写真です。

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 午後からは阿真ビーチ方面へブラブラと、道端にマリリンの銅像が。

 シロとマリリンの恋物語、知らない?私も知らなかった。阿嘉島に住むシロ(♂)が恋犬のマリリン(♀)に会いた くて3.0Kmの海峡を泳いで渡って座間味島までやって来た、と言う話、映画にも成ったそうです。


エゾミセバヤ????

2008年06月27日 | 食・レシピ

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 家の周りの駐車場の脇だとか、公園の階段だとか、有りとあらゆる所に蔓延っている此奴。

 図鑑で調べたが該当する物は、ベンケイソウ科のエゾミセバヤ(蝦夷見せばや)しかなかった。

 本当だろうか?それとも同科同属の外来種だろうか、こうなると素人には解りません。

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 同じく公園の砂場で、子供達に踏みにじられけなげに育つコシカギク(小鹿菊)でした。


ここで地学のお勉強

2008年06月26日 | 島旅:座間味島

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 ケラマ諸島の美しい景観を作り出している多島海はどうして生まれたのでしょうか?

 その秘密はこの写真に有ります。見る人が見れば一見して「ケスタ地形」であることが解ります。

 「ケスタ地形」とは、一般に片側の崖が急で反対側の崖が緩い非対称な丘陵地形を言います。

 再度見る人が見れば、堆積岩の地層の傾きも見てとれます。

 さらによく見れば、この島には琉球石灰岩が分布していません。

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 ではケラマ諸島を構成している地質はなんでしょう。主として黒色千枚岩(粘板岩・スレート)です。

 他に砂岩や緑色片岩も分布しています。火成岩はありません。

 化石を産しないので正確な年代は解りませんが、沖縄本島北部に分布する中生代から古第三期の名護層や 嘉陽層に相当すると言われています。そうです付加体の堆積物なんですね。

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 多少の褶曲構造は有りますが、全体としては南落ちとなっています。これが「ケスタ地形」の成因です。

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 この通り、付加体の堆積物によく見られる「ブーディン構造」も有ります。

 海上の小島にケスタ地形が見られ、琉球石灰岩が分布しない、そうなんです沈降地形だったんです。この付近 は約100万年前までは、沖縄本島と一つながりの大きな島だったんですが、本島の西側が大きく沈降してしまったた め、かっての山の頂上付近だけが海上に顔を出しているのです。ケラマ諸島周辺では、水深60m~80mに琉球石 灰岩が分布しているそうです。

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 我々北方系民族にとって、モウセンゴケと言えば湿地帯に生えているのをイメージしますが、このコモウセンゴ ケはカラカラに乾燥した岩の表面に生えていました。植物の適応能力ってスゴイですね。高月山にて撮影。

 


今時の手稲山の花

2008年06月26日 | 野の花山の花

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 昨日は余りにも天気がよいので手稲山山麓をチョイ散歩。

 日当たりの良いゲレンデ斜面にコウリンタンポポがもう咲いていた。

 ヨーロッパ原産の帰化植物ですさまじい繁殖力、もう少し経てばゲレンデ中が真っ赤に染まる程咲き始める。

 植物写真家の梅沢俊さんが何処かの山でこれを見つけ「恐ろしい物を見てしまった」と書いてあった。

 それ程までに繁殖力旺盛で、周りの植物を席巻してしまうらしい。

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 パラダイスヒュッテから大回転コースへの道端にキバナコウリンタンポポも咲いていた。

 ゲレンデ斜面にも進出しており、一面にコウリンタンポポと混在して咲く様子はとても美しいのだが、植生の多様

 性が無くなってしまうのはやはり寂しい。

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 林間の草むらの中に、イチヤクソウやベニバナイチヤクソウがチラホラと。

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 ゲレンデのいつもの場所にニワゼキショウがポツリポツリと。

 人為的に草刈りしている場所なのでなんとか生きながらえているが、日陰になれば絶滅する運命です。

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 舗装道路脇にはミヤコグサが、蕾が赤いとは知らなかった。

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 撮る物が無いのでこんな物も、ヘラオオバコの花です。

 


高月山へ登る

2008年06月25日 | 島旅:座間味島

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 本日の宿ペンション星砂へ荷物を置き、一休みしたら早速集落の裏山に有る高月展望台(131m)へ向かう。

 気温30°C 湿度70% 、直射日光の元では立っているだけで汗が噴き出す。

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 標高たったの130mであるが、炎天下のアスファルト道路を登るのはオーブントースターの中に居るみたい。

 ハイビスカスの赤い花が目に滲みる、本当は汗が目に滲みる。

 歩いている人には一人会っただけ、金髪外国人のオネーサン、しっかりと日傘を差していた。

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 道端には、奄美大島以南に自生するノボタンの花が沢山咲いていました。

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 高月山からの展望その1:古座間味ビーチと無人島の安室島。美しいとしか言いようが無い。

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 高月山からの展望その2:左側に広がる安護の浦から右側の渡嘉敷島にかけての風景です。

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 高月山からの展望その3:左側の大きな島が阿嘉島、中央に無人島の嘉比島、右端も無人島の屋嘉比島。

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 座間味の集落、この狭い中に民宿が27軒とダイブサービスの店が15軒も有る。


恵山のイソツツジ

2008年06月25日 | 野歩き山歩き

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 大千軒岳登山の翌日は、恵山へツツジを見に行こうと出かけたが、時期はずれで全くなし。

 太平洋側から火口原へキリが流れ込んでいた。火口原にはサラサドウダン・タニウツギ・イソツツジが咲く。

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 頂上付近のガンコウランの絨毯の中に咲くイソツツジ。

 今回の道南方面の山行は、これでお終い。19年ぶりの大千軒岳知内川コースも楽しかったが、最大の収穫は

サルメンエビネの花に出会えたこと。薄暗い林間にポツリと咲く立ち姿は本当に美しい。