人外花境

暇人の何でも自然観察日記

主に野歩き山歩き.たまに旅歩きの写真ブログ

ニセコの鏡沼

2009年06月30日 | 野歩き山歩き

ニセコ連峰には多くの沼があり、西の方からコックリ湖・五ッ沼・シャクナゲ沼・長沼(人造沼)

神仙沼・大沼そして鏡沼です。

鏡沼だけは行ったことが無かったので、昨日行って見てきた。

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ニセコアンヌプリを背景にした鏡沼、大きな沼ではないが神仙沼のように観光客が

来る所ではないので、静かな雰囲気の漂う良い所だ。

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6月下旬はワタスゲが見頃、沼の周りが真っ白になっていた。

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ワタスゲのお花畑、ただひたすらワタスゲ・ワタスゲ・・・・・・・・・。

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風にたなびくワタスゲの花、たしかに「綿」ですね。

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足下を見れば小さなツルコケモモの花が満開、一面ピンク色に染まっていました。

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小さな虫達の目には、この様に見えているのでしょうね。

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モウセンゴケに掴まった小さな虫です。

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数は少ないがトキソウが咲いていた。あとはイソツツジとホロムイイチゴが少々時季外れ。

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ルリイトトンボが「撮って撮って」と足下の葉に止まった。トルコ石の青さです。

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山道の途中で見掛けたジャコ川の清流です。


暑中お見舞い申し上げます

2009年06月28日 | 写真

札幌もここ一週間程は暑い日が続きました。という訳で、涼を求めて乙女の滝へ。

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暑い暑いとお過ごしの諸兄、写真を見て少しでも涼しい気分に成ってくれれば幸いです。

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この滝は北向きのため、日中でも木漏れ日しか射さず薄暗いのです。

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三脚の先に PENTAX  Optio  W60  を付けて滝壺の中を撮ってみました。

暗いうえに水が濁っているため、水面から差し込む木漏れ日の光しか写っていませんでした。

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しかたがないので、何となく涼しそうな写真を撮ってすごすごと帰ってきました。


平和の滝コースの花

2009年06月27日 | 野の花山の花

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尾根道へ取り付く手前に有る布敷の滝です。

この付近の道沿いにはエゾノレイジンソウが多い。

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花というには小さく見栄えしないがズダヤクシュの花です。

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ゴゼンタチバナですが、花弁(草冠の包が辞書に無い!)がまだ緑色している。

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此処にもクロツリバナが有った。探せば結構彼方此方に有る。

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岩塊斜面の岩の間に咲いていたのですが、これはツルケマンでしょうか。

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NHK電波塔のいつもの所、ベニバナイチヤクソウの蕾です。


平和の滝コースの岩塊斜面

2009年06月26日 | 自然観察

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この登山コースの出発点となる発寒川にかかる平和の滝です。

手稲山山系の基盤岩である約1500万年前の変質した安山岩が露出している。

1500万年前といえば日本列島が大陸から分離した頃、その頃は何処に居たものやら。

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コースの途中から頂上直下の岩壁を見ることができます。

これは約200万年前に噴出した安山岩の溶岩流で、手稲山とその周辺を広く覆っている。

岩塊斜面の巨礫は、ここから崩れ落ちてきたものです。

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頂上から岩壁を見ると、垂直な板状節理が発達した溶岩流であることが解ります。

発寒川の浸食により、節理に沿って崩壊が進んだのでしょう。

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大きく成長したトドマツと岩塊斜面との境界に狭いながらもハイマツ帯があります。

この岩塊斜面が形成されたのは、氷河時代の凍結融解作用によってでしょう。

その後温暖化に伴い、トドマツが上へ上へと進出してきたのですが、斜面がきつく

土壌条件の悪いこの地点で進出が止まってしまった。

ハイマツはこの様な悪条件でも生育出来るため、トドマツとの境界から上へと

勢力をのばしているところです。

何年後かは解りませんが、樹林帯の中にポッカリとハイマツ帯が有るという

特異な景観が出現するでしょう。

地質と気候と植物の織りなす自然の妙です。


手稲山平和の滝コース

2009年06月25日 | 野歩き山歩き

今日は久しぶりに手稲山平和の滝コースを登ってきた。

いつもの手稲オリンピア側からは散歩コースなんだが、こちら側は本格的登山コース。

疲れた、暑かった、今日の札幌市街地は30°Cまで気温が上がったとか。

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平和の滝コースのハイライトは何と言ってもこの岩塊斜面です。

地質学的にも、植物生態学的にも貴重なフイールドなんです。詳細は明日にでも、今日は疲れた。

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途中でシマリスに合っちゃた。人馴れして餌をおねだりしている雰囲気が有った。


暑寒別岳へ行きたいのだが

2009年06月23日 | 今日の雑感雑記

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先日雨竜沼へ行った時、このまま南暑寒別岳まで行っちまおうかと思ったが、

時間的に無謀な事なので止めておいた。

日を改めてとも考えたが、暑寒の山々はまだこの通りの残雪、花の時期には早すぎる。

7月下旬頃にチャレンジのつもりです。箸別コースを行くとお花畑が有るらしい。

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滝ノ沢にサイハイランが咲いていたのを忘れていた。

薄暗い林間に咲く花なので写真がイマイチ、ちょいと画像処理して浮き立たせてみた。

今日やっと天候が回復してきたが、ヤボ用片付けていたため何処へも出かけず。


今時の滝ノ沢林道

2009年06月22日 | 野の花山の花

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裏山のいつもの散歩道も夏っぽくなってきました。

今日はここから滝ノ沢分岐までの林道沿いに咲いていた今時の花々を紹介します。

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バラ科ダイコンソウ(大根草):似たような仲間にオオダイコンソウやカラフトダイコンソウ

が有りますが、これは唯のダイコンソウでしょう。道端の雑草です。

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キンポウゲ科エゾノレイジンソウ(蝦夷伶人草):トリカブトの仲間。

先客の蜂さんの名前は解りませんが、カメラを無視して飛び回っていた。腹へってたんかなぁ。

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キク科チシマアザミ(千島薊):あまり綺麗なアザミではないが、存在を誇示していたのでパチリ。

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ユキノシタ科トリアシショウマ(鳥脚升麻):こいつの若芽は山菜として食べられるそうです。

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キク科フランスギク(仏蘭西菊):マーガレットの野生化したもの。

園芸種のマーガレトは、日本名モクシュンギクで別物とか。

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アカバナ科エゾアカバナ(蝦夷赤花):雌しべの先が四つに裂けているからエゾアカバナ。

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ユキノシタ科ツルアジサイ(蔓紫陽花):これが咲き始めるとやはり夏なのかなぁ。

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ユキノシタ科イワガラミ(岩絡):花は咲いていなかったが、岩に絡みついていたのでパチリ。

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エゴノキ科ハクウンボク(白雲木):英語名は Fragrant  (香りのよい) Snowbell 。

鼻は効くほうなんだが、特に香りはしなかた。

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カエデの若葉です。


今日は夏至です

2009年06月21日 | 今日の雑感雑記

今日6月21日は夏至です。

札幌地方の日の出はAM3時55分、日の入りはPM19時18分なので日中時間は15時間23分もあります。

ですが今日も朝から曇り・小雨・風強しでパッとしない天候です。

ちなみに八重山諸島の石垣島では日の出AM5時56分、日の入りPM19時35分で、

札幌よりも夜が明けるのが二時間も遅いのだ。

明日からまた日が短くなって、5ヶ月後には本格的冬がやって来ます。

北海道では「夏至(なついたる)」といっても初夏の雰囲気もありません。

今日当たりも外へ出れば「寒い!」です。夏至の日に「寒い!」とは、年寄りじゃのぉ~。

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この時期になれば気圧配置のせいでしょうか、夕焼けの日が多くなります。

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石狩浜のハマナスがようやく咲きそろってきました。

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小さな緑色の花、レンプクソウです。

北半球では、1科1属1種だそうですが道端でよく見掛ける。

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本州地方にも分布するヒメイチゲと同属のエゾイチゲです。

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サンカヨウの花です。紫色の実を付ける頃には秋風が吹いているんだろうなぁ。

暇人は本格的夏にもなっていないのに、今から冬には何して過ごそうかと心配しているのです。


雨竜沼湿原・その2

2009年06月20日 | 野歩き山歩き

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雨竜沼湿原といえば、湿原から流れ出るペンケペタン川に架かる白竜の滝が有名です。

落差40mあまりの滝なんですが、今時分は残雪からの水で水量が豊富だ。

ここから眺めると、基盤の鮮新世の堆積岩と暑寒火山群の溶岩との不整合面が見える。

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滝下へ降りる道が有ります。

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ペンケペタン川沿いに咲くエゾノリュウキンカと残雪です。

北海道では「ヤジブキ」の名で知られる山菜です。ほのかな苦味とシャキシャキした

歯触りでカツオ節をかけて食べると美味。

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ザゼンソウが見頃を迎えていた。

色が黒っぽいのは日光の吸収を良くするため?完全な防寒対策です。

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湿原の枯れ草の中に小さな小さなヒメシャクナゲのつぼみが有りました。

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展望台から見た湿原の全景です。展望台は雪の重さで潰れかかっていた。

あと一月も経てば、緑の濃い部分がエゾゼンテイカの花で黄色く染まる(はず)。

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暑寒別岳方面は終日雲の中でした。

それにしても6月に入ってからの天候不順はどうしたものか。