人外花境

暇人の何でも自然観察日記

主に野歩き山歩き.たまに旅歩きの写真ブログ

エゾマツムシソウとダイモンジソウ

2006年08月31日 | 写真

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 八月も末日になると急激に秋の気配、ソファーでウダウダと昼寝をしていると涼しすぎる。つい先日まで30° C以上の日が続いていた。ここは本当に北海道か!沖縄と大して変わらないじゃないか、などとほざいていた のがウソみたい。いやだなぁ~、此からは地獄の冬に向かってまっしぐら、札幌の冬は寒いからね。

 これはアポイ岳の頂上です。昨日の写真は7~8合目のハイマツ帯、頂上はダケカンバ帯なのだ。風の当た り具合や積雪量の関係と思われるが、植生分布が逆転している。これもアポイ岳の特徴です。この時期最も美 しく咲いているのがマツムシソウ科エゾマツムシソウとユキノシタ科ダイモンジソウです。


アポイハハコとアポイマンテマ

2006年08月30日 | 写真

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 今回は納沙布岬と襟裳岬に立ち寄ったが、何時もと変わらぬ風景なのでパス。アポイ岳はこれで三回目だ が、いつも霧の中。アポイ岳を構成する橄欖岩の近接写真、綺麗ですねぇ~。高山植物の花の最盛期は、5月 下旬~6月上旬とのこと。今回は時期を過ぎていたが10種類ほどは咲いていた。キク科アポイハハコ、アポイ 岳の固有変種だそうです。ナデシコ科アポイマンテマ、超塩基性岩の特産種、これもアポイ岳の固有変種。


花咲の車石とエゾカワラナデシコ

2006年08月29日 | 写真

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 地質屋で有る以上一度は実物を見ておきたくて、根室の花咲岬まで走りました。よーするにでかい枕状溶 岩である。ただこれが、花咲岬の本当の突端に有るのがミソですな。車石もさることながら、周辺に分布する教科 書的枕状溶岩に感銘を受けましたね。本当はトンカチで叩いてサンプルを持ってきたかったが、国指定の天然 記念物とのこと、写真だけでがまんした。岬には色々な花が咲いていたが、これはエゾカワラナデシコ。


タマザキクサフジとカセンソウ

2006年08月28日 | 写真

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 十勝川河口付近の海岸線では、延々と鮭釣り(と思う)の釣竿が3.0kmに渡って林立していました。よほど好 きな人達と見えて、小屋がけ・テント・キャンピングカーが並んでいた。この海岸に咲いていたマメ科のタマザキ クサフジ(玉咲草藤)、ヨーロッパ原産種だそうです。黄色い花は、長節原生花園のキク科オグルマ属カセンソ ウ(歌仙草)、名前の由来は不明とのこと。


小樽の穴滝へ

2006年08月27日 | 写真

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 先日熊のフンに怯えて逃げ帰ってきた小樽の穴滝へ行ってきました。相変わらず熊のフンが林道にベタベタ 落ちていたが、今日は鈴を付けて万全の体制。でも考えてみたら、熊は日中ウロウロしないものなんですよ ね。林道歩き45分、山道10分で着いた。洞窟の端から落ちている高さ3.0m程の滝。規模は小さいが、苔むし た洞窟と相まってなかなか良い雰囲気である。

 この洞窟は、軟らかい軽石凝灰岩の上に硬い溶岩が被さっているため、下の軽石凝灰岩が浸食崩壊して出 来たものです。時代は新第三紀中新世の八雲層~黒松内層相当と思う。アフリカに有るゾウの墓場みたいな 感じ。


仙人にはなれんなぁ~

2006年08月26日 | 写真

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 今回車中泊に利用した厚岸道の駅、レストランに綺麗なトイレと洗面所、これに温泉でも付いていれば言うこ と無し。前に止まっている二台のワゴン車、横浜と大分ナンバーだが翌日帰りに寄ったらまだ居た。テーブルと イスを持ち出し二人で昼真っから宴会、一人は酔っぱらって駐車場で寝ていた。

 三泊四日で1200km走った。一日平均300km、時間に換算すれば約6時間(軽ワゴン車なのでスピードが出 ないのだ)。AM7:00出発PM6:00宿泊地着のスケジュールだったから、食事・休憩・トイレタイムを除けば一日 の実行動時間は3~4時間のみ。典型的な貧乏人のパック観光旅行みたいなスケジュール、横浜と大分の御 仁を見習わなければ。計画通りに行動しなければ気が済まない貧乏人根性、これを直さなければとても仙人 には成れませんね。

 十勝川河口付近に有る長節原生花園で撮ったシカギク、キク科シカギク属シカギク(鹿菊)名前の由来は不 明とのこと。葉っぱがヒジキみたいに成っているのが特徴。

 十勝川河口から歴舟川付近までの約30kmの海岸線は、深く入り込んだ埋没谷の入り口が砂州で塞が れ、汽水湖が点在している。一帯は湿原を形成し、砂州の上は原生花園と成っている。あまり有名ではないが、 オホーツク海側の原生花園と引けを取らない存在なので、ぜひ御一見を。


本当に霧多布だった

2006年08月25日 | 写真

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 釧路根室地方は、この時期海霧の発生が多い。今回も丸二日間、霧の中をさまよっていたみたいなもの。 厚岸の愛冠岬(アイカップみさき)で出会った鹿さん達もこの通り。なんだろな、てな顔してこちらをジット見てい た。最初は正面の数頭にしか気が付かなかったが、よく見ると右にも左にもウジャウジャ居た。鹿は人を襲わ ないが、この時期は子鹿連れなので気を付けた方が良い。エゾシカは近くで見ると結構大きい、突進し頭突き をされたらジダンの頭突きどころではない。

 アヤメの咲いていないあやめが原へ行った。アヤメ以外の山野草が咲いていたので其れなりに楽しめた。最 盛期を過ぎたトモエシオガマ、ゴマノハグサ科シオガマギク属トモエシオガマ(巴塩竃)花が落ちてしまって巴 の形に成っていない。

 


R44号線はフリーウェーなのだ

2006年08月24日 | 写真

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 北海道原人の私でも、道内にはまだ行ったことの無い所が有る。風蓮湖~春国岱~アポイ岳(ここは三回 目)方面へ三泊四日車中泊の旅に出た。釧路~根室間の国道44号線には制限速度が無いらしい。80km走 行の脇を次から次へヒュンヒュンと追い越して行く。100km超は当たり前の雰囲気だった。もっとも①直線道路 ②信号機が無い③交差点が無い④対向車が居ない⑤人も自転車も居ない(人が住んで居ない)ならば必然的 にそうなるんだろうね。そう言えば、パトカーが赤色灯を付けずに流れに乗って一緒に走っていた、おおらかなも のだ。

 春国岱に咲いていたウンラン(海蘭)、ランと言ってもランではない。ゴマノハグサ科ウンラン属ウンラン、一 見マメ科の花の様。下は風蓮湖畔に咲いていたエゾオオヤマハコベ、花びらが細かく裂けているのが特徴です。


ノコギリソウと賀老の滝

2006年08月19日 | 写真

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 ノコギリソウが咲き始めると、なぜか秋も近いなぁ~と感ずるようになる。山野草の名前は、なんでこんな名 前なのかと疑問に思う事が多いが、これは見た目と名前が一致します。ノコギリソウと何の関係もないが、北海 道島牧村の千走川上流に有る賀老の滝、これで落差70mも有るらしい。途中に建っている千走川温泉、今で は立派な建物らしいが、1982年当時はこんな感じ。


ラルマナイ川三段の滝

2006年08月18日 | 写真

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 滝シリーズ続行中でしたね。三段の滝はラルマナイ川の中で最も滝らしい滝です。上部の一段目は下から は見えません。この写真だけを見れば、深山幽谷なかなかの雰囲気と思うでしょうが、本当はすぐそばに橋脚が 建っています。左上にチラット橋桁が写っているのがわかりますよね。「写真」とは真実を映す物、と書きますが 本当は見せたい物だけを切り取って見せる物です。これを「写真のワナ」と言います。情報操作などに良く利用 される手段です。恵庭岳の登山口で、こんな看板を見つけました。恵庭岳も国際化、偉くなったもんだなぁ~と 思いつつ写真を撮ってきました。この写真は真実です。