人外花境

暇人の何でも自然観察日記

主に野歩き山歩き.たまに旅歩きの写真ブログ

年寄りの杞憂

2023年10月31日 | 日記

樽前山から支笏湖越しに羊蹄山方向を見ると、一面に真っ平らな地形が広がっている。

この地形は一体なんだろう、中央が羊蹄山、その左が尻別岳、さらにその左がニセコ連峰。

 

地質図を見ると、ピンク色のゾーンが真っ平らな地形の所、これは支笏火砕流の分布域に当たる。

支笏カルデラの巨大噴火は約4万年前、これはその時発生した火砕流によるもの。

 

もっと広域を見てみよう、支笏火砕流堆積物は、北は札幌市、南は苫小牧市、東は馬追丘陵まで分布。

かって石狩川は南下して太平洋に流入していたが、火砕流によってせき止められ日本海へ注ぐようになった。

支笏カルデラの側火山として活動中のものは、恵庭岳と樽前山がある。樽前山は気象庁による24時間監視対象。

 

恵庭岳爆裂火口、最後のマグマ噴火は約二千年前、その後17世紀~18世紀にかけて

水蒸気噴火が発生、これはその時の火口と考えられる、今でも噴煙が上がっている。

 

樽前山溶岩ドーム、これは1909年4月17日~19日にかけて出来たもの、現在でも活発に噴煙を上げている。

年寄りの杞憂とは、この樽前山の噴火、大規模噴火すれば空路・陸路・海路の全てが寸断されます。

北海道シリコンバレー構想とか、半導体のラピダスはこんな所に工場作って大丈夫かな、年寄りの杞憂でした。

 

 


今時の野山で

2023年10月28日 | 自然観察

こんな空模様の後は寒さが一段と厳しくなり、野山から色彩が消えてゆく。

 

ニシキギの葉が紅葉すると、ナニワズの若葉の緑が濃くなります。

 

チョウセンゴミシの赤い実が落ちずに残っていた、数少ない彩。

 

岩の上に生えていたコケ、キノコの世界も分からんがコケの種類はもっと分からん。

 

木の枝に付いていた地衣類、ますます何だか分かりません。

キノコ(菌類)・コケ(蘚苔類)・地衣類、植物でもなければ動物でもない。

案外、地球外生命体が見つかるとしたら、こんな姿をしているかも。

 


裏山の滝とキノコ

2023年10月26日 | 野歩き山歩き

裏山が色付いてきたので何時もの散歩道へ行ってきた。

 

なんと、此処からも石狩湾洋上風力発電の風車が見えるようになった。

この道は沢沿いなので、本格的紅葉まではあと一歩、今年の紅葉は遅れている。

 

道端のミズナラの大木も少し色付いてきた、今年はドングリが成っていない。

 

裏山の乙女の滝へ寄ってみた、この滝壺は奇麗な円形をしたポットホールになっていることだ。

 

滝のそばの枯れ木に何やらキノコが生えていた。

 

見た目には食えそうだが・・・この素人判断が一番危険・・・なんか不味そうだ。


上弦の月

2023年10月24日 | 日記

10月23日午後5時ごろの上弦の月、右半分んが明るくこれから満月に向かうのが上弦の月。

今月は29日が満月、明け方小さな部分月食が起こります、晴れていたら西の空を見て下さい。

秋が深まってきた、空が奇麗な季節だ、何処か暖かい所で泡盛飲みながら月を眺めてみたいな。


IR 90 フイルターで撮ってみた

2023年10月22日 | 写真

今朝、また裏山が白くなった、一歩また一歩と冬が近づく。

以前なら、沖縄方面の暖かい所へ逃げ出そうと計画を練っていたところだが、この頃はその気力も体力も無し。

 

カメラ関係のガラクタ箱を整理していたら、IR90赤外線フイルターが出てきた、昔作ったものだ。

2015年購入のPENTAX   Q-S1  用に作ったものだから8年前のもの、このカメラ8年も使っていたのだ。

 

窓から裏山を撮ってみた、データーは F  2.0   露出   1/2  秒 ISO  1600  、晴天下の昼間です。

900nm付近の近赤外線を透過するフイルターであるから、RGBの内かろうじてRのみの発色となる。

 

白黒変換してみた、植生が白く青空が黒く写つるといった程度の写真だ。

被写体を選ばなければ、赤外線写真ぽくなりませんね。

 

 

 

 


ダケカンバの木

2023年10月19日 | 自然観察

寒くなりました、あの夏の暑さはいったい何だったのでしょう。

昨日なんかは、よほどストーブに点火しようかと思ったが、グッとガマン。

ダケカンバのほぼ純林の紅葉、たまには美しい黄色に黄葉することも有りますが、だいたいはこんな落ち葉色。

 

ダケカンバは他の広葉樹よりも早く落葉してしまい、白骨林みたいになります。

 

少し標高が下がると、ダケカンバの割合の少ない針広混交林になり、美しい紅葉が見られます。

 

ダケカンバの幹に絡みついたツルアジサイの葉は、秋が深まっても緑色をしています。

 

ダケカンバの老木は、独特の枝ぶりをして、今にも歩きだしそうな気がします。


10月15日の手稲山

2023年10月16日 | 野歩き山歩き

手稲山中腹の紅葉が見頃を迎えてきた、初雪が近いな。

 

山高きが故に貴からず、標高1,000mからの眺め、これで十分。

 

頂上ケルン周辺のダケカンバはすでに落葉していた、昨年の手稲山初冠雪は10月18日。

 

昨日は山路でシマリスとエゾライチョウに会った、冬が近づくと彼らも忙しそう。

 

マイズルソウの実が赤く透き通ってきた、また長い冬がやって来る。

 

夏が来ようが冬が来ようが、一年中暇な人間は山でオニギリを食う。


200万画素の写真

2023年10月14日 | 写真

このごろ天気が良いのに話題に乏しい生活をしています、青空に白い雲、ただそれだけの風景。

 

先日テレビを見ていたら、Z世代(おおよそ11才~27才)の若者の間では、今のスマホカメラは

写りが良すぎて面白くないので、昔の画素数の少ないデジカメが人気なんだとか。

ふう~ん、そんなもんかと思い探してみたら、私の手元にも200万画素のカメラが二台あった。

一台は昔使っていたガラケー、充電すれば200万画素のカメラとして使える。

もう一台はNikon  Coolpix  S-01、画素数を10M・4M・2Mの三通りに切り替えられる。

 

ガラケー200万画素のカメラの画、なんともレトロな写真だが、

今時の若者にとってはこれが新しい感覚の写真として感ずるのかな。

 

Nikon  Coolpix  S-01 200万画素の画、写真というよりは絵画みたいな写りだ。

今では1億画素なんてカメラも有る時代に、あえて写りの良くない写真に魅力を感ずるなんて、

流行は繰り返し、社会現象はゆり動く、

「不易流行」なんて言葉が脳裏に浮かんだが、ちょいと意味が違うかな。 


月と金星と街明かり

2023年10月11日 | 写真

本日午前2時24分、東の空に月齢26.4の月と-4.4等の金星が輝いていた。

街明かりに照らされた空が明るすぎて他の星は見えない。

金星の左上に明るい星が一つ、しし座のレグルスがかろうじて写っている程度。

 

夜中目が覚めたついでに我が町の夜景を撮ってみた。

午前2時過ぎといえば草木も眠る丑三つ時、街明かりのなんと明るいことか、全然寝ていないじゃないか。

これが文明の証と言えばそれまでだが、なんか疑問感じるな。

 

ご存じ波照間島のコートモリ、真っ暗な夜空に星座が分らない程に星が輝いています。

2010年12月上旬、これが本来ホモ・サピエンスが見上げてきた星空です。