前田森林公園で一株だけ見つけたカタクリの花、例年なら裏山に沢山咲いているのに。
口永良部島は2007年10月の市町村合併前までは、口永良部と書いて「くちのえらぶ」
であったが現在は「くちえらぶ」が正式名称である。
この石碑は合併まえの2007年3月に建てたものなので「くちのえらぶ」となっている。
口永良部島は、屋久島の西約12kmに位置する火山島で、面積38.04k㎡・周囲49.67km
長径12km・短径5km・最高点657m(古岳)人口約150人でそのほとんどは本村地区に
集中している。火山と温泉以外は何も無い島である。
4月18日、今日は天気が良いので新岳・古岳登山である。
新岳登山口は本村集落から歩いて一時間弱の通称「砂防ダム」という処で看板が出ている。
覗いてみたら廃道化していて、何か嫌な予感がしたので島の反対側の畠登山口へ向かう。
畠登山道入り口へは、この様なコンクリート舗装された林道を延々とかつブラブラと三時間
かけて歩いた。
帰りは下り道なので二時間半であったが、登山ではなくこの歩きで膝を痛めてしまった。
島の南端を回り込めば洋上に屋久島が見えてくる。
口永良部島は「緑の火山島」と呼ばれるだけあって、本当に緑が濃い島である。
畠登山道入り口には、この様な立派な標識・東屋・車二台分の駐車場が整備されている。
なにせこの島の観光資源は、山と温泉しか無いのだから。
登山口から古岳山頂(三角点 648.9m)までは約一時間、快適なハイキングコースである。
古岳の最高地点657mは、崩壊の進んだ火口壁の上に有り、危険が危ないので
素人は行かないほうがいいと思うよ。
三角点から見下ろした古岳火口、遠くに屋久島がぼんやり見える。
新岳火口と左下に本村集落が見える。
砂防ダム登山口から新岳へ登るということは、この道も何も無いガレ場の急斜面を
登るという事であり、嫌な予感はこの事だった。新岳は此処から眺めてお終いとした。
ちょうど一年前、米国の火山学者が此処で行方不明になり米軍まで出動して探したが
見つからず、火口内へ落ちたのであろうとのことだった。
口永良部島は、住人の十倍は居るんじゃないかと思える程鹿だらけの島である。
古岳の頂上にも居た。