人外花境

暇人の何でも自然観察日記

主に野歩き山歩き.たまに旅歩きの写真ブログ

那覇市内ブラリと散歩

2009年12月12日 | 島旅:久米島・渡名喜島

今回の沖縄行きは「那覇市内ホテル二泊付き往復航空券」てなパック物だったので

到着日とその翌日は那覇市内泊まりです。

遠出するのもめんどくさいので、改めて那覇市内をウロウロしてみた。

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那覇市内にも海水浴の出来る綺麗なビーチが有るというので行ってみた。

これがその「波の上ビーチ」、波打ち際のすぐ側に臨海道路の波の上橋が、

さらにその外側では那覇港の工事が大々的に行われていた。

ビーチと言うよりはプール的だが、水はしっかりとキレイ、さすがは沖縄である。

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11月中旬の夕暮れ時、服を着たまま泳ぐ人、その他大勢の人がビーチ周辺にたむろしていた。

何するでもない若者やオジサン・オバサン達、ホームレスの人達、近所の住民の

憩いの場(暇つぶしの場)になっているらしい。

崖の上の建物は琉球八社の1つ「波之上宮」です。

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那覇市内をブラブラしていると、こんな楽しい小路に出くわすことがある。

狭い小路の両側に、亜熱帯の植物がてんこ盛りに生えているのだ。

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公設市場衣料部の一画(と思われる場所)。

狭くて薄暗い路地を抜けると、ポカッとこんな空間に出くわす。

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沖縄の猫は堂々と道の真ん中を歩くのだ。

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琉球王朝の歴史遺産みたいな所をウロウロしていると警備員みたいな人から

「拝みですか?」と声をかけられることが有る。

沖縄の人は何でもかんでも信仰の対象にしてしまうから、勝手にその辺に座り込んで

線香上げて手を合わせてしまうらしい。

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首里城公園内で琉舞のショータイムが有る。

現在演じているのは女性であるが、琉球王朝時代は士族の若い男性の役割であった。

中国からの冊封使をもてなすのが士族の役目であったから、

武術よりも芸能の訓練に精を出していたらしい。

そのため1609年の薩摩侵攻に対して全く抵抗出来ず降伏してしまったとか。


久米島の観光地

2009年12月09日 | 島旅:久米島・渡名喜島

久米島の自然景観や歴史的建造物および遺跡などに面白いものは無いので、

フェリーの発着する兼城港から島内ぐるりと観光地を一周してお終いにしました。

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まずは国指定天然記念物の「五枝の松」てのがあります。

なんでも樹齢250余年の琉球松とか。確かに太い枝が地面を這ってウネウネと

四方に広がる様は「スゲーッ!」と思いました。

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242号線を海まで北上すれば、ドンズマリに国指定史跡の「具志川城跡」が有ります。

沖縄本島で大きなグスクを見た後では「ふぅ~ん」でお終い。

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具志川城跡のさらに先の海岸に「ミーフガー」と呼ばれる穴の明いた唯の岩が有ります。

これも駐車場まで完備された立派な観光地です。

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久米島のほぼ北端の海岸にある「タチジャミ(立神)」と呼ばれている高さ40m,横幅70m

厚さ5.0mの流紋岩の岩脈で町指定天然記念物。

タチジャミ自然公園として整備され、ここまで400m程の遊歩道が付いている。

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正面から見ればこんな感じ、元々は左端の岩脈と繋がっていた。

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久米島の最高地点、標高310mの宇江城岳山頂に有る「宇江城城跡(うえぐすくしろあと)」。

ここまで車で登ってこれ、久米島全体を見渡すことが出来ますが、山頂の大部分は

自衛隊のレーダー基地で、東シナ海で活動する中国軍に睨みをきかせています。

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比屋定バンタと呼ばれる展望台からハテノ浜と渡名喜島方面を望む。

天気が良けりゃ美しい風景なんだろうなぁ~、今日は生憎曇り時々小雨の天候。

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久米島と言えば何といっても奥武島の「畳石」です。アホらしいが一応行って証拠写真を撮ってきた。

まあ他にも色々有りますが、久米島観光は以上終わり。

格安航空券の関係上、那覇に二泊させられてしまったので、明日はその辺の話しでも。


今時離島に咲く花

2009年12月08日 | 島旅:久米島・渡名喜島

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渡名喜島から久米島へ向かいますが海が荒れています。

久米島は、面積59.11k㎡  人口約8900人の大きな島です。

琉球王朝時代から結構豊かな島だったらしく、それだけにあまり期待の持てる島ではありません。

綺麗に作られた神社仏閣や旧家の豪邸などを見ても「ふ~ん・・・・キレイだね」と思うだけ。

本当の琉球文化に触れたければ、貧しい民百姓の生活実態が残っている物にかぎります。

今時咲いている渡名喜島の野の花を見て島を後にします。

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カワラナデシコは渡名喜村の村花だそうです。

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キク科ホソバワダンと釣鐘草の一種サイヨウシャジンです。

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シロオビアゲハとシロノセンダングサ(サシグサ)です。

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サキシマフヨウです。

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花ではないが食える物が並んでいたので、チョウメイソウとツワブキです。


渡名喜島は石灰岩の島だった

2009年12月06日 | 島旅:久米島・渡名喜島

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島の東海岸沿いの道を通ってアンジェーラ浜から画面左端に見える山道を登って行けば、

歩いても二時間ほどで島の南部を一周でき、おすすめの散歩コースです。

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山道の途中から見下ろしたアンジェーラ浜と砂州で繋がった島の北部です。

それにしても「アンジェーラ浜」なんて日本語の語感じゃないですよね。

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途中の海岸で見掛けた岩盤の顔つき、どこかで見たことありますよねぇ~。

そうなんです、沖縄本島の古生代から中生代にかけての「本部層」相当の石灰岩です。

此方では「渡名喜層」と呼ばれる付加体の地層なんです。

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崖全体を見ても石灰岩ですね。

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カルスト地形まで有りますよ。

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海岸にはこんなオブジェみたいな石灰岩も有りました。

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海岸の石灰岩の上に生えていたキク科のモクビャッコウ(木白香)です。

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古生層の石灰岩にもノッチが出来ていました。それにしてもこの岩、ネズミの顔に見えませんか?


渡名喜島あれこれ

2009年12月04日 | 島旅:久米島・渡名喜島

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どこの離島でもそうなんだが、船の着岸するこの瞬間が一番ワクワク・ドキドキします。

ちょいと大袈裟だが「この島ではどんな未知の世界が待っているのだろう」そんな気分です。

島が小さければ小さいほど、すなわち観光地化も開発も進んでいない島ほどその期待感は高まります。

島民の方には申し訳ないが、渡名喜島もそんな島の1つでした。

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これは沖縄地方でヤナムン(悪霊・魔物)祓の呪具として使われる「サン」または「ゲーン」と

呼ばれるものですね。ススキの先端の葉を結んだ状態のもので、屋敷の四隅などにさしておく。

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集落を東西に貫くメインストリート、村道一号線の街路灯でフットライト道路と呼ばれていた。

必要以上に明るくならず、白砂の道に良くマッチしていた。

(ケータイかけている人が写っているのは、帰ってPC画面で気が付いた、それ程暗かった)

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島の西海上の目前に有る 入砂島 です。

知っている人は知っている、米軍の射爆場で一日二回ほど爆弾を落としてゆくそうです。

私の滞在中は、荒天だったためか爆撃に来なかった・・・見たかった。

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久米島へ向かうフェリーの待ち時間に、集落の北側にある西森園地をうろつくバカ人間です。

強風で時折小雨もパラつくあいにくの天候で、フェリーが入港するか心配だったが

無事つぎの島久米島へ向けて脱出することが出来ました。

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島の北側の高台から南側の山地を望む、小さな島の割には急峻な地形であるが、

その理由は明日にでも。


渡名喜島へ行く

2009年12月03日 | 島旅:久米島・渡名喜島

渡名喜島は那覇の北西58kmに有る小島で慶良間諸島のすぐ近くなんだが、

行くには船便が異なるため一旦那覇の泊港まで戻らねばなりません。

久米商船のフェリー(700t)が泊港から渡名喜島経由で久米島まで運航しているが、

海が荒れている時は渡名喜島へは入港出来ず目前でUターンし久米島へ直行してしまいます。

見捨てられた様な小島で、フェリーがドンッと接岸すれば島全体がグラグラ揺れるそうです・・・ウソ。

面積3.74k㎡  最高地点標高179m  人口431人のりっぱな小島です。

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渡名喜島は二つの島が砂州で結ばれた陸繋島です。

したがって遠くから見れば、中央部が窪んだヒョッコリヒョウタン島みたいな形をしています。

フクギに囲まれた集落は全て砂州の上に有り、端から端まで500m程しかありません。

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集落の一部をズームアップしてみれば、民家は台風対策のためフクギの屋敷林に囲まれている。

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集落の中の道は全て白砂の道で、舗装道路は1つも有りません。

こんな狭い道を軽自動車が走り回っていた、対向車が来たらどうするんだろう・・・・・?

マンホールの右の石は「石敢當」とは書いてなかったが「いしがんとう」です。

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民宿の二階から見た集落の様子、家々はフクギの屋敷林によって完全にガードされている。

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民家の敷地が道路より一段低くなっているのは、風が当たらない様にとの台風対策です。

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この家の敷地は路面より相当低くなっています。

地面は砂州の砂地盤ですから、雨が降っても水が溜まらないそうです。

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集落の建物の大部分は、この様な沖縄伝統の古民家で現在も住居として使用されている。

渡名喜島は平成12年に、八重山諸島の竹富島に次いで沖縄二番目の

重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。

竹富島の集落は、作りすぎ・やりすぎ・綺麗すぎのテーマパークみたいでウソっポイのですが、

ここは生活そのものであり、100年ほど昔にタイムスリップしたみたいでした。

観光地化せずに、このままそっとしておきたい離島の1つです。