今年二月に世界遺産に登録されている沖縄の首里城、中城城、勝連城、座喜味城、今 帰仁城そして知念城を見学してきました。その時の写真を幾つか紹介します。各城跡の 平面図は「Nature Science」角川書店2002年6月号より引用させていただきました。
①三の郭正面、新城(ミーグスク)とも呼ばれ、亀甲乱れ積みの技法により築かれてい る。独特の曲線美が美しい。
②北の郭裏のアーチ門。観光客はここから城内に入る。ペリー探検隊がエジプト式と評 した精巧なアーチ門。
③北の郭から三の郭への階段と、二の郭城壁を見上げる。
④二の郭南側城壁、手前の石囲いは拝所、遠くに中城湾が見える。
⑤二の郭より一の郭正面入り口を望む。
⑥一の郭南側城壁、右手は琉球石灰岩の急崖が切れ落ちている。
⑦南の郭拝所、この他に久高島遥拝所も有る。
⑧正門の石垣。
⑨カンジャーガマ(鍛冶屋跡)と言われるが、何だか良く解らないらしい。
私が写真を撮り始めたころは、モノクロが当たり前でありカラーは高嶺の花であった。朝 から晩まで暗室に籠もり、現像液の濃度がどうの、温度がどうのこうのとやっていたもの です。それが今ではデジカメでパチリ、パソコンで修正、プリンターで印刷、隔世の感が有 ります。
昔会社の同僚の結婚式の写真を、スライドで披露宴の席で紹介しようとしました。その 間の時間は一時間程、近くの友人の暗室へ持ち込み、現像⇒定着⇒乾燥⇒密着反転⇒ 現像⇒定着⇒乾燥⇒マウント⇒披露宴席へ駆け戻り、やっと間に合ったと思ったら、密着 反転する時に裏表反対にしてしまった、などと言う事がありました。
モノクロームの世界は、昼間の世界を夜の闇の世界を通して見る表現です。カラー写真 は、そのものズバリ見たがままの世界を表現していますが、モノクロ写真は、見る者の感 性と言うフイルターを通しての表現です。外灯の無い夜道、蝋燭や石油ランプでの夕餉を 経験した事の無い世代には、色彩の無い影の世界の向こう側を想像する事は難しいかも 知れません。