人外花境

暇人の何でも自然観察日記

主に野歩き山歩き.たまに旅歩きの写真ブログ

今時 蝦夷地に咲く野の花山の花

2024年05月30日 | 野の花山の花

山の雪が解けると、空の雲も形が変わってきます、ドンヨリ・ノッペリとした冬の雲から

形のはっきりとした夏の雲になります。

五月もそろそろ終わりだが、二十四節気ではもう夏です、六月二十一日は早くも夏至です。

北海道では暦の上の季節と実際の季節感にズレが有ります、なにせここは昔の蝦夷地ですから。

そんな蝦夷地の裏山に咲く初夏の野の花山の花です。

 

エゾノリュウキンカ(蝦夷立金花)とサンカヨウ(山荷葉)、

雪解け時期や標高などにより開花時期に差が有ります。

 

オオハナウド(大花独活)、辺り一面が真っ白になるほど群生しています。

 

中央部と周辺部では花の形が異なるオオハナウドの花。

 

カキドオシ(垣通し)、沖縄方面で見かけるキランソウの仲間です。

 

クサノオウ、漢字では草の黄とも瘡王とも書きます、ケシ科の有毒植物。

 

クルマバソウ(車葉草)、花弁は四枚ですがたまに五枚も有ります。

 

シラネアオイ(白根葵)、まだ咲いています。

 

ツバメオモト(燕万年青)、実の色がツバメの頭に、葉の形が万年青に似ているから、分かりやすいネーミング。

 

ハルザキヤマガラシ(春咲山芥)を撮っていたらエゾシロチョウが二頭飛んできた。

 

冬には赤い色した枝のミズキ(水木)に花が咲いた。


外来種のヒメフウロ

2024年05月29日 | 野の花山の花

フウロソウ科ヒメフウロ(姫風露)、数年前から裏山で道端などに分布を広げている。

図鑑などには「日本では本州・四国の石灰岩地帯に自生」とあるが、それがなんで北海道のこんなに?

 

実はこれ、外来種のヒメフウロで日本産とは別物、園芸用として持ち込んだものが野生化したのでしょう。

背の高い草叢の中でも咲いている、そのうち裏山全体に分布を広げたりして。


ダケカンバ新緑とフイリミヤマスミレ

2024年05月25日 | 自然観察

「目に青葉 山ホトトギス 初ガツオ」なんて句が頭に浮かぶ季節ですが、ここではまだ「山に残雪」です。

つい最近まで全山雪に覆われていたのに、本当に季節の移ろいは早いものだ、初ガツオ・・・食いたいな。

 

森の中にも日が射し込む様になりました、これからは一段と緑が濃くなってゆきます。

 

見上げれば青空に新緑、半年の眠りから覚めダケカンバも青葉若葉の茂るころ。

 

足元の雪解け跡にフイリミヤマスミレが咲いていた。

山の植物は、雪解けと同時に花を咲かせ、夏には実を付け、秋には枯れて無くなります。


5月22日の手稲山から

2024年05月23日 | 野の花山の花

5月22日、手稲山頂上から、周辺の山々の雪はすっかりと消え新緑の季節となった。

 

頂上付近にわずかに雪が残るのみ、天気よいが風強く空にはレンズ雲がかかる。

 

頂上の気温14℃、今の時期としてはこんなもんか。暑からず寒からず、絶好の山行日和。

 

標高の低い所から順に、ムラサキヤシオが咲く。

 

オオカメノキも咲く。

 

コヨウラクツツジも咲きだした。

 

標高850m付近では、まだミネザクラが咲いていた。

 

花を見に行ったんだか、オニギリ食いに行ったんだか。


近所の公園で夏草とカラスを見る

2024年05月21日 | 写真

近所の公園も夏草が生い茂り、訪れる人もなし。

大きくなったミズバショウの葉も、成長の早いコバイケイソウの陰に隠れてしまった。

 

咲き始めたコバイケイソウの花です、此処の花は淡緑色をしています。

 

草丈15cm程に伸びたテングクワガタ、かってはゴマノハグサ科に分類されていたが、現在はオオバコ科。

 

タンポポの種です、自然の造形の妙、生命の不思議を感じます。

 

おまけ写真は公園に居たカラス、額に出っ張りが無いのでハシボソガラスでしょう。

カラスの濡れ羽色と言うのでしょうか、唯の真っ黒ではなく微妙な色彩の有るのが感じられる。

カラスの足を見ると、鳥類が恐竜の子孫であるということに、なるほどなと思う。

人の居ない公園でカラスが一人遊びしていました。

カラスは鳥類の中の霊長類、頭が良いだけに敵に回すと厄介な存在です。


裏山も山菜採りの季節

2024年05月19日 | 日記

五月中旬になると、裏山の山路も鬱蒼とした木々に覆われる様になってきました。

昨日は蕗(アキタブキ)を採りに行ってきた、

油で炒め麵つゆ・酒・砂糖・輪切り唐辛子で味付けします。

蕗のほろ苦さと甘辛い味付けは、ご飯のおかずにも酒の肴にもうってつけです。

カメラは小さなNikon  Key  Mission  80  をポケットに入れていただけなので写真の出来は悪いです。

 

頭上を見上げると、木漏れ日にカツラの若葉が光っていました。

 

足元にはニリンソウが花盛り、これも山菜ですが採って食うにはちょいと大きくなりすぎ。

 

山菜の王様と言われるモミジガサ(シドケ)ですが、裏山では数が少ないので

見るだけ、撮るだけにしておきます。


植物の分類は解らんものです

2024年05月16日 | 自然観察

スナズル(砂蔓)の花、これがあの樟脳を採る樹木のクスノキ(楠)と同じクスノキ科だって。

外観や解剖学的特徴で分類すれば、花の構造がクスノキ科の特徴を有していたからクスノキ科に分類されていた。

 

クスノキの花、確かにツボミの状態では似ているかも(写真はネットから拝借)。

 

スナズルの実です、今では被子植物の分類はゲノム解析によるAPG分類になっているが、やはりクスノキ科。

この蔓を手でもんで匂いを嗅ぐと樟脳の匂いがするそうだが、本当かな?こんど機会が有ったらやってみよう。

 

おおきなものでは草丈2.0mぐらいになるセリ科のエゾニュウ。

 

小さなチドメグサの葉と花、これもセリ科の植物です。

 

レンプクソウ、かっては仲間の居ないレンプクソウ科一属一種とされてきたが、

APG分類体系ではスイカズラ科のニワトコ・ガマズミと同じ仲間とされている、解らんものです。


ライラック

2024年05月12日 | 写真

近所の公園でライラックが咲き始めた、今夜から気温が下がり雨が降る、ちょっと早いリラ冷えだ。

 

タンポポ・ヒメオドリコソウとの共演、北国にも春がやってきた。

 

つい先日まではこんなツボミだったのに、刻は駆け足でやってくる。

 

さらにその前は、昨年のライラックの種が残っていた。

 

ライラックの種、ペラペラだ、この種は風散布なんだろう。


新緑の季節 鹿にも人にも嬉しい季節

2024年05月10日 | 写真

天気が良くなった、風も冷たくない、何時もの裏山へ散歩に行く、やっと嬉しい季節になりました。

 

海の方を振り返る、新緑真っ盛り、それにしても洋上風力発電の風車が邪魔だな。

 

青葉若葉が逆光に映えるのは今の季節ならでは。

 

新緑の山肌に春紅葉が。

 

道端のミズナラの大木も緑色になってきた、今年はドングリ一杯付けるかな。

 

冬に腹をすかせたエゾシカが木の皮をかじった痕、やっと美味しい物を腹いっぱい食べられる季節になりました。