小沢昭一的新宿末廣亭十夜講談社このアイテムの詳細を見る |
【一口紹介】
■内容(「MARC」データベースより)■
役者・小沢昭一が、「心のふるさと」とも言える寄席の高座に登場。
東京・新宿の末広亭の観衆を熟練の話芸で沸かせ、満員札止め、開業以来最多の観客数を記録した、平成17年6月の「奇跡の10日間」を紙上で再現する
【読んだ理由】
小沢昭一ファン。
【印象に残った一行】
『「どうだい、今みんなで芋食ったろ。それぞれ、にぎりっ屁というものをやって。誰が一番、臭いがもつかというのはどうだい」と橘家圓太郎さんが言いだした。おもしろいとねと、みんなしゃれた人ばっかりだから、十円ぐらい山のようにつんで、みんな無理にオナラして手に握る。その手が最後まで臭かった人が総取りになるという、きたねえ博打ですね。それをやって、順番にみんな尻に手を当てて、握った手を嗅ぎ合う。品川まできて、まだ臭っている。大船に行ってもまだ。その頃から、一人ずつ落ちていく。にぎりの臭いが消えるんですよ。お前はもう、臭いしないんじゃないかって。一人落ち二人落ちでね。最後に小田原まで、橘家圓太郎さんだけが残ったっていうんですよ。
それで「おまえさん勝ちだ」「そうかいじゃもらうよ」と手を開いたら本身を握ってたという。きたない話なんでございますが、むかしはそういう、面白い音曲師の方もいらっしゃいました。』
【コメント】
芸人さんのお話を中心に独特の語り口で語られている。
私も新宿末広亭で高座で見たかった。
ラジオ番組の「小沢昭一の小沢昭一的こころ」も大好きだ。
http://www.tbs.co.jp/954/ozawa/