![]() | 人形の家―三幕イプセン,矢崎 源九郎新潮社このアイテムの詳細を見る |
【一口紹介】
◆出版社からの内容紹介◆
小鳥のように愛され、平和な生活を送っている弁護士の妻ノラには秘密があった。夫が病気の時、父親の書名を偽造して借金をしたのだ。秘密を知った夫は社会的に葬られることを恐れ、ノラをののしる。事件は解決し、夫は再びノラの意を迎えようとするが、人形のように生きるより人間として生きたいと願うノラは三人の子供も捨てて家を出る。近代劇確立の基礎といわれる社会劇の傑作。
◆著者◆
(1828年~1906年)ノルウェー生まれ。七歳で家が破算、十五歳で薬局の見習いになる。大学入試中に詩作を始め、以降は戯曲・評論でナショナリズム運動の一翼を担う。創作活動は四期に分けられ、三十六歳からイタリヤ、ドイツに流寓、六十三歳で帰国。世界中の近代演劇発展に、多大な貢献を果たす。
【読んだ理由】
「読んでおきたい世界の名著」(三浦朱門編)を読んで。
【コメント】
因習と虚偽の世界を捨て、一人の人間として生きる新しい女の姿が描かれているが、当時の時代背景では衝撃的であったであろう。

