日本男道記

ある日本男子の生き様

鰻の幇間(たいこ)

2008年01月27日 | 私の好きな落語
【まくら】
幇間は太鼓持ちのことである。江戸時代の遊郭では無くてはならぬ存在で、「もてなし」の究極を知っている人々であった。
幇間の仕事は第一に、遊里の案内者、大尽客の同伴者である。
ということは、内情をとことん知っていなければならず、しかも遊里の側にも客の側にも立ちながら双方にとって益となり楽しみとなる遊び方を心得ていた。
やがて彼らは「男芸者」とも言われるようになるが、それは言葉のとおり、荻江節など三味線と唄に優れていたからで、そのため「師匠」とも呼ばれる。
その能力は物真似や声色や各種の話芸にも拡大し、これらの芸は寄席にも入っていった。
単に金持ちにたかる連中のようにも見え、それがからかいの対象になったが、実際は女芸者より歴史が古く芸域も広く、人と人、人と遊芸を結びつける、日本文化の重要な存在である。

出典:TBS落語研究会

【あらすじ】
夏の盛りの真っ昼間。野ダイコの一八は、知り合いの姐さんたちのところを回って食事にありつこうとするがみんな留守。
焦った彼は、通りかかった「どこかで見たような男」を取り巻いて、必死で昼飯にありつこうとする。
首尾よく(汚い)鰻屋に連れて行ってもらうが、この男、とんでもなくしたたかな性格で、のらりくらりと探りをかわし、一八を残して食い逃げする。
その上お土産を二人前(話によっては十人前)も持って帰っていたために、一八は全部自腹を切らされてしまう。
おまけに、芸人自慢の下駄までもっていかれていた。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

【オチ・サゲ】
間抜け落ち(会話の調子で間抜けなことを言って終わるもの。また奇想天外な結果となるもの。)

【語句豆辞典】
【幇間(たいこ・ほうかん)】幇間の「幇」は「助ける」という意味で、遊里やお座敷で客の遊びを取り持ち、楽しませ、助ける稼業。
ほかにタイコモチ、太夫、男芸者、末社、太鼓衆などと呼ばれていた。
【野ダイコ】幇間の中で、花柳界の見番に属していない者を「野太鼓」と称したのが転じて、芸もなく客を取り巻くだけの幇間を指す蔑称となった。
往来で客を取り巻き、つきまとい客を捕まえたら、なかなか離れない。

【この噺を得意とした落語家】
・三代目 古今亭志ん朝
・六代目 三遊亭圓生
・五代目 古今亭志ん生
・八代目 桂  文楽
・八代目 三笑亭可楽
・三代目 春風亭柳好

【落語豆知識】
【金ちゃん】客の事。
 




Daily Vocabulary(2008/01/27)

2008年01月27日 | Daily Vocabulary
5161.set the stage for(~の準備[おぜん立て]をする)
This trend will set the stage for higher earnings.
5162.cherish(~を大事にする、大切にする)
She loved and cherished her dog.
5163.shudder at(~が怖くて震える)
We shudder at the horrors of the high-tech war.
5164.bottom line(計算結果、最終帳尻、結論)
They try to find the way defining the monthly bottom line.
5165.injurious(有害な、傷つける)
Bad loans are injurious to the banking industry.
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