日本男道記

ある日本男子の生き様

座禅和讃9

2009年02月20日 | お経を読む・理解する
無二無三の道直し、とは
仏教では、悟りに到る実践法として、それぞれ人の能力や素質に応じて三つの乗り物があるとされている。
声聞乗(しょうもんじょう)仏の教えを聞いて自らの悟りを求めること。
縁覚乗(えんかくじょう)一人で自らの悟りを求めること。独覚乗ともいう。
菩薩乗(ぼさつじょう)仏道によって自らの悟りを求め、多くの人々をも救うということ。
この三つを三乗という。一般的には声聞乗・縁覚乗が小乗仏教で、菩薩乗が大乗仏教されるが、これはお釈迦様が、人々を導くために方便として説かれたもので、実はただ一つの真実の教えがあるのみで、それによって衆生は、すべて仏になれるというのが真の大乗仏教、これを一乗とか、一仏乗という。
大乗仏教の経典である法華経に、「ただ一仏乗をもって故にのみ、衆生のためにをときたもう。余乗の若しくはニ、若しくは三あることなし」とある。これが無二無三。
 
座禅和讃は、江戸時代中期に活躍した僧侶・白隠禅師が著述したもので、大変深い内容を持つ和文で書かれたお経。和讃というのは、声明(しょうみょう)の一つで、日本語で書かれてあり、何らかの功徳を讃えるために作られる長い七五調の歌のこと。この座禅和算は、座禅の功徳を讃えたもの。
『座禅和讃全文』
衆生本来仏なり 水と氷のごとくにて 水を離れて氷なく 衆生の外に仏なし
衆生近きを知らずして 遠く求むるはかなさよ 譬へば水の中に居て 
渇を叫ぶがごときなり 長者の家の子となりて 貧里に迷ふに異ならず
六趣輪廻の因縁は 己が愚痴の闇路なり 闇路に闇路を踏みそへて いつか生死をはなるべき
夫れ摩訶衍の禅定は 賞嘆するに余りあり 布施や持戒の諸波羅蜜 
念仏 懺悔 修行等 其の品多き諸善行 皆此のうちに帰するなり
一座の功を成す人も 積みし無量の罪ほろぶ 悪趣いづくにありぬべき 浄土即ち遠からず
辱くも此の法を 一たび耳に触るるとき 讃嘆随喜する人は 福を得ること限りなし 
いはんや自ら廻向して 直に自性を証すれば 
自性即ち無性にて すでに戯論を離れたり 
因果一如の門ひらけ 
無二無三の道直し 無相の相を相として 
往くも帰るも余所ならず 無念の念を念として 謡ふも舞ふも法の声 三昧無礙の空ひろく 四智円明の月さえん 此の時何をか求むべき 寂滅現前するゆえに
当処即ち蓮華国  此の身即ち仏なり








Daily Vocabulary(2009/02/20)

2009年02月20日 | Daily Vocabulary
7101.ahead of time(時間より早く、意外に早く、定刻より早く)
You may want to arrive there ahead of time if you want a good seat.
7102.ahead of one's time(時代に先駆けて)
My grandfather was ahead of his time in wanting to do business in solar energy.
7103.incorporate(組み入れる、受け入れる、盛り込む)
This laptop computer incorporates a microphone.
7104.small talk(親しい間柄での軽いおしゃべり、世間話)
They usually have small talk when they are in the elevator.
7105.interruption (妨害、遮ること、途切れ)
Allow no interruptions.
今日の英語ニュースを聞こう!NHK WORLD Daily News

iタウンページ