![]() | 賢く老いる生活術 (PHP新書)中島 健二PHP研究所このアイテムの詳細を見る |
【一口紹介】
◆内容紹介◆
高齢社会はそんなに困ったことなのか? 老人は若者の世話になるしかないのか? そんなことはない!
沈滞しきった日本を救うためにも、元気で、賢い高齢者の活躍が期待されている。では、老いてもなお、仕事を続け、趣味を楽しむための暮らし方とは──。
臨床医の立場から、健康、年金、介護、住宅、家族といった老後の諸問題の対策を紹介する。
たとえば、健康老人たちの共通項とは何か。
「一日三十分以上のウォーキング」「週間スケジュールを立てる」「楽しいことは仲間と分け合う」等々。
お金に困らない秘訣とは。
「通帳や請求書の点検を」「孫に小遣いを与えすぎない」。
さらに「バリアフリーに改築する」「デイケアを受けてみる」「普段から病歴メモを持ち歩く」等、老後の快適な暮らし方を具体的にアドバイスしてくれる。
「私も詐欺に騙された!」など自身の失敗談や、オランダの高齢者施設のエピソードも参考になる。
人生後半を豊かにする「健老」&「賢老」のヒント。
【読んだ理由】
私も五十台後半、還暦も間近、マジで。
【印象に残った一行】
認知症という呼び方に、私は何となく違和感をもっています。痴呆症から変更するにあたって、厚労省は広く国民一般から意見を求め(これをパブリックコメントと呼びます)、その中で認知症が多かったのは事実です。実は「認知障害」が一番多く、「認知症」は二番目でした。病名は短い方がいいだろうということで認知症になったのでしょうが、それにしても医学用語的にも、日本固有の文字の使用法から言っても、少々無理があるように私は思います。なぜなら「認知」という語はすでに心理学や精神医学の世界で使われており、言語活動、思考活動、記憶活動など、ある活動や行為を表す正常な営みです。そのような行為のあとに病気を意味する症をくっつけてしまうのはおかしいのです。
【コメント】
以前から「認知症」という言葉に違和感を感じていたが、その理由がよく解った。
それにしてもおかしな日本語の使い方だ。「認知障害」でいいではないか。

