![]() | 沙高樓綺譚 (徳間文庫) |
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徳間書店 |
【一口紹介】
◆出版社 / 著者からの内容紹介◆さこうろうきたん
各界の名士たちが集う「沙高楼」。
世の高みに登りつめた人々が、女装の主人の元、今夜も秘密を語り始める??。
やがて聴衆は畏るべき物語に翻弄され、その重みに立ち上がることもできなくなるのだ。
卓抜なる語り部・浅田次郎の傑作ミステリー。
【読んだ理由】
浅田次郎作品。
【印象に残った一行】
「語られます方は、誇張や偽りを申されますな。お聞きになた方は、夢にも他言なさいますな。あるべきようを語り、巌のように胸に蔵いますことが、この会合の掟なのです」
「自分の毒を吐くかわりに、他人の吐いた毒を呑まねばならない。あるいは多くの毒を呑まねばならないのだから、せめておのれの毒を吐く。沙高樓の綺譚会とは、どうやらそういう仕組みであるらしい」
【コメント】
浅田氏は偉大なる語り部だ。六人の語り部による五つの物語がまさに綺譚だ。
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