教育は死なず―どこまでも子どもを信じて (1978年) | |
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労働旬報社 |
【一口紹介】
◆内容紹介◆
「落ちこぼれを出さない教育」を目指し非行歴のある生徒や中退者を積極的に受け入れた学校として知られた私立篠ノ井旭高(現・長野俊英高)校長を努めた著者の本。
◆著者について◆
1925-2007 昭和後期-平成時代の教育者,教育評論家。
大正14年1月24日中国撫順生まれ。昭和35年長野県の私立篠ノ井旭高(現長野俊英高校)の開校と同時に社会科教師となり,49年校長。
「どんな子も捨てない教育」を旗印に教育を実践,記録「教育は死なず」をあらわす。のち愛知県豊川高校長。
平成19年7月27日死去。82歳。明大卒。著作に「教育よ,よみがえれ」「教師よ!」など。
【読んだ理由】
渡辺和子著「愛をこめて生きる」を読んで。
【印象に残った一行】
私は一人の人間が人間に育っていく過程の目をみはるばかりの苦闘を知れば知るほどに、だからこそ、いっそう、たった一人の子供もおろそかに扱ってはならないし、落ちこぼしてはならないと思うばかりだ。
手を掛けさえすれば必ず子供は生きるのだ、とますます確信するのだ。
これは今日の、とくに高校の生活指導が、教師一人ひとりの努力ではもはや有効ではなく、教育観、教師観の変化を経験した教師たちの集団的な努力によってしか解決できないことを立証しているといえよう。
自己の教育に対する責任を感じるような教師でなくてはならない。
「教育は人なり」ともいわれている。
立派な教育をするためには自ら正し、確固とした信念を持たねばならぬことは言を待たない。
したがって腰掛教師では駄目なのである。
教師としての自覚、教師として、生きる喜びに燃えていることが大切である。
【コメント】
キャリアカウンセラーとして若い方と対峙している日々、大きな示唆をいただいた。