日本男道記

ある日本男子の生き様

苦役列車

2013年10月19日 | 読書日記
苦役列車
クリエーター情報なし
新潮社

【一口紹介】
◆内容紹介◆
劣等感とやり場のない怒りを溜め、埠頭の冷凍倉庫で日雇い仕事を続ける北町貫多、19歳。
将来への希望もなく、厄介な自意識を抱えて生きる日々を、苦役の従事と見立てた貫多の明日は――。
現代文学に私小説が逆襲を遂げた、第144回芥川賞受賞作。
後年私小説家となった貫多の、無名作家たる諦観と八方破れの覚悟を描いた「落ちぶれて袖に涙のふりかかる」を併録。
◆内容(「BOOK」データベースより)◆
友もなく、女もなく、一杯のコップ酒を心の慰めに、その日暮らしの港湾労働で生計を立てている十九歳の貫太。
或る日彼の生活に変化が訪れたが…。こんな生活とも云えぬような生活は、一体いつまで続くのであろうか―。
昭和の終わりの青春に渦巻く孤独と窮乏、労働と因業を渾身の筆で描き尽くす表題作と「落ちぶれて袖に涙のふりかかる」を収録。
第144回芥川賞受賞。
◆著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)◆
西村/賢太
1967(昭和42)年7月、東京都江戸川区生れ。中卒。2007(平成19)年『暗渠の宿』で野間文芸新人賞を受賞。『苦役列車』で第144回(平成22年度下半期)芥川賞受賞。

【読んだ理由】
芥川賞作品。

【印象に残った一行】
小学五年時に父親が連続猥褻犯として捕まり、好奇半分の報道で夜逃げに追い込まれたときに、もう勝負はついてしまっていたのである。。何を努力しようと、性犯罪加害者の倅である事実は消えはしない。どう振る舞ったところで疎に事実の前には就職先なぞ限られ用紙、まとも女は逃げてゆく。加害者家族であったが故の罪なき罰として、すでに三十余年前に、十二歳にして人生は終わっているのである。

【コメント】
私小説。作者の著作ははじめて読んだが、これほどインパクトの強い私小説ははじめてだ。


Daily Vocabulary(2013/10/19)

2013年10月19日 | Daily Vocabulary
14536.strive(努力する;懸命に試みる, やっきになる)
Don't worry when you arenot recognized, but strive to be worthy of recognition.
14537.watchword(愛言葉、スローガン)
Sharing and flexibility are the new watchwords.
14538.boost(押し上げる)
This is apparently boosting the bottom line of office furniture makers.
14539.hit hard(大打撃を受ける)
The recession hit them hard.
14540.nurture(助長する、育成する)
These new office layouts can nurture collaboration, reduce their space requirements and cut costs.
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2013/9/28 岡山県高梁市吹屋