![]() | 空へ (Sunnyside Books) |
クリエーター情報なし | |
小峰書店 |
◆内容紹介◆
父親の突然の死により、かあちゃん、妹の陽菜、そしてオレ、ちいさなアパートでの三人暮らしがはじまった。
働きに出るかあちゃんにかわって、妹の面倒はみるって言ったものの、オレにできることはあまりに少ないーー。
おかゆの作り方をおしえてくれた隣のお姉さん。
二階に越してきた同い年のシュウ。
万引きをくり返すクラスメートの女の子……。
いろんな人との関わりが、かたくなだった心のありようを少しずつ変えていく。
そして、祭り好きだったとうちゃんにかわって、神輿をかつぐ決心をする。
もちろん、父ちゃんみたいにうまくは担げないけど、それでも、いまの自分のもてる力をふりしぼって、神輿を空へ、空へと高くつきあげる……。
◆著者について◆
神奈川県生まれ。フリーライターとして雑誌や書籍の企画制作などをおこないながら、現代の子どもたちが生き生きと輝く児童文学作品を積極的に発表している。
『糸子の体重計』(童心社)で第46回日本児童文学者協会新人賞受賞。
おもな作品に『おねえちゃんって、もうたいへん! 』(岩崎書店)、『かあちゃん取扱説明書』(童心社)、『5年2組 横山雷太、児童会長に立候補します! 』(そうえん社)などがある。全国児童文学同人誌連絡会「季節風」同人。
【読んだ理由】
「車夫」に続く「いとうみく」作品。7
【印象に残った一行】
「後悔したり、反省するだけじゃなにも変わらないのよ」
「自分で変えようとしなきゃ、変わらなきゃ」
【コメント】
半世紀前の自分の中学生時代を思い出した。私も主人公同様同じ年齢で父を病気で亡くしたから。