日本男道記

ある日本男子の生き様

徒然草 第八十一段

2021年01月05日 | 徒然草を読む


【原文】  
 屏風・障子などの、絵も文字もかたくななる筆様して書きたるが、見にくきよりも、宿の主のつたなく覚ゆるなり。

大方、持てる調度にても、心劣りせらるゝ事はありぬべし。さのみよき物を持つべしとにもあらず。損ぜざらんためとて、品しななく、見にくきさまにしなし、珍しからんとて、用なきことどもし添へ、わづらはしく好みなせるをいふなり。古めかしきやうにて、いたくことことしからず、費もなくて、物がらのよきがよきなり。

【現代語訳】
屏風や襖などに、下手くそな絵や文字が書いてあると、みっともないと言うよりも、持ち主の品格が疑われる。

大体の事において、持ち物から持ち主の品性が察せられる場合が多い。常識を逸した高級品を持っていれば良いという話ではない。壊れないように、無骨に作って変形していたり、変わっているからと余計な部品を付けて、かえって使いづらくなっていたり、コテコテなのを喜んだりするのが良くないのだ。よく使い込んであって、わざとらしくなく、適正価格で作ってあり、その物が自体が良い物であればいい。
 ◆鎌倉末期の随筆。吉田兼好著。上下2巻,244段からなる。1317年(文保1)から1331年(元弘1)の間に成立したか。その間,幾つかのまとまった段が少しずつ執筆され,それが編集されて現在見るような形態になったと考えられる。それらを通じて一貫した筋はなく,連歌的ともいうべき配列方法がとられている。形式は《枕草子》を模倣しているが,内容は,作者の見聞談,感想,実用知識,有職の心得など多彩であり,仏教の厭世思想を根底にもち,人生論的色彩を濃くしている。

Daily Vocabulary(2021/01/05)

2021年01月05日 | Daily Vocabulary
26506.dedicated(特定の目的のための、専用の)
Do you have a dedicated work space?
26507.flag(衰える,ゆるむ)If you flag or if your spirits flag, you begin to lose enthusiasm or energy.  
I took a coffee when my productivity started flagging. 
26508.mundane(平凡な、ありふれた )Something that is mundane is very ordinary and not at all interesting or unusual. 
I took care of mundane tasks like cleaning out my inbox.. 
26509.severe case of(~の重症例)
Some of my colleagues developed pretty severe case of cabin fever
26510.isolation(孤独) Isolation is the state of feeling alone and without friends or help. 
He likes the isolation of his fishing cabin near the lake. 

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