【内容(「BOOK」データベースより)】
写真家にして、一人の母親が撮り、料理してきた獣たちの「死と再生」のドキュメント。
罠を掛け、犬を放って、銃で撃つ。
自然の命を殺して、食べて、生きていく―長崎と佐賀の里山で狩猟者と過ごした時間、獣の死と皮革にまつわる「穢れ」の考察、そして、野生肉をめぐる思索と料理の記録。
【出版社の内容紹介】
「かわいそう」と「おいしそう」の境界線はどこにあるのか?
山に入るたび、死と再生のダイナミズムに言葉を失いつつも、殺された獣を丹念に料理して、一家で食べてきた日々——。
獣を殺す/料理する/食べる。
そこに生まれる問いの、なんと強靭にして、しなやかであることよ。
いのちをめぐる思索の書。
母として、写真家をして、冒険者として。
死、出産、肉と皮革を、穢れから解き放つために。——赤坂憲雄氏、推薦
山に入るたび、死と再生のダイナミズムに言葉を失いつつも、殺された獣を丹念に料理して、一家で食べてきた日々——。
獣を殺す/料理する/食べる。
そこに生まれる問いの、なんと強靭にして、しなやかであることよ。
いのちをめぐる思索の書。
母として、写真家をして、冒険者として。
死、出産、肉と皮革を、穢れから解き放つために。——赤坂憲雄氏、推薦
罠を掛け、犬を放って、銃で撃つ。
自然御命を殺して、食べて、生きていく----
長崎と佐賀の里山で狩猟者と過ごした時間、獣の死と皮革にまつわる「穢れ」の考察、そして、野生肉をめぐる思索と料理の記録。
[著者略歴】
繁延 あづさ(しげのぶ・あづさ)
写真家。兵庫県姫路市生まれ。桑沢デザイン研究所卒。
2011年に東京。中野から長崎県長崎市へ引っ越し、夫、3人の子ども(中3の長男、中1の次男、6歳の娘)と暮らす。雑誌や広告で活躍するかたわら、ライフワークである出産や狩猟に関わる撮影や原稿執筆に取り組んでいる。
主な著書に『うまれるものがたり』『永崎と天草の教会を旅して』(共にマイナビ出版)など。現在「母の友」および「kodomoe」で連載中。
ブログ「きょうのできごと」
写真家。兵庫県姫路市生まれ。桑沢デザイン研究所卒。
2011年に東京。中野から長崎県長崎市へ引っ越し、夫、3人の子ども(中3の長男、中1の次男、6歳の娘)と暮らす。雑誌や広告で活躍するかたわら、ライフワークである出産や狩猟に関わる撮影や原稿執筆に取り組んでいる。
主な著書に『うまれるものがたり』『永崎と天草の教会を旅して』(共にマイナビ出版)など。現在「母の友」および「kodomoe」で連載中。
ブログ「きょうのできごと」
【読んだ理由】
新聞の書評を読んで。
【最も印象に残った一行】
”タベモノ"は”イキモノ”
矛盾しているようだけれども、人間に殺される存在であるにもかかわらず、人間など及びもしない生き物だ。
触れ合って感じ合うことは人間に備わったすごく高次な機能という気がする。そうだとしたら、コウモリ由来の感染症とされているコロナは、肌の触れ合いによって生まれる親密で高次なコミュニケーションを排除することで人間社会の土台を揺るがせ、その傷口に寄生すべく誕生したウィルスであるかのようにも思えてくる。
【コメント】
久しぶりに骨のある本を読んだ。著者の新鮮味あふれる視点に圧倒されます。