日本男道記

ある日本男子の生き様

Daily Vocabulary(2022/09/10)

2022年09月10日 | Daily Vocabulary
29251.slight fever (微熱 )
He has a slight fever
29252.certificate an official document that states that a fact or facts are true/an official paper stating that you have completed a course of study or passed an examination
Yes. Here is the negative test certificate
29253.hand down(後世に残す、伝える )feeling or showing a lot of interest and excitement about something
I want to hand down our family traditions to my kids.
29254.legacy (遺産) something that happens or exists as a result of things that happened at an earlier time
You can hear Madonna's legacy in so much pop music. 
29255.incoherent (支離滅裂な、まとまりがない)not expressed or organized clearly, and therefore difficult to understand
I can’t stand reading his incoherent essays. 

ながい坂 下

2022年09月10日 | 読書日記
 
内容(「BOOK」データベースより)
身分の違いがなんだ。俺もお前も、同じ人間だ。突然の堰堤工事の中止。城代家老の交代。三浦主水正の命を狙う刺客。その背後には藩主継承をめぐる陰謀が蠢いていた。だが主水正は艱難に耐え藩政改革を進める。身分で人が差別される不条理を二度と起こさぬために──。重い荷を背負い長い坂を上り続ける、それが人生。一人の男の孤独で厳しい半生を描く周五郎文学の到達点。

【読んだ理由】
山本周五郎代表作品。

【最も印象に残った一行
人も世間も簡単ではない、善意と悪意、潔癖と汚濁、勇気と臆病、貞節と不貞、その他諸々の総合が人間の実態なんだ、世の中はそう言う人間の離合相剋によって動いていくのだし、目の前にある状態だけで善悪の判断はできない

性格と境遇によって、人の進退はそれぞれに違う、世の中には先天的な犯罪者か狂人でない限り、善人と悪人の区別はない、人間は誰でも、善と悪、汚濁と潔癖を同時にもっているものだ。

そして登りつめたいま、俺の前にはもっと嶮しく、さらに長い坂がのしかかっている、そしておれは、死ぬまで、その坂を登り続けなければならないだろう。

【コメント】
主水正が城代家老を申し受ける際、酒浸りの滝沢兵部を次席家老にすべく、自分自身も一緒に、何日も飲まず食わずで遂に更生させる場面が印象に残った。
しかし、両親や兄弟には、ある意味とても冷淡なのはなぜか分からない。