日本男道記

ある日本男子の生き様

子罕第九の八

2013年10月01日 | 論語を読む

【漢文】
子曰、吾有知乎哉、無知也、有鄙夫、來問於我、空空如也、我叩其兩端而竭焉、

【書き下し文】
子の曰わく、吾れ知ること有らんや、知ること無きなり。鄙夫(ひふ)あり、来たって我れに問う、空空如(くうくうじょ)たり。我れ其の両端を叩いて竭(つ)くす。

【通釈】
孔子がおっしゃいました、
「私を物知りだと思うのか? いいや私は物知りなのでは無い。例えば口下手な人がやってきて私に何かを質問したとする、私はいつでも彼の意図するところを理解しながら返答してあげているだけなのだ。」

【English】
Confucius said, "Do I have wisdom? No, I do not. When someone visits me to ask a question, I always reply understanding what he is saying, even if he is a poor talker."
『論語』とは
読んで字の如く「論じ語る」、孔子と弟子達や要人達との間に交された対話録。
『論語』は私たちの生き方の原点を見つめた思索の宝庫であり、人間性を磨く叡智が凝縮した永遠の古典。
読めば読むほど胸に深く沁み込む簡潔な言葉の数々。
『孟子』『大学』『中庸』と併せて儒教における「四書」の一つに数えられる。
全20編(学而第一~堯曰第二十) 構成され、編の名称は各編の最初の二文字を採ったものであり内容上の意味はない。
したがって、学而第一から順に読む必要はなくどこから読んでもかまわない。


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6 コメント

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聞き上手 (マービーちゃん)
2013-10-01 08:27:33
おはようございます、

「私はいつでも彼の意図するところを理解しながら返答してあげているだけなのだ」とありますが、結構大事なことですよね、

一言で表現すれば、傾聴力という言葉が当てはまりますかね。
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Re:聞き上手 (日本男道記)
2013-10-01 08:50:30
おはようございます。

御意にござるよ。

論語、訳者によって解釈がいろいろあるんですがね。
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耳がいたいです。 (紗真紗)
2013-10-01 14:19:46
日本男道記さま^^こんにちは~♪

はい!いつにおきましても^^、
人を前にして、できるかどうかわかりませんが、
聞き入る忍耐力も身につけたい・・です。。。

先ずは、性格を直さなくてはと思います。
先ほどは、ありがとうございました~♪
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Re:耳がいたいです。 (日本男道記)
2013-10-01 18:11:12
こんばんは!

先ほど一日の労働を終えて帰って参りました。

私の今の仕事は、一にも二にも傾聴あるのみです。

クライエント=相談者の方の主訴を聴くことにあります。

同じ聞くには心がありませんが、聴くには心がついています。

しかし、傾聴、実際はこれほど難しいものはありません。
どうしても我が先に立つものですから、口をさしはさんだり、主観で判断したりしてしまいます。

反省の日々です。
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無知の知に近い (地理佐渡..)
2013-10-01 20:50:47
こんばんは。

洋の東西を越えて、ソクラテスの言う無知の知に
近い感覚をこの文から感じます。訴えるものは
違いますけど、根底に共通するものを感じると
言いましょうかね。

さて、10月初日が終わります。一日一日を
なんとか..。であります。

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Re:無知の知に近い (日本男道記)
2013-10-02 09:06:21
おはようございます。

今朝も少し暑いですが秋晴れの爽やかな朝でした。

今朝電車の中で読みました。
釈尊の言葉。
「愚者でありながら、己が愚者たることを知らぬのが、ほんとうの愚者である。お前はチャンと己の愚者であることを知っている。だからお前は真の愚者ではない」

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