人間にとって成熟とは何か (幻冬舎新書) | |
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幻冬舎 |
【一口紹介】
◆内容紹介◆
「もっと尊敬されたい」この思いが自分も他人も不幸にする。
人はみな平等に年を取るが、しだいに人生がおもしろくなる人と、不平不満だけが募る人がいる。両者の違いはいったい何か。
「憎む相手からも人は学べる」
「諦めることも一つの成熟」
「礼を言ってもらいたいくらいなら、何もしてやらない」
「他人を理解することはできない」
「人間の心は矛盾を持つ」
「正しいことだけをして生きることはできない」
等々、自分を見失いがちな人が、後悔しない生き方のヒントが得られる一冊。
◎人は年相応に変化する方が美しい
内面は言葉遣いに表れる
心は開くが、けじめは失わない喋り方
幸せの度合いは誰にも測れない
「問題だらけなのが人生」とわきまえる
「努力でも解決できないことがある」と知る
憎む相手からも人は学べる
いいだけの人生もない、悪いだけの人生もない
「自分の不幸の原因は他人」と考える不幸
すべてのことに善と悪の両面がある
「目立ちたくないは卑怯な姿勢」
人の一生は最後の一瞬までわからない
◆著者について◆
1931年東京都生まれ。作家。聖心女子大学卒。1979年ローマ法王によりヴァチカン有功十字勲章を受章、2003年に文化功労者、1995年から2005年まで日本財団会長を務めた。
1972年にNGO活動「海外邦人宣教者活動援助後援会」(通称JOMAS)を始め、2012年代表を退任。
『老いの才覚』(ベスト新書)、『人間の基本』『人間関係』(ともに新潮新書)、『人生の原則』『生きる姿勢』(ともに河出書房新書)など著書多数。
【読んだ理由】
曽野綾子さんの著作。
【印象に残った一行】
お世話になっていいのである。他人お世話にならずに生きていられる人などいない。しかしどれだけお世話になったかを見極められない人には、何の仕事もできない。
政治はもちろん、外交も経済も学問も芸術も、すべては強烈に他者の存在を意識し、その中の小さな自分を認識してこそ、初めて自分の分をわきまえ、自分が働ける適切な場を見つける。
それができるようになるのが、たぶん中年から老年にかけての、黄金ような日々なのである。肉体は衰えて行っても、魂や眼力に少し磨きがかかる。成熟とは、鏡を磨いてよく見えるようにすることだ。
【コメント】
AKB48を、数を揃えて見せれば、若さという素材だけで金になる、という計算が見え見えであると言いぬくなど、あくまでも骨太だ。
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