このブログは2005年12月にスタートしました。このエントリーはその月にアップしたものです。
⇒ 左側にワイヤーカット用のナイフが見えます。
招待された近所の幼稚園児も、船の余りの大きさに声も無く上を見上げて、指定席に向かいます。
神戸市消防団音楽隊は「国歌」から「モスコウ」までレパートリー広く演奏してくれました。
手順に従ってきびきびと多くの作業員が動き、巨体を支えていた添え木を3段階で外していき、それが完了したことが確認されたあと、造船所長がおごそかに船主に「進水準備が完了しました」と告げると、船主令室がナイフで一気にロープを切断しました。その瞬間、「シャンパン」が割れ、巨体は音も無く、船台をするすると滑り出すと“くす玉”が割れました。
船体が船台を完全に離れた瞬間、錨が落とされ水しぶきが上がりました。
船は安定した状態で、タグボートで神戸港の所定の位置に移動していきました。これから2月末まで艤装をおこない、そのあと船主に引き渡されるそうです。
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上の画像は:
ばら積運搬船“SANTA ISABELLA”主要目
2005年 12月16日進水
船主 FOREVER SHIPPING,S.A
船級 日本海事協会
船籍 パナマ
全長 約189.90メートル
長さ(垂直間長) 185.00メートル
幅 (型) 32.26メートル
深さ (型) 17.80メートル
総トン数 約31,000トン
載貨重量 約55,500トン
連続最大出力 8,200kw×110回転
定員 25名
という船の、12月16日に川崎造船神戸工場でおこなわれた進水式の模様です。
進水式見学2回目の今回は、式台の上の船主や造船所長、日本海事協会神戸支部長
などの隣のブースで、セレモニーの全容を見せてもらいました。
☆今日の神戸新聞に写真つきで掲載された記事によると、
「船体が海へ動き出すと、会場に招かれた市民ら約1,000人から
歓声と拍手が沸き上がった。同社が建造する同型シリーズの7隻目。
穀類、石炭、鉱石などを約5万5千5百トンまで積める。
船首は水の少ない形状で、燃料を節約できるほか、4基のクレーンを
船上に備え、荷役設備が無い港湾でも積み下ろし作業が出来る。・・」
とありました。
この船の[排水量]は世界最大の戦艦といわれた「戦艦大和」に
ほぼ匹敵するというYさんのお話も事前に聞いていましたが、
身近に見るとまあなんとも魂消る巨船でありました。
そしてこの船体を構成する大小さまざまな船殻(ブロック)を
巨人の手のように吊り上げ、組み立てる多数の大型ドックサイドクレーンが
自分に縁があったメーカー製であるのも個人的に嬉しいことでした。
Yさん今回も本当にお世話になりました。
ご一緒したSさん、K.Yさん有難うございました。
日本晴れの青空のもと、電子製品にはない、鉄の大きな塊(ドンガラ)の
婉然たる美しさをあらためて感じました。実は、その中には、どんがらを
たった25名で操船できる最新・最新鋭の電子機器も多く装備されているの
ですが。
式のあいだ、自分も新入社員時代の数年、四国で勤務した鉄を加工する
製造現場の,機械油や溶接の煙などの何ともいえない懐かしい匂いが
鼻腔をくすぐって、嬉しかったです。
⇒ 左側にワイヤーカット用のナイフが見えます。
招待された近所の幼稚園児も、船の余りの大きさに声も無く上を見上げて、指定席に向かいます。
神戸市消防団音楽隊は「国歌」から「モスコウ」までレパートリー広く演奏してくれました。
手順に従ってきびきびと多くの作業員が動き、巨体を支えていた添え木を3段階で外していき、それが完了したことが確認されたあと、造船所長がおごそかに船主に「進水準備が完了しました」と告げると、船主令室がナイフで一気にロープを切断しました。その瞬間、「シャンパン」が割れ、巨体は音も無く、船台をするすると滑り出すと“くす玉”が割れました。
船体が船台を完全に離れた瞬間、錨が落とされ水しぶきが上がりました。
船は安定した状態で、タグボートで神戸港の所定の位置に移動していきました。これから2月末まで艤装をおこない、そのあと船主に引き渡されるそうです。
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上の画像は:
ばら積運搬船“SANTA ISABELLA”主要目
2005年 12月16日進水
船主 FOREVER SHIPPING,S.A
船級 日本海事協会
船籍 パナマ
全長 約189.90メートル
長さ(垂直間長) 185.00メートル
幅 (型) 32.26メートル
深さ (型) 17.80メートル
総トン数 約31,000トン
載貨重量 約55,500トン
連続最大出力 8,200kw×110回転
定員 25名
という船の、12月16日に川崎造船神戸工場でおこなわれた進水式の模様です。
進水式見学2回目の今回は、式台の上の船主や造船所長、日本海事協会神戸支部長
などの隣のブースで、セレモニーの全容を見せてもらいました。
☆今日の神戸新聞に写真つきで掲載された記事によると、
「船体が海へ動き出すと、会場に招かれた市民ら約1,000人から
歓声と拍手が沸き上がった。同社が建造する同型シリーズの7隻目。
穀類、石炭、鉱石などを約5万5千5百トンまで積める。
船首は水の少ない形状で、燃料を節約できるほか、4基のクレーンを
船上に備え、荷役設備が無い港湾でも積み下ろし作業が出来る。・・」
とありました。
この船の[排水量]は世界最大の戦艦といわれた「戦艦大和」に
ほぼ匹敵するというYさんのお話も事前に聞いていましたが、
身近に見るとまあなんとも魂消る巨船でありました。
そしてこの船体を構成する大小さまざまな船殻(ブロック)を
巨人の手のように吊り上げ、組み立てる多数の大型ドックサイドクレーンが
自分に縁があったメーカー製であるのも個人的に嬉しいことでした。
Yさん今回も本当にお世話になりました。
ご一緒したSさん、K.Yさん有難うございました。
日本晴れの青空のもと、電子製品にはない、鉄の大きな塊(ドンガラ)の
婉然たる美しさをあらためて感じました。実は、その中には、どんがらを
たった25名で操船できる最新・最新鋭の電子機器も多く装備されているの
ですが。
式のあいだ、自分も新入社員時代の数年、四国で勤務した鉄を加工する
製造現場の,機械油や溶接の煙などの何ともいえない懐かしい匂いが
鼻腔をくすぐって、嬉しかったです。