残雪の八ケ岳を背に進む「前宮一」の御柱=2日午後1時半、茅野市玉川
諏訪大社御柱祭の上社(諏訪市、茅野市)の山出しは、2日午後も計8本の御柱が順調に曳行(えいこう)された。夜までに最長10キロ余進み、茅野市中心部で初日の日程を終えた。氏子たちは時折吹く強風に負けず、力いっぱい綱を引いた。集落を抜ける幅の狭い道は氏子や見物客であふれ、民家の屋根から声援を送る人も目立った。
8本は前後にV字形に付けた棒「メドデコ」を左右に大きく揺らしながら威勢よく進んだ。幅の狭い場所では、民家の屋根や電柱にぶつからないようメドデコの角度を巧みに調整。見物の人たちも「頑張れ」と声援を送ったり、氏子と一緒に「よいさ」と気勢を上げたりしていた。先頭の御柱「本宮一」は午後5時ごろ、茅野市宮川の「木落(きおと)し公園」に到着した。
諏訪地方観光連盟の御柱祭観光情報センターによると、この日の人出は氏子と観衆合わせて約4万9千人で、2010年の前回より千人増えた。観光客はわずかに減ったが、天気に恵まれて氏子の参加が増えたという。
上社山出しは4日までの3日間。3日は午前9時から「本宮一」「前宮一」「本宮二」「前宮二」「本宮三」が坂を下る「木落とし」があり、「本宮二」までの3本は宮川の「川越し」にも臨む。
(2016年4月 3日掲載)
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