巻き付けたロープを調整して「前宮四」の古御柱をゆっくりと倒す中金子区の氏子たち
諏訪大社上社前宮(茅野市)で16日、前回2010年の御柱祭で建てた御柱を倒す「御柱休め」があった。習わしで諏訪市中洲中金子区の氏子が担当。スコップや重機を使って穴を掘り、御柱に巻き付けて3、4方向に伸ばしたロープを引く力を調整しながら、前宮の四隅に立つ4本をゆっくりと引き倒した。
約150人がそれぞれの柱の囲いを取り払い、根元の土を約2メートル掘り下げた。「御柱休めだでお願いだー」といった「中金子子供木遣(きやり)隊」の木やり唄(うた)に後押しされ、慎重に作業。1本引き倒されるたびに氏子が声を上げ、見物人が拍手を送った。
上社側の8本の御柱休めは、「古(ふる)御柱祭」と呼ばれ、江戸時代から中洲中金子の氏子が担当している。前宮の4本は、神宮寺区(諏訪市)や安国寺区(茅野市)など4区に払い下げる。本宮の4本は23〜24日に倒し、中金子区にある八立(はちりゅう)神社まで曳行(えいこう)する。6月19日には、同神社で8本を普通の柱に戻す神事を行う予定だ。
矢崎宏規区長(48)は「伝統の作業。最後までしっかり奉仕したい」と話した。
(2016年4月17日掲載)
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