「珉珉」に餃子を食べに入ったら❝豆苗炒め❞もやっていることがわかったので 別の土曜日の午後に寄ってみた。
紹興酒と豆苗炒め!は自分には嬉しい取り合わせの一つだ。
49年ほど前に台北でお世話になった商社の王(ワン)さんが連れて行ってくれた台北の料理店で初めてしった「豆苗炒め」。
世の中にはこんなに旨い野菜料理があるのかとそのとき慄然とした。
あれからあちこちでメニューに豆苗炒めがあれば必ず頼んでみる。
残念ながらこの日の豆苗炒めもあのタイペイの品のレベルではなかったがそれなりにおいしく頂いた。
確かにあの台北の店でも 4回目に行ったら豆苗炒めの味が落ちていてどうしてとワンさんに聞いたら
コックが腕を買われて違う店に引き抜かれたそうですと。腕のいいコックはみな自分のレシピを持っていて
誰にも明かさない。同じ店でもコックが変わるともう味も変わりますと。あのタイペイで食べた味にはまだ一回も再会していない。
当時大きな店の料理人が変わるというそれ事態が、聞いても最初呑み込めなかったが それから日本と世界の「働く形態の違い」などもだんだん知るようになった。