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諏訪湖の岸辺に打ち上げられた巨大な氷。まるで流氷のような珍しい光景がみられた=長野県下諏訪町で2022年1月19日、宮坂一則撮影
一年のうちで最も寒い頃とされる二十四節気の一つ「大寒」の20日、長野県の諏訪湖の結氷した氷が割れてせり上がる自然現象「御神渡(おみわた)り」出現に向けて、
湖面観測を毎朝続ける八剱(やつるぎ)神社の宮坂清宮司(71)と総代は、初めて沖合70メートルまで歩いた。click☞八剱神社
氷厚は7センチで、うち一晩で凍った「一夜氷」は4センチだった。15日から4日連続していた全面結氷は解氷が進んだ19日に途絶えたが、20日は再び全面結氷した。
沖合での観察は、前日の沖合30メートルより距離を伸ばし、同50メートルと70メートルの2カ所で氷を三角に割って計測した。
氷上では「ミシ、ミシ、バシッ」という音とともに揺れる氷に、参加者から「わー、おっかねえ」と恐怖交じりの声が上がった。
恐る恐る行ったという宮坂宮司は「周りの山々の野面(のづら)は雪をかぶり、湖が凍って、いかにも諏訪の雪景色かなと思う。
あとは御渡(みわた)りの出現を待つばかり」と、厳しい寒波の到来に期待した。
氷斧(こおりよき)で三角形に氷を切り割った観察総代の茅野幸則さん(60)は「もう少し冷えたら御神渡りもできるんではないかなという気持ちになった」と喜んだ。
定点観測している舟渡川左岸河口の午前6時半ころのデータは、気温氷点下5・8度、水温0・5度だった。
一方、諏訪湖の東側に位置する諏訪市湖岸通りから下諏訪町高木にかけての岸辺には18日の強い西風により割れた大きな氷が大量に岸に打ち上げられた。
厚さが20~10センチ、畳のような氷が何層にも折り重なって人の背丈ほどにまで達する圧巻の光景が見られた。
1日で完成した自然の造形美は新たな見学スポットとなり、カメラやスマホで撮影を楽しむ人たちでにぎわった。【宮坂一則】
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click☞テレビ信州の諏訪湖全面結氷の動画
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