阿智胡地亭のShot日乗

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映像作品「御渡り」が国際映画祭で大賞 撮影協力の八剣神社宮司「諏訪湖から気候変動考えるきっかけに」         信濃毎日

2024年02月21日 | 諏訪便り

2024/02/19 20:15     宮坂宮司が登場する「御渡り」の一場面を映しながら、審査員大賞を発表した映画祭=18日夜、タイ・バンコク(グリーンピース・ジャパン提供)

環境保護団体グリーンピース・ジャパン(東京)が諏訪湖の御神渡(おみわた)りを題材にして製作した映像作品「御渡(みわた)り」が、タイ・バンコクで開かれた気候変動をテーマにした映画祭で18日、ドキュメンタリー部門の最高賞に当たる審査員大賞を受賞した。日本作品の大賞受賞は初。湖面の氷が割れてせり上がる御神渡りの観察を担い、撮影に協力した八剣神社(諏訪市)の宮坂清宮司(73)は「諏訪湖で起こっていることを通じて気候変動を考えるきっかけになってほしい」と受賞を喜んだ。

 「御渡り」は約11分の作品。グリーンピース・ジャパンが気候変動が与える影響を調べる中で、御神渡りの変化を知り、昨年7月に同神社で撮影した。宮坂宮司は、室町時代から続く御神渡りの観察記録や、近年は御神渡りの出現しない「明けの海」が増えていることなどを説明した。

 映画祭は「Changing Climate,ChangingLivesFilmFestival(CCCL祭)」。短編映画を通じて気候変動を考える狙いで、4回目の今回は3部門に計383作品の応募があった。ドキュメンタリー部門の最終審査に進んだのは19作品で、「御渡り」は審査員3人の満場一致で大賞に選ばれた。

 作品を手がけた小野友資(ゆうすけ)監督は取材に「宮坂宮司や諏訪市の皆さん、全ての関係者で取った賞だと思います。自然の声に耳を傾け、それらが国を超え、多くの方に伝わることを願います」とコメント。宮坂宮司は「諏訪の庶民たちが時代を超えて続けてきた観察が、地球規模の気候変動問題に語りかけているようで誇らしい」と話した。

 作品は動画サイト「ユーチューブ」の同団体のチャンネルで公開されている。

【HELP展】御渡り / MIWATARI

作品名:『御渡り/MIWATARI』

概要:長野県の諏訪湖が全面結氷すると南の岸から北の岸へかけて氷が裂け、高さ30cmから1.8m位の氷の山脈ができる伝統文化「御渡り」。本作品では、御渡りの出現を判定する八劔神社宮司・宮坂清氏の言葉と、1683年から脈々と綴られた御渡りの記録をもとに、気候変動の影響で出現が減少している御渡りの姿を描きます。

監督:小野友資

撮影:亀村 佳宏

出演:宮坂 清(八劔神社宮司)

製作:HAKUA

2023年/日本/日本語(英語字幕)/12分

 

<製作者プロフィール>

小野友資(監督)

Y小/ YUYBOOKS / 京都精華大学非常勤講師

京都、横浜を拠点に活動。2007年より株式会社1-10にて、モーションデザイナーとしてウェブサイトからデジタルサイネージまで様々なフィールドに渡る制作に関わる。2016年よりデジタルの活動をフリーランスへ。デジタル領域のクリエイティブディレクションから海外のスタートアップまで多岐にわたり取り組んでいる。

 

亀村 佳宏(撮影)

1978年 京都生まれ。2002年よりESPN系列ケーブルテレビ会社にてPV、CM、番組制作等を経て、撮影技術やコンポジット編集技術を習得。現在、京都に活動拠点を移しstudiohorizontとして、ドキュメンタリーやショートフィルムなど映像制作活動をしている。

宮坂 清(出演)

1950年、長野県諏訪市生まれ。國學院大学卒業後、京都・伏見稲荷大社、諏訪大社、手長神社を経て、2020年より八劔神社宮司。趣味は古文書を読むことと篠笛。教誨師を務めている。

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